おんJシャドバ部

第21弾カードパック「リナセント・クロニクル」のアディショナルカードにて登場したレジェンドのウィッチ・フォロワー。

融合持ちで、ファンファーレは持たない。初めて融合した時、ユニオン・マジックを手札に加える。2回目なら知恵の光、3回目なら紅蓮の魔術を手札に加えてくれる。
複数枚融合しても得られるカードは1枚ずつであるため、すべてのカードを生成するには最低でも3ターンかかる。特に知恵の光、紅蓮の魔術を欲しいタイミングで加えるには前のターンから融合を進めておく必要がある。
逆にユニオン・マジックはイザベルを引いたら即座に作れる。

専用トークンカードのユニオン・マジックは、このバトル中にプレイしたスペルの種類と同じ数の相手に2点AoEを放つアグロ耐性のあるカード。さらに、7種類以上プレイしていたらアルティメット・マジックを手札に加えることができる。
アルティメット・マジックは5コストと重いが、効果は「相手のリーダーに10ダメージ・自分のリーダーを10回復・死神のカードを引く時、代わりに自分のリーダーの体力最大値-5して敗北回避」という非常に強烈なもの。そのため、基本的にユニオン・マジックは7種類条件を達成しアルティメット・マジックを手札に作れるタイミングでプレイしたい。

死神カードを引いた時の裁定に関しては、山札が0枚の時に運命の導きなどでカードを2枚引いた時でも-5の1回発動に留まる。
逆に神秘の獲得*1などの1ドローを繰り返すカードだと恐ろしい速度でゴリゴリ削れて死ぬ。

ユニオン・マジックの注意点として、「(これを含めず)」と書いてある。つまり、プレイ時に6種類だとアルティメット・マジックが手札に加わらない。しかしアルティメット・マジックが作られないだけで、ユニオン・マジックを撃つことで使用スペルの種類数をひとつ増やすことは可能。

進化時の効果は、運命の導きを手札に加え、1回スペルブーストし、PPを1回復と、これでもかというほどに盛り沢山である。
運命の導きの強さは言うに及ばず、ハンドの増強兼スペルブーストの加速、ユニオン・マジックの種類数稼ぎに寄与する。本体も実質2コスト3/3(5/5)+スペルブースト持ちフォロワーになるため、地味に本体のバリューもかなり高い。

このように、融合や進化による生成カード、本体も非常に優秀なのだが……。

ユニオン・マジックが使用したスペル種類数を参照したりスペルブーストする効果を持つ関係上、スペル軸で主に採用されるように見えるが、実はイザベル単体で「ユニオン・マジック」、「知恵の光」、「紅蓮の魔術」、「運命の導き」の計4種類のスペルを生成可能。つまり、デッキ内でこれ以外のスペルが最低3種類プレイ可能であればアルティメット・マジックを作れる。

融合のコストに関してもウィッチ・フォロワーであれば何でもいいため、フォロワー主体のデッキに採用した場合でも手札の被ったフォロワー、腐ったフォロワーを混ぜてしまえばデッキ本来の動きを損なう恐れも少ない。
雑にイザベル3枚を「リソース兼AoE兼サブフィニッシャー」として採用することは現実的に可能。というか強い。

構築面においても、不要なフォロワーはイザベルに混ぜてしまえばスペルに変換できるため、「1枚は引きたいけど引きすぎると弱い」みたいなカードを複数枚強気に採用する理由になったり、複数積みするスペルの枚数をピン差しで散らすことで対応力を上げつつユニオン・マジックのスペル種類数を稼ぎやすくできたりと、イザベル入りのデッキは構築の幅も広い。

このように、様々なウィッチデッキで採用が検討できる異次元の汎用性を誇り、一番の特長と言えよう。

登場して以降、ローテーション環境においては、フィニッシャーを待望していたスペルウィッチ、強力なマナリアフォロワーとバーンカードを持つマナリアウィッチ、フォロワーを多数採用して進化回数を稼ぎコントロールする進化ウィッチ、環境に存在する3デッキすべてに3投され、いずれもTier1を狙えるポテンシャルを持つ強力なデッキとなっている。

アンリミテッド環境においても、超越ウィッチと疾走ウィッチの両デッキにユニオン・マジックが苦手とするアグロデッキに対する有効札になるため採用されている。
アンリミスペルウィッチの回転速度ならばスペル7種条件を達成するのも一瞬なので、アンリミの高速環境であってもアルティメット・マジックを撃つ機会は十分にある。

ちなみに、前述の通りイザベルのみで種類数を稼げてしまうがために、2pickでも大暴れしている。構築戦よりもバーストダメージと回復が貧弱なpick環境では、一度アルティメット・マジックを撃ったらそのままゲームエンドになってしまうのもザラなのである。
さらに、仕方なくpickしてしまった弱いフォロワーをコストにしてしまえる点も優秀で、事故の緩和にも繋がる。取るだけでデッキのパワーと安定性を底上げしてくれるスーパーカードなので、イザベルが提示されたら真っ先に取りたい。

上記のように、ローテアンリミどころかアリーナでも一線級の活躍を見せており、まさしくウィッチの顔と呼ぶに相応しい1枚であろう。
今後も様々なデッキに採用されていくことが予想され、ウィッチを使う人なら3枚作って損はないカードである。

DOC期でもほとんどのスペル軸に採用され、早期のフィニッシュを安定させていたためか、2021/10/28のメンテナンスにおいて、ユニオン・マジック、アルティメット・マジックのコストが1ずつ増えた上、アルティメット・マジックを手札に加えるためのスペルの種類が8以上になるという、かなり重いナーフを受けた。

発動までの条件やコストが厳しくなったため、早期のフィニッシュがより困難になるだろう。
とはいえたらしどんなカードでも融合できる点や、ユニオン・マジックもアルティメット・マジックもメインの効果はそのままという点を鑑みるとまだまだ採用圏内だろう。

テキストに記されている通りだが、2ダメージをX回分配するのではなくX体に2ダメージなので注意しておこう。

ウィッチ・フォロワーならなんでも融合してしまうということで「ノンケだって構わないで食っちまうレズ」と言われたり言われなかったりしている。
レズはホモ。

カードをざっくり男性・女性・それ以外で分けたとき、1つの段、1つのクラスの3種のレジェンドがすべて女性、というかすべて同じというのは初めて(ワイ調べ)。
イラストナーフもなんか緩くなってる気がしないでもない昨今、ドスケベバースの推進こそが全世界10億人のノンケ男子の望むところであろう。

• イザベル