おんJシャドバ部

第18弾カードパック「レヴィールの旋風」にて登場したレジェンドのニュートラル・フォロワー。

シャドバ4年目にして初のドラゴンクラス以外でPP加速が出来るカード*1として発表時はシャドバ界隈が騒然とした。

もっともその分条件は厳しめで、進化後のターン終了時に、相手のEPが自分よりも少なければPPを1アップするというもの。つまり進化権を最低1は消費したあとで発動するので、能動的に使うには事実上後攻4ターン目で進化させるしかない。先攻を引いてしまうとその時点でPP加速効果発動はかなり難しくなる。
一応相手が進化権を2つ先に使えば先攻だったりラミエルを1回使った後だったりする場合でもブーストできるが、それができるのは6ターン目以降なので、コントロールネメシスでもない限り強い択であるとは言い難い。
増えるのはターン数ではなくPPなのでこのカードを使ったところで《世界》・ゼルガネイアの直接召喚やフューチャービジョンの5ダメージはどのみち先行の方が先になるという欠点もある。
またラミエルが倒れてしまっては効果発動しないので攻撃4以上のフォロワーへは進化殴りがしづらい。
進化権を回復しつつ発動する手もあるが、PP加速の効果はターンが過ぎるほど恩恵が薄くなっていくことにも注意したい。
おそらく運営による先攻後攻バランスのテコ入れの一環なのだろう。

かなり画期的かつ強力な効果なのは間違いなく、例えばビショップなら4ターン目進化からそのまま強力なシステム効果を持つグランドナイト・ウィルバートへ繋げられたりする。普通に【ランプドラゴン】でPP加速の手段に使うのも良いだろう。
また2/2/2守護かつ効果ダメージ無効と素の能力も優秀なので、先攻を引いたとしても有効に使えるカードと言えるだろう。
総じて様々な構築に採用の余地のある便利な1枚。

大方の予想通り、様々なデッキに採用されて活躍している。
特に【守護ビショップ】ではダイレクトにウィルバートにつなげられるうえ、自身も守護を持っておりベストマッチ。出色の活躍を見せている。
また、進化権を踏み倒せるため後半においても効果を生かしやすい【進化ロイヤル】でも採用されている。
これらの投入が可能なデッキは、いずれもこのカードの進化後能力だけでなく、素で持ってる効果ダメージ無効の軽量守護といった利点を生かしやすいため先攻でも腐ることがないのが利点。
ただ前述の欠点もあり、ハチャメチャに強いかといえばそうでもないというちょうどいい立ち位置をSOR期では保っている。

アンリミテッドでは、リノセウスotkエルフから出てくる場合がある。ワンダーコック→荒野の休息+ラミエルとくっつき、上手くいけば開拓のロデオガイ・ロキサスでソリティアしてOTKが可能となる。
基本的に後攻6ターン目が帰ってこない【超越ウィッチ】?、ミラーマッチ等では心強い。

後攻4ターン目であってもラミエル以外の択を取った方が有効な場面も多い。しっかり考えて活かしてあげよう。

ラミエルとは旧約聖書偽典「エノク書」に登場する天使。その名は「神の雷」という意味。幻視を人に見せることができ、その力で地上の人間に神からのメッセージ（黙示）を伝えるとされている。…ぶっちゃけそのくらいしか情報が無いのだが、ゆえに様々な後付けエピソードを作られてる天使だったりする。ジョン・ミルトンの「失楽園」では何故か堕天使になっている。

ラミエルと聞いて青い正八面体を思い浮かべた一般ホモも多いかもしれない。

例によってイラストナーフされている