おんJシャドバ部

構築例

(オリジナル)
※当時のデウスエクスマキナは6コストであった。
時はCGS、シャドウバースに新たなクラス、ネメシスが追加された。この時にプッシュされていた軸の一つが【アーティファクトネメシス】である。
デウスエクスマキナをキーとして、共鳴状態でターンを終えるとリフレッシュされる手札からコスト詐欺ムーヴで大量除去をしながら盤面を制圧し、造られし獣人・サフィラでフィニッシュを狙うデッキであったと言える。
しかし、当時はクラスが出来て間もなくカードが少ないのと、ナーフ前のバハムート、ナーフ後の無謀なる戦がとにかく重いのもあってそこまで流行ることはなかった。

構築例

(プロリーグ2018 1stシーズン 第4節 ミル氏の構築)
DBNで追加されたカードのうち【アーティファクトネメシス】に自然に入りうるカードは造られし命・ミリアムか。共鳴状態で出せばアーティファクトをサーチするか、レディアントアーティファクトをデッキに埋めるかをチョイス出来るというかなり強力な性能であった。これによりフィニッシュを造られし獣人・サフィラに依存することが少なくなっていった。
環境ではその圧倒的な処理能力で盤面主体で戦う【ミッドレンジロイヤル】に強く出られることもあり、Tier1の一角を担うほどであった。
その後アディショナルカードとして【アーティファクトネメシス】向けには魔導電磁サイが追加されたが、7コストと重く実用に耐える性能ではなかった。他クラスが銀氷のドラゴニュート・フィルレインなど強力なカードを貰う中デッキの強化につながるカードを貰えなかった【アーティファクトネメシス】はTier2に落ちることとなった。また、実用に耐えうる中で原初の竜使いを処理できるカードがロケットナックル程度しかなかった点も苦しい。

アディショナル前構築例

(BOS ローテーション杯優勝 SilentSlayer氏の構築)
BOS期にアーティファクト軸として追加されたカードは古代の自動機械やアーティファクトスパークなどがあったがいまいちピンと来ず、構築が大きく変わることはなかった。また、同時期に追加されたカードが【操り人形ネメシス】向けのものが多かったことから当時のネメシスと言えば【操り人形ネメシス】が主流となり、余計に【アーティファクトネメシス】の影は薄くなっていた*2。
アディショナル後構築例

(BOS ローテーション杯 Vol.3優勝 烧尽的炎羽氏の構築)
アディショナルカードとして【アーティファクトネメシス】に入りうるとすればマル・ドッキオだろうか。共鳴・非共鳴を入れ替えることでスタッツが上昇し、上手く回せばクソデカスタッツを立てることが出来るカードである。しかし、除去耐性を全く持っておらず、疾走もないため1ターン相手のターンを待たないと殴れないという弱さがあり、結局おもちゃ扱いに留まるところとなった。

構築例

(プロリーグ2018 2ndシーズン 第2節 あぐのむ氏の構築)
OOT期に追加されたカードの中で最も【アーティファクトネメシス】として重要なカードと言えばオートメーションであろう。0コストで好きなアーティファクト2種をデッキに埋め込めるその性能はすさまじく、レディアントアーティファクトの安定した供給源となったことでついに造られし獣人・サフィラでのフィニッシュプランを抜くに至るほどであった。そして鉄杖の機構士の役割も担うこととなったので自由枠がかなり増え、この構築例にはないが狂恋の華鎧・ヴィーラを意識してロケットナックルを入れたりサブプランとして破壊の絶傑・リーシェナを入れたりすることもあったようだ。
アディショナルで追加された【アーティファクトネメシス】向けカードは外界の理。一見デッキ全てをアーティファクトカードにする効果は強力に見えるが、プライムアーティファクト10枚というのが相当重い。そもそも当時の【アーティファクトネメシス】は小粒のアーティファクトを加速装置やデウスエクスマキナでPP回復しながら投げるという戦術を取っており、このカードが書き換えるデッキとは到底噛み合わないものであった。
実質強化なしに等しかった【アーティファクトネメシス】はその姿を減らし、Shadowverse World Grand Prix 2018においてこのデッキを持ち込む選手は誰一人として見られなかった。

アディショナル前構築例

(プロリーグ2018 2ndシーズン シーズンセミファイナル きょうま氏、水煮氏の構築)
ALT期に追加されたカードとして最も目を引くのは異次元からの侵略か。このカードはハクラビに次ぐ2枚目のアーティファクトを2枚手札に加えうるカードであり、これによってアーティファクトを埋めるカード、例えば生命の量産などをより増やせることとなった。また、消滅効果もアンや卑劣様などに突き刺さる性能であった。総じてローテ落ちを前にして【アーティファクトネメシス】は一旦成熟を迎えたと言っていいだろう。
参考動画
※淫夢バースであるため、苦手な人は閲覧注意

投稿者ではなく相手側が【アーティファクトネメシス】を使用。開闢の予言者+フレイムデストロイヤー+マナリアの魔導姫・アン1体+アンの大英霊残り体力1点の合計体力32点分を盤面5点分の状況から処理。さらに次のターンもマナリアの魔導姫・アン残り体力2点+マナリアナイト・オーウェン+光魔法の教師・ミラ+開闢の予言者の合計体力27点分を一気に返し切った。結局盤面処理にリソースをつぎ込み過ぎてデッキアウト負けになってしまった。【アーティファクトネメシス】の処理能力の高さとフィニッシュプラン形成の難しさが伺える動画である。多分盤面処理に全特化せずレディアントアーティファクトで顔詰めに行けば勝ち筋があったような気もするが。
アディショナル後構築例

(プロリーグ2018 リーグチャンピオンシップ きょうま氏の構築)
アディショナルで登場した粛清の英雄・メイシアが強力なフィニッシャーとして入ることとなった。特にこのデッキはデウスエクスマキナが起動していれば加速装置と合わせてアナライズアーティファクトやエンシェントアーティファクトを投げることでPPを1ずつ回復できるため、7Tにメイシアが走ってOTKなんて所業も可能であった。

構築例

(プロリーグ2019 1stシーズン 第1節 リグゼ氏の構築)
ネメシスとしては初のローテ落ち。デウスエクスマキナや加速装置を始めとして【アーティファクトネメシス】を支えたカードたちが大量に落ちることによる大幅なパワーダウンが心配されたが、1コスサーチのメカニカルガンナー、加速装置互換+サーチ役の機械の加速兵、そして以降のAFネメシスを支えるPP詐欺+ドローソースである機構の解放が追加されたことにより、【アーティファクトネメシス】は持ち直すこととなった。特に機構の解放はリソース補助だけでなく、マキナ落ち後の8t目メイシアフィニッシュを現実的なものに昇華した。
当時のオールレンジロイヤルの盤面にも追い付ける流石の盤面力を持っていたが、手札事故から逃れることはできず、環境に出ることはなかった。
アディショナルでは特に【アーティファクトネメシス】関連カードが追加されることはなかった。ただ事前評価で散々だった無尽の人形遣いが、【操り人形ネメシス】の枠を超えて【アーティファクトネメシス】にも採用されるパワーで注目された。

構築例

(プロリーグ2019 1stシーズン 第7節 あぐのむ氏の構築)
今弾メインでプッシュされていたのは【操り人形ネメシス】であったが、【アーティファクトネメシス】向けのカードとしてはキャットガンナー、マグナジャイアントが大きいか。また、人形枠でありながら貴重な回復カードである歯車の廻し手・リヒトや多面除去に役立つレゾナンスハート・ツヴァイも出張することが多かった。さらに機械の加速兵が4/3/4に調整されたのも【アーティファクトネメシス】にとっては追い風だろう。アーティファクトリメイカーは破壊されたアーティファクトの種類数を参照する初のカードであったが、現在の【アーティファクトネメシス】の戦い方とは噛み合わず、活躍はもう3弾ほど先となる。
当時のトップ3の内、【エイラビショップ】にはその盤面力で、【機械ウィッチ】には歯車の廻し手・リヒトと魔笛の奏者・ハーメルンのリーサルずらしと元々の処理能力で有利を勝ち取った。しかし肝心のフィニッシュ手段が通用しない【復讐ヴァンプ】に対して大きく不利がついたため、トップに名を連ねることはできなかった。
アディショナルカードはいずれも【操り人形ネメシス】向けのカードであり、直接【アーティファクトネメシス】を強化することはなかった。とは言え、メイシアをフィニッシュ手段として用いるROG期の【アーティファクトネメシス】にとって、厄介だった【復讐ヴァンプ】に対抗し得るリンクハート・オーキスの追加は嬉しいものでもあった。

アディショナル前構築例

(プロリーグ2019 2ndシーズン 第7節 横浜F・マリノスの構築)
守護と回復の横行により、ローテネメシスの絶対的エースメイシアに陰りが見え始めたVEC期。しかし、非共鳴から共鳴になるたび1点AoEの暗雲の巫女・エネス、軽量サーチカードのアーティファクトコール、そして結晶でアーティファクトを埋めるブライトシューター、これら他の追加により、メイシアに頼らないバーンで削りきる戦術も生まれた。それでも当時のトップ【黄金都市ビショップ】に大きく不利がついてたため、環境で見ることはなかった。
黄金都市調整と共に、マーキュリーイージス・シオンのアクセラレートが3コストになった。これにより、4,5t目に強力な盤面を作るデッキとして【アーティファクトネメシス】が流行。ただし同時に安定感も無かったので、所謂地雷デッキとしての立場に甘んじていた。
アディショナル後構築例

(プロリーグ2019 2ndシーズン 第10節 G×Gの構築)
アディショナルカードではファンファーレで全フォロワーの効果を消し去り、進化でアミュレット1枚を消滅させるという強力なメタカードである浄化の輝き・ミュニエと、進化時に永続バーン効果を得、アクセラレート1でデッキのAFの枚数に応じた除去をできるアブソリュート・モデストが追加された。
特にアブソリュート・モデストは1コス除去にもなる上、エンハンス時のコストダウンも早期のメイシア疾走を補助する等、 メイシア型の【アーティファクトネメシス】に採用されることもままあった。

アディショナル前構築例

(プロリーグ2019 2ndシーズン 第14節 G×Gの構築)
オートメーションがローテ落ちし、その補填らしき補填もなく、【アーティファクトネメシス】向けと呼べるようなカードも貰えなかった【アーティファクトネメシス】はそのパワーを大幅に落とした。一応【アーティファクトネメシス】特有の手札事故を軽減したコンセントレイトやカイザーインサイト、パワーカードのアーツマスター・カルラ等が追加されたもののオートメーションの穴を埋めることはできず、VEC期の劣化と言わざるを得ない構築で環境下位をさまようこととなった。
アディショナル後構築例

(UCL ローテーション杯 Vol.2優勝 ほのよん氏の構築)
アディショナルで貰ったカードは汎用的なカードである夢の使者・アメスと種類数軸3枚目であるウンコロニー。特に夢の使者・アメスは、暗雲の巫女・エネスを軸とした既存の【アーティファクトネメシス】と相性が良く、全体的な攻撃性能を飛躍的に上げた。環境トップにあった【式神ウィッチ】との相性は依然として悪かったが、【自然ドラゴン】や【自然ウィッチ】といったデッキタイプには安定して勝てる等、アディショナル追加により少しだが結果を残すことができた。

構築例

(テンポラリーデッキ【アーティファクトネメシス】)
強力なフィニッシャーである粛清の英雄・メイシアがローテ落ちし、パラダイムシフトという強力なアーティファクトを出すトークンスペルを生成するカード群及びアーティファクトカードを直接手札に加えたり場に出したりするカードが大量に追加され、文字通り【アーティファクトネメシス】のパラダイムシフトが行われた弾である。実質3種類のアーティファクトが追加されたことにより前三弾の種類数参照カードが実用に足るバリューで撃てるようになり、さらにエッジアーティファクトという待望の回復手段を得たことで9T〜10Tのロングゲームにも耐えうるデッキとなったためヴァーテクスコロニーによるフィニッシュも現実的となった。一方でフィニッシャーとして期待された音速の機構・ララミアはダイレクトにアーティファクトを出す関係上進化時効果との噛み合いが悪く、専ら2/2/1突進としての使用に留まっていた。
アディショナルカードは【アーティファクトネメシス】を直接強化するものではなかった。

アディショナル前構築例

(プロリーグ2020 第3節 GxGの構築)
機構の解放およびマーキュリーイージス・シオンのローテ落ちにより大幅なパワーダウンが心配されたが、新たに追加された機構の技師およびアーティファクトスキャンが強力であり、その心配も杞憂のものとなっている。前期の解放リメイカーシオンのような盤面制圧による勝利は狙いづらくなったものの、ラグナアウェイクから出る破壊を齎す者・ヴィズヤと《世界》・ゼルガネイアのコンボによるOTKが強力であり、前期からの耐久力も相まってメタの上位に食い込んでいる。
アディショナル後構築例

(プロリーグ2020 第7節 横浜F・マリノスの構築)
界門のホムンクルス・ラズリの追加によりヴァーテクスコロニーを9Tに投げることが容易になり、さらに遺物の番人・ルチルの追加により盤面処理能力が大幅に向上し、破壊数6種類の達成が容易になった。それどころか最終的に破壊種類数が7種類8種類に到達するケースも見られるようになった。その他にも界門のホムンクルス・ラズリを介した9T10Tの7〜8点コロニー連打も現実的であり、アディショナルを受けて大幅にパワーアップしたといえる。その結果アディショナル前のヴィズヤ世界OTKコンボを抜く構築も見られるようになった。とはいえ《世界》・ゼルガネイアの回復による持久力の向上や4点バーンによる詰め性能はかなり優秀なためか抜くのはラグナアウェイクだけというケースがほとんどである。
プロリーグ第7節においては同じくアディショナルで強化を受けた【進化ロイヤル】、【ディスカードドラゴン】と共に全チームに採用されていた。*3
その後、【式神ウィッチ】や【コントロールビショップ】など不利が付くデッキが数を増やし、また【進化ロイヤル】についても後攻を取った場合勝利することが困難であることからその数を減らし、RAGE Shadowverse 2020 Autumn GRAND FINALSではウィッチ、ネクロマンサー、ヴァンパイアに次いで4位タイとなる2人の持ち込みに留まり、しかも何と決勝戦には【進化ロイヤル】、【式神ウィッチ】ともども持ち込まれないという事態となった。
最終的にはこのデッキの先攻依存率の高さ、事故率も相まってTier2程度に収まることとなった。

ナーフ前構築例

(プロリーグ2020 第10節 横浜F・マリノスの構築)
【アーティファクトネメシス】向けの追加カードで実用的と言えるのは暗獄の遣い・ジャスパーくらいで、ほとんど【PP余らせネメシス】向けのカード追加であった。しかし、汎用的な強カードであるストレイホロウ・イルガンノが破壊数の稼ぎやすい【アーティファクトネメシス】と相性が良く、また余った1コストを埋めてくれることから自然に採用されることとなった。また、暗獄の遣い・ジャスパーも防御型ゴーレム、攻撃型ゴーレムをテンポロスなく出せるので、前期に引き続きこのデッキでは一定の目標となるアーティファクト6種類破壊においてパラダイムシフトへの依存度がより下がったといえる。また、彼女は1枚で3面展開が可能であるということに着目して天覇風神・フェイランの連携ギミックを組み込んだビートダウン寄りの構築もランクマッチでは見られるようになってきた。さらに、カオスルーラー・アイシィレンドリングから出る魔導列車にパラダイムシフトから出るアーティファクトを乗せて盤面を一気に除去できるのも強力であった。
ナーフ後アディショナル前構築例

(プロリーグ2020 第13節 横浜F・マリノスの構築)
2020/12/7付けでストレイホロウ・イルガンノが緊急ナーフ。本体コストが2になったことでアーティファクト関連の動きをより阻害しやすく、扱いがかなり難しいカードとなった。結局そのストレイホロウ・イルガンノのナーフが強烈に響いたことで【連携ネメシス】は一気に環境から数を減らすことになってしまった。その煽りを受けて【アーティファクトネメシス】が相対的に数を増やしたが、そもそもこのデッキもストレイホロウ・イルガンノに頼っている部分が多かったため使われなくなっていった。
今期全体で言えば、ネメシス全体が大きくメタとカード能力調整に振り回される環境となった。

【アーティファクトネメシス】関連で構築級といえそうな新カードは新たなパラダイムシフト供給カードのスパイデバイス、3点+ランダム2点除去に加えEP条件を満たせばエンシェントアーティファクトを2体も一気に場に出す肉球シュート、そして結晶5コストとかなり重いものの久々に帰ってきたPP回復カードでありながらフィニッシャーとしての役割も果たせるギガスファクトリーの3つである。
しかし、いざ蓋を開けてみればスパイデバイスはテンポをしっかりとった先3に設置でもしない限りパラダイムシフトを加える前に除去され、肉球シュートは先行時にやや使いづらく、ギガスファクトリーは結晶コストの重さが気になる上に設置後はハンドがとにかく燃えるとどれも一癖あるカードだった。
2021/1/1現在、ギガスファクトリーからパラダイムシフト連打の後に音速の機構・ララミアや(厳密には少々違うが)ギガスファクトリー本体といった大型疾走フォロワーでのフィニッシュに繋げるタイプと、パラダイムシフトのブリッツアーティファクトを4連打し顔8点と、始原の竜・バハムートのアクセラレートでラストワードを誘発して12点の合計20点でOTKを狙うタイプの2つの構築が見受けられる。これらのデッキについてはさらに下で記述する。
単純にアーティファクトをフォロワーと同時展開してミッドレンジ気味に動くWUP期〜SOR期の【アーティファクトネメシス】と比較してギガスファクトリーからアーティファクト連打の動きをする(ある意味ではALT以前のデウスエクスマキナ着地後やアンリミAFでの加速装置、機構の解放を絡めたプレイングを沸騰彷彿とさせるような)コンボデッキに若干変化したことで事故率とプレイング難易度が非常に高くなっているのもデッキを握るプレイヤーを減らす一因となってしまっている。
恒例のカード能力調整ではアーツマスター・カルラが大幅にバフ。とはいえ【アーティファクトネメシス】にとってシナジーが薄いカードであるため、こちらには縁の薄い話であった。
その後環境がさらに移り変わり、【アーティファクトネメシス】もブリッツバハOTK型を基調にパラダイムシフトのコストを下げづらくなってきた後半で手札に来る生成役たちの使い道として天地の侵略者・ベルフォメットを採用するなどの工夫も見られたが、どうにもパワーが足りずファンデッキ止まりと言わざるを得ない状況であった。
アディショナル後構築例

(オリジナル)
アディショナルカードはいずれも今期プッシュされた【進化ネメシス】向きと言えるものであった。
一応、パワーカードであるコロッサス・マグナを入れた構築でグラマス達成報告があるなどはあったものの、わざわざ強化の入らなかった【アーティファクトネメシス】を使う意義は薄く、グランプリ優勝デッキも【進化ネメシス】と【連携ネメシス】しか紹介されなかった。
総じてETA期はパワーカードであったアブソリュート・モデストの穴が埋まらず、他クラスのパワーについていけないという【アーティファクトネメシス】にとってはUCL期を若干彷彿とさせる冬の時代と言わざるを得ない環境であった。
参考となるデッキ記事：このままでは終わらないAFネメシス(ETA)

アディショナル前構築例

(RAGE Shadowverse 2021 Summer あつし氏の構築)
しばらく【アーティファクトネメシス】の軸となっていたパラダイムシフト関連カードのローテ落ちを間近に控え、大量の【アーティファクトネメシス】向けカードが追加された。特にアクセラレートと本体合わせて最大4種類のアーティファクトを場に出せる終末の番人・スピネ、アクセラレート3で序盤の動きを保証しつついざとなれば本体でのフィニッシュも狙えるアーティファクトシップ、そして自壊でパラダイムシフトを供給するアクセラレートとアーティファクト・フォロワーが破壊されるたび2点バーンという強烈な効果を持った反逆の命・ミリアムと金虹の供給がいつにも増して潤沢。
構築としては、カードの大量追加により序中盤の動きとしてほぼ確定で積まれていたマジックエンジニアや運命への反逆が抜けていき、アーティファクトシップとアームメカニックがその立場を継ぐことになった。また、5〜6Tの動きとして有力だった遺物の番人・ルチルについても闇堕ちした姉が担うことに。
テンポロスの大きい結晶ギガスファクトリーの設置タイミング、アーティファクトの同調やパラダイムシフトのチョイス先選択、パラダイムシフトをいつ何枚切るか、あふれる手札の管理、フィニッシュプランの決定など考えるべきことがとても多く非常に難易度の高いデッキとなっている。
アディショナル後構築例

(プロリーグ2021-2022 1stシーズン 第1節 AXIZの構築)
アディショナルの追加カードは水銀の遮断とアブソリュート・トレランス。水銀の遮断は交戦以外の除去がほぼ無い【アーティファクトネメシス】にとって喉から手が出る程欲しい攻撃不可や厄介な交戦時能力・ラストワード持ちへの対処手段、アブソリュート・トレランスは交戦ダメージを稼げるため7〜8ターン目には0コストでのプレイも現実的な大型疾走フィニッシャー。さらに、能力調整でWUP期で登場して以来いまいち振るわなかった音速の機構・ララミアにタイプ:アーティファクトが付与されるという強化が来たことで、スピネのアーティファクトの自壊バリューを上げたり、種類数を稼ぎやすくなったりと非常に使いやすくなった。
これらの強化を受けた【アーティファクトネメシス】は一躍最強候補に。同じく能力調整とアディショナルでの大幅強化を受けた【ラストワードネクロマンサー】としのぎを削っている。
最終的には中終盤の盤面制圧力が高い【ラストワードネクロマンサー】に大会などでのシェアでは若干負けていたものの、2強と言って差し支えない立ち位置であったと言える。

構築例

(RSC ローテーション杯優勝 アサガオ氏の構築)
アディショナルの追加カードに進化でアナライズアーティファクトを出す次元の超克者・ユアンが登場。オートマティックメイデン共々忘れられかけていたネメシスのキーワード能力である共鳴に強くフォーカスしたカードであり、【アーティファクトネメシス】的にはアナライズアーティファクトの供給先と言えるカードである。
しかし、アーティファクトを出すための進化権をガジェットユーザーと食い合う点*6が非常に気になるのと、【アーティファクトネメシス】として後続に繋がる動きをしながらの初動が出来る訳ではないせいもあり初動問題はそこまで解決していないことから、【アーティファクトネメシス】自体の立場の向上には至らなかった。
ネメシス全体で言えば、環境が【撤退ロイヤル】や【U20ウィッチ】などにより高速化したのもあって一時期は最大手とも言えた【機械ネメシス】すら勝ちきれないというネメシスにとっては若干苦しめの環境であった。

参考になるデッキ記事：迫真シフト部！ローテAFの裏技

構築例

(JCG Shadowverse Open 19th Season Vol.1 ガイア氏の構築)

長らくローテーションにおける【アーティファクトネメシス】の初動を支えた機構の技師、優秀なアーティファクト供給源だったアーティファクトスキャンがローテ落ちを迎え、新たに追加された【アーティファクトネメシス】向けカードは4種。その内最も目を引くのはジェネシスアーティファクトであろう。自身がタイプ:アーティファクトを持ち、さらに進化時に2種類のアーティファクトを場に出すため破壊種類数稼ぎに大きく貢献してくれる1枚でありながら、さらに6種破壊達成後はフィニッシャー格の疾走アーティファクトを手札に加えてくれる。その他にタイプ:アーティファクト持ちの軽量フォロワーである多腕のアーティファクト、アナライズアーティファクトの軽量供給源である鉄翼のエクスプローラー、そして序盤のエンシェントアーティファクト供給枠と終盤の打点札を兼ね備えたアーティファクトインパルスと【アーティファクトネメシス】使いにとって十分な追加カードを得た。
以前環境を取ったDOV期と比較すると、初動のパラダイムシフト供給札が大きく減った関係上ギガスファクトリー下におけるパラダイムシフト産アーティファクトの大量自爆特攻はやりづらくなり、その代わりに一部6種類破壊達成時に強化されるカードがかなり早い段階で強化条件を満たせるようになった。特にジェネシスアーティファクトとアーティファクトインパルスがフィニッシュに向く性能であるため、これらによるダメージをフィニッシュプランとして戦うことが多くなったと言える。
ギガスファクトリー下における手札問題として新たに浮上したのが、ジェネシスアーティファクトから加わるキャノンアーティファクトである。キャノンアーティファクトは1枚のジェネシスアーティファクトから2枚手札に加わるため、十分なバリューを得るためには手札を開ける必要がある。そのため狭間の生成が再びデッキに積まれるようになったり、0コストカードで小回りの利く操り人形を加えるフォロワーとして最軽量である幼き糸使いが出張して来たりしている。これらに関しては5ターン目にギガスファクトリーを置く隙の軽減としても役立っているようだ。
アディショナルで追加されたカードはかのラスボスカードであるカラミティ・モードと盤外の道標・コロル。カラミティ・モードについてはAFと直接シナジーこそないものの、パラダイムシフト産のアーティファクト群が条件達成に大きく寄与しやすく、サーチ効果もアームメカニック、終末の番人・スピネ、アーティファクトシップ、ギガスファクトリーと欲しいカード揃いで相性は悪くない。恐らく現在のネメシスデッキ中では最も直接召喚の条件達成が早いと思われる。盤外の道標・コロルについてはAFとのシナジーが皆無であるためAF遣いの目には留まらなかった。
元々グッドスタッフ寄りのデッキかつコントロール気味に動く【機械ネメシス】がカラミティ・モードにより耐久力が上がったため流行していき、破壊枚数テーマに追加カードが来たことでさらに強化された【操り人形ネメシス】も増えてきた影響で、アディショナルの恩恵を大きく受けられなかったこのデッキは次第に廃れていった。

参考になるデッキ記事
新時代を創造！？DOC期ローテAFネメシス
これが始まりの機構！アーティファクトネメシス（DOC）

(プロリーグ2021-2022 6thシーズン 第6節 AXIZ、G×Gの構築)
アディショナルでは新たに葬送・リアニメイトを引っ提げたチーム・破壊がついに活動再開。【アーティファクトネメシス】とのシナジー面で言えば、舞い戻る奏絶が手札に抱えられるアーティファクトの破壊をわずか1コストで行える。また、奏絶の破壊・リーシェナが各種1コストアーティファクトやアストロウィング・ララミアをリアニメイトすることでパラダイムシフトの円滑なコストダウンやジェネシスアーティファクトのような後4の盤面強化などが見込め、さらに最後の詰め札として新約・黒の章を取ったり耐久札として新約・白の章を取ったりジェネシスアーティファクト前の手札空けとして奏絶の独唱を取ったりとある程度柔軟に動ける。
とはいえ、奏絶の破壊・リーシェナは種類数稼ぎにはほとんど貢献しない*7点、舞い戻る奏絶はそもそも手札に抱えたアーティファクトは大体普通に場に出して破壊する点や破壊フォロワー数10達成後、すなわち終盤の手札圧迫が気になる点が挙げられ、結局アディショナル前と変わらない構築を用いるプレイヤーも見受けられる。
総じて、アディショナル前と同様かそれ以上に取れる選択肢が存在しているため練度が問われるデッキと言えよう。


参考になるデッキ記事

• 今期で最後のファクトリーAF（OOS）
• ララシェナAFネメシス(OOSア後)

アディショナル前構築例

(EOP ガントレット：ローテーション 優勝 風@mywind氏の構築)
アディショナル後の構築例

(プロツアー2022-2023 1st 本戦 Atom選手の構築)

追加カードはセレスティアルアーティファクトと永久の盾・シオン。セレスティアルアーティファクトはスピネのアーティファクトと趣の近いアーティファクトサーチ札として、永久の盾・シオンは軽量のバーン耐性付与としてデッキパワーを順当に底上げし、【アーティファクトネメシス】の地位をある程度押し上げるに至った。とはいえアディショナル前からのデッキが(ほとんど強化をもらっていないにもかかわらず)依然として強力であったため、環境を大きく塗り替えるには至れなかった。

追加カードはアナライズアーティファクト2枚と盤面除去を行えるライトフォーカスのみ。構築に耐えうるカードとはいえず、アストロウィング・ララミアや音速の突破が落ちた分を埋めるには到底足りないため、事実上【アーティファクトネメシス】はデッキタイプとして存在せず、【八獄ネメシス】における万物の目撃者・ジュディス+セレスティアルアーティファクトや無情の侵食が一部デッキに出張パーツとして組み込まれる程度であった。

構築例

アンリミの【アーティファクトネメシス】自体はALT以前よりローテとほぼ同じ形で存在しており、ごく少数ながらグランプリでの実績も挙げていたが、本格的に環境入りを果たしたのはこのSTR期からである。
ALTのローテ落ち時にデウスエクスマキナが5コストに上方修正されることが発表され、盛り上がりを見せたが*8、メカニカルガンナーや機構の解放が発表された後の前評判でもそこまで良くはなかった。
ネメシス自体がアンリミにはほぼ存在しないクラスであり、【アグロヴァンパイア】等が存在する以上序盤に弱いアーティファクトネメシスは環境入りしないということだった。
だがいざ始まってみればALT以前のアンリミTier1、【ミッドレンジネクロマンサー】をはねのけて堂々のTier1になった。
読めなかった、このリハクの目をもってしても！！尚最初から気づいていた人もいる模様
序盤からメカニカルガンナーや機構の解放で動き、デウスエクスマキナを５ターン目に悠々着地させ７ターン目には粛清の英雄・メイシアがトドメを刺すのがメインプラン、また後半以降は機構の解放と加速装置とマキナ効果によりレディアントアーティファクトが着地しやすくなり６ターン目に３体のレディアントが並ぶのもおかしくはなかった。
また、冥府への道との相性も良く、雑に置いて蓋をするということもできた。
しかし【フェイスドラゴン】にはダークドラグーン・フォルテでの盤面ロック、【リノセウスOTKエルフ】には虚数物体を熾天使の剣で潰されたりとアンリミの二大巨頭には不利が付いた為、そこまでのトップメタとはならなかった。
環境中期には【ドロシーウィッチ】や【自傷ヴァンパイア】なども台頭し、不利が付くデッキも少なくなかったので結果的には中堅という立ち位置に落ち着いた。

「デウスエクスマキナのいないアーティファクトネメシス」の一例。

JCG10th Vol.3 jnhaさんのデッキ

1ターン目復讐や聖弓の絶傑・ハズサネーゼなど色々な意味で話題に上るカードが目白押しだった本弾。ネメシスにはツヴァイやオーキスなどの人形軸とエアリアルクラフトやマグナジャイアントなどの機械軸に強くスポットが当たった弾である。アーティファクトにも強化がなかったかと言えば決してそんなことはなく、アーティファクトリメイカーやキャットガンナーなどのカードが追加されている。
アンリミテッド環境は超強化を受けてより低コストカードに寄せた【復讐ヴァンパイア】、豪風のリノセウスの登場によって成立した【豪風のリノセウスエルフ】、回復と盤面構築、クルトによる盤面制圧で圧殺する【エイラビショップ】と我らが【アーティファクトネメシス】がひしめき合うような状態であった。
また、一時期には加虐の独房の追加により、エイラをも引きつぶす程の強さになった【自傷ヴァンパイア】もトップメタの一角にのし上がった。

【豪風のリノセウスエルフ】の出現で守護のミスティックアーティファクトが評価されたり、【自傷ヴァンパイア】のフラウロスメタとしてすり替わりが採用される等、過去のカードが再評価されたのもこの環境。

環境が高速化したことでデウスエクスマキナが採用されない構築もちらほら出てきていたが、

• 一度AFを使い切るとジリ貧
• 1コスAFを並べた程度では処理されやすい
• 聖弓の使い手・クルトがいる

といった理由でまだメジャーではなかった。

7月30日のメンテナンスにより機械の加速兵のコストとスタッツが変更。従来のバフ後マキナスタッツからゴリアテスタッツに軽量化されるという修正を受け、アンリミのアーティファクトにもちらほらと顔を出すように。アンリミ環境では最終的に中堅〜中の上止まりだったが、前述した機械の加速兵や破壊の信者と言ったリソースの確保に重きをおく構築にする事で、「デウスエクスマキナのいないアーティファクトネメシス」を実現することも可能となった（画像参照）。後の環境にて躍進する新たなタイプのアーティファクトネメシスが萌芽の兆しを見せ始めていた時代とも言えるだろう。

なおアディショナルカードは空気だった模様、今のところは...

ぶっちゃけると、空気といっても過言じゃないくらいには影が薄かった。

新カード、コンセントレイトとカイザーインサイトは実に強力だった。
しかしながら環境にのし上がったデッキが実に凶悪極まりないデッキ群だった。

• 太古より嫌われ続けた次元の超越とローテでも大暴れの陰陽の開祖・クオンが混ざり合うハーモニー、【超越クオンウィッチ】
• 更なる強化パーツをもらい3アマツが普通な【アマツエルフ】
• 例のごとくカオス爺によってつよいつよいな【ドロシーウィッチ】(この時になると次元の魔女・ドロシーがほぼ採用されなくなったので名称が【疾走スペルウィッチ】に変わったとか変わってないとか)

という錚々たるメンツの中にAFネメシスは生きる術をほぼなくしましたとさ。

これらに対するメタ？

【超越クオンウィッチ】や【疾走スペルウィッチ】には4ターン目のシオンバフとかでなんとかならんこともないけど虹の輝きに弱いし小さな優等生・キョウカで除去はされるしでそこまで？
後者は息切れを狙えるかもしれないが前者に至っては遅延すれば超越でぴえんなので成す術がない。

【アマツエルフ】はそもそも3アマツのアマツ本体を葬れるかどうかが怪しい。
3ターン目時点で機構の解放加速装置アナライズなんてそうそう出来ないし次のターンになれば疾走を持ったフェアリーがなんやかんやでバフされて突撃してくるのでどうしようもない。

どうしろっていうんだよ！

一応極光の天使というカードもあったが正直力不足、アディショナル前はマジで空気だった。

アディショナルになると夢の使者・アメスをもらうことで暗雲の巫女・エネスをバフしつつエネスのAOEも放つというコンボができることで若干息を吹き返すが結局は中堅以下という結果に。

ちなみにアメス以降からデウスエクスマキナは構築に入らなくなってしまった。
理由はカイザーインサイトによる手札リセットでデッキ回転がしやすくなったからである。

UCLではパッとしなかったこのデッキだが、アーティファクトの同調とデバイスチューナーという最早オリカレベルの強化を与えられ一躍環境トップに舞い戻った。
プロテクトアーティファクトによるペインレスの粉砕やエッジアーティファクトによるアグロの粉砕など自由度も増えた上に前とは安定度が段違いでありオートメーションでレディアントを埋める必要もなくなったため素人でも使えるようになったというのが大きい。
ミラーへのメタとして暗雲の巫女・エネスが積まれることもあったが、結局浄化の輝き・ミュニエに消されてしまうということもあり自由枠には冥府への道とミュニエを搭載したものが主流となっていた。ミュニエはエネスがいる時に特殊ボイスが鳴るため、もしかしたらこれが最も多く聞かれた特殊ボイスかもしれない。
アディショナルでは強化がなく王墓の骸によってアディショナル前から若干苦手だったミントネクロが強化されたため最強デッキの座は譲りJCGなどの大会でもトップシェアではなくなっていた。

前期はミントネクロに押されていたがアーティファクトスキャンという新規によって再び最強デッキとして復活。
一定以上のレベルになるとAFネメシスとミントネクロ以外人権はないと言わんばかりの環境はSTRを彷彿とさせるものであった。
なおミラーでは当たり先を作った方が負ける=序盤に迂闊に動けないことによって事故で負けるケースがほぼなくなり、上位層がアホみたいな勝率を叩き出していた。
1ヶ月目の覇者は一日8000MPペースで盛っていたり2ヶ月目には社会人にして歴代最高MPを達成する者が現れたりなど無茶苦茶な環境となっていた。
アディショナル後は決意の予言者・ルーニィや招来の大天使によって収まると思いきや結局最強でありMP上位者はほぼ全員がAFネメシスを使っていた。

ちょっとまって、これFOH期の構築と一緒では？
その通りである。
AFネメシスへの追加は精々機器による設計が入るかどうかといったものでありデッキパワーはほとんど据え置きであったが他のデッキもほとんど強化を受けていないため依然最強であり、あまりにも変わらないためそろそろナーフがあるのかと危ぶまれていた。
その予想は見事的中。10/28の能力調整によりアーティファクトスキャンが1コストに。機構の解放中のアーティファクト供給にPPを要するようになり、3シオン4シオンなどのアグロムーヴの安定性が低下した。

前弾に続き、今弾も固定採用されそうなカードの追加はなし。とはいえ、ギガスファクトリーやスパイデバイスなどといったAFネメシス関連札は刷られ続けているので、AFネメシスに一度区切りをつけて新規軸に完全転向しようとしているわけでもなさそうである。

ナイフトリック、石英の魔女の追加を受けた超越ウィッチの躍進に伴い、AFネメシスの使用率はさらに減少している。「6超越が安定してきている」と聞けば、その速さがわかるだろう。
また、相変わらずフェインビショップが環境トップを占めている。前環境ではアミュレット大量破壊からパニッシュメントスナイパー複数枚で削り切る型と、頂きの教会を採用した疾走型とで割れていたが、おおむね教会型に落ち着いた様子。【庭園ドラゴン】も見ることができる安息の領域の採用など、使用者の理解度も上がり、AFネメシスには向かい風が続く。
MPランキング上位勢の間でも、ランクマッチを走る上ではフェインビショップを握り、BO3への持ち込みについてもAFネメシスが"検討"になるほどである。

アディショナルの追加に期待したい。

時は立ちアディの時期。コロッサス・マグナとマウンテンドールが追加された。
1/26にフェインがナーフされたことにより【エイラビショップ】等のデッキも数を増やし、良環境といわれていた…のだがアディ追加カードがAFに一切入らないものであったため相変わらず向かい風が続いていた。

2弾続いて固定採用されないカード軍をもらったAFネメシス。
今弾もパーツは追加されないとかなんやかんや言われていたが終末の番人・スピネや反逆の命・ミリアムといった強化パーツを獲得。
スピネのアーティファクトがやばかった。一言で表すなら「PPが回復するメカニカルガンナー」。
【超越ウィッチ】や【ヤテラントゥビショップ】、【教会ビショップ】、その他アグロデッキが抵抗するもあまりにも強すぎるアグロムーブが可能となりほぼ止められないため最強状態となりTierGodの座に君臨することとなった。

しかし相変わらずのプレイ難易度のため数は多くない…とはいえミラーも多発するため暗雲の巫女・エネスを積んだ構築も現れ始める。


そのためかミラーを重視し浄化の輝き・ミュニエを多く積んだ構築までも登場した。
さらにはどちらの構築も5TレディアントOTKの難易度が前期までより低くなっている。先鋭化しすぎでは？

JCGでも予選決勝の持ち込みが82%を超えておりFOH期の再来といえる環境を作り出した。

前期から大幅な躍進を遂げたアンリミAFネメシスであるがナーフが入るのでは？とまたもや危ぶまれている。
果たしてAFネメシスの明日はどちらであろうか。

新たに追加されたカードはコイルデバーサー。2コストのアクセラレートで、アンリミでは貴重なパラダイムシフト(とトレースアーティファクト)を手札に加えるカードである。
アンリミアーティファクトのデッキ回しに全く貢献しないが、ローテーションと異なり2コスト払って場に何も置かないことがデメリットにならない*9ので、自由枠になる
…と思われたが、最終的に誰も使わなくなった模様。事実上パーツの追加はなしといえるか。

そんなことより！
アーティファクト殺しで名高いガネーシャが再起不能レベルの流れ弾を喰らった。
数少ない天敵が消えたため、TierGodの座は盤石になってしまったといえる。


アでは次元の超克者・ユアンとオートマティックメイデンが追加。どちらもアーティファクトには一切入らないカード

…と思われていたが、蓋を開けてみればユアン3積みの構築が大流行。
手札調整ができるファンファーファ、僅か10回の共鳴で顔4点、おまけに進化でアナライズ生成、とアンリミAFとの相性は抜群だった。ミラーマッチのエネス等、数少ない弱点である攻撃されないに対する解答にもなる。ついでにゾーイが爆発四散する

TierGodの座は盤石…と思いきや、アで究明の魔術師・イザベルを得たスペルウィッチが台頭。アグロ耐性・事故防止・フィニッシャーを兼ねており、超越・ドロシーの両アーキタイプが大幅に強化された。
また、ニュートラルにマスターコックが追加され、レディアントotkを阻止される可能性が出てきたことも向かい風になりうるか。
果たしてTierGodの明日はどちらであろうか。

今パックで追加されたAF関連カードは
アストロウィング・ララミア、ジェットパックガンナー、音速の突破、機構の発見の4枚。
種類軸にララミアが投入されたことで「キャノンAFの打点が通しにくい！」という問題を解決した。
機構の発見はアナライズAFを出せるため同調からパラダイムシフトを確保しやすくなった。
音速の突破もハンド空けやジェネリック加速装置として使えるため種類軸従来軸問わずに採用、今期もしっかり強化をもらえたといえよう。
ジェットパックガンナーはこの魔境についていけなかった模様

そんな中やはりほかのデッキも強化をもらっていた。
特に【骸の王】がやばかった。加速が制限された上にスピリットイーターによる回復&バーン演出の長さによるプレイ時間の短縮がAFには厳しすぎる天敵。今期はTier2に陥落か…と思いきや「加速引けば勝てるやん」「種類軸は戦えるやん」ということで今期もTier1に無事君臨した。
環境中盤には安息べレロフォンが台頭したものの同じ安息の領域を使用するデッキである安息ヤテラントゥより遥かに相性はマシなのでTier1からは動かず。これはもうしばらくTier1やろなぁ.........(フラグ)

Tier1陥落
原因はデモンズグリード・パラセリゼ率いるハンドレスヴァンパイアの台頭と超越ウィッチがチャクラムウィザードやら天使の恩寵のせいで手に負えないレベルのパワーを手にしてしまったことにある。
追加カードの無情の侵食はかなり強力ではあるもののぶっちゃけ他のデッキの成長に追いつけていないしフルブラストガンナーは結構悠長、モータージーニアスは論外とこれらのデッキに立ち向かうには力が足りない。
他対面にしても化かし女将・ホズミによるOTKを行うホズミエルフはホズミの進化でジェネを無視してキルしてくるわ加速装置が無ければ連携ロイヤルの動きにすらちょっと悩まされるわ葬送ネクロにもそこまで有利ってわけじゃないわでかなりの苦境に立たされている

これらの現状とまだまだなかなかに難しいデッキなので現在のアンリミランクで2~3番目くらいに見られないクラスかもしれない、この惨状からネフィリム返しておじさんの如く加速装置返しておじさんやスキャン返しておじさんが発生している
次のローテ落ちはあのDOVなのでそれの補填としての次弾で大幅なAFへのテコ入れに期待(フラグ)

TierGOD復活
なんもかんもドッギオが悪い
詳細は犬のページに譲るものの、相手の盤面を要求せずに3Tキルを(たまに)ぶん投げたり3/1をアホほど並べたり解放奥義起動したエッセルが帰っていったりと加速3枚時代より強いとの評も。
有志の手によって行われたアンリミBO3大会は上位入賞者全員がネメシスを使用するという完全な世紀末状態。
(有識者おりましたら編集いただけると助かります)

また帰ってきた
なんと二度目の制限を食らってなおTier1に復帰
今回の追加カードは人造の代弁者・ヴァーミディアとドミネートデバイス・ジルク。こいつらも前期ほどではないとはいえ相当強烈なカードである。前期が意味不明だったので霞んで見えるが。
ヴァーミティアはハンドレス超越両方に強く出れる札(ハンドレスにはエッジが、超越には守護付与が刺さる)かつ破壊AF数を2〜3稼げるため当然めっちゃ強い。ジルクも雑に自壊しながら不足していた回復を回すことが可能なため充分な強さの札。

とはいえ強いには強いがDOC期やRGW期の様なこれダメだろ………感はない普通のTier1である、こういうのでいいんだよこういうので

(有識者おりましたら編集いただけると助かります)

(有識者おりましたら編集いただけると助かります)

TierGOD再び復活
なんもかんもTierGOD確定演出が悪い。
遺物の同調や、コスト1にしたアーティファクトを埋めるカードなど相当な強化を受けたのも確かではある。
当然の結果になるまでどれほど保つだろうか…
(とりあえず速報。有識者おりましたら編集いただけると助かります)

至純の原型・アギルを獲得。サーチできるAFとして採用される。変身後はヴァーミディアに葬送されている。

カシムローザ帰還
勇気の少年・カシムと解放の少女・ローザが制限解除。
なにもかも全部機構の解放が悪いというのが証明された。

HOS実装時に次元の超克者・ユアンに上方修正が入ったことと前期のカシムの制限解除により共鳴ネメシスが成立。
犬とスピネが共鳴ずらしのギミックとして採用されている。
2024/4/23
小さき赤き竜・ビィとワンダードリーム・アリスのアッパーにより進化デッキに大きくテコ入れが行われた。
最序盤から進化を稼げる犬によって進化デッキの中では頭角を現している。
同時に強化が入ったデッドソウルテイカーにボコボコにされた。