おんJシャドバ部

第30弾カードパック「オーダーシフト」にて登場したレジェンドのニュートラル・フォロワー。
同弾で登場した新能力、融合変身を持つ1枚。

融合対象はスペルやアミュレットやニュートラル・フォロワーと結構広めだが、フォロワーはニュートラル限定という点に注意。ジャーニーゴブリンや三相の女神・バイヴカハといった優秀なニュートラルが入れ替わりで落ちてしまう為、デッキによっては素材の供給に難儀しそうである。
一方でスペル・アミュを多用するウィッチやビショップなら素材供給は容易。更には財宝も当然融合できる為、財宝カウントも進めることが出来る。【財宝ロイヤル】とも相性がよさそうだ。

3種融合前は入れ替わりでローテ落ちするメタトロンに次ぐ新たな後攻用ランプ札。
後攻4ターン目に出してEP参照でランプするというのは同じだが、あちらとは異なる点もいくつかある。

まずランプがターン終了時ではなくファンファーレに。これにより、相手が進化権を消費するなら5ターン目以降にもランプができるようになった。選別の教員・ヴァイスに引っかかるのはご愛敬だが、後4を逃すとほぼランプ効果が死んでいたメタトロンと違い多少遅れても許されるのは嬉しいところ。相手に対して天使の恩寵の時のようなEP調整を押し付けられるのも強みになるか。
一方でコストは4と重くなったが、進化時にAoEが打てるので盤面にも干渉でき隙がない。
総じて、後攻捲りみたいな顔して先2最強カードだったメタトロンの反省を感じる取り回しが悪くなった代わりにより後攻時の強さが際立ったカードといえるだろう。

そしてこれに3種融合することで融合変身するアフェクションドミニオンは
・リーダーの体力最大値を+5
・相手フォロワー全てを-5/-5
・リーダーを5回復
という、ちょっとしたドラズエルのようなコントロール寄せカード。
守護も耐性もなくスタッツも普通なので盤面としてはあまり期待できないが、回復だけでなく体力最大値を5も増やせるのは明確な強み。
除去しながらリーサルラインを引き上げることができるので、特にアグロデッキに対しては致命的に刺さる。
こちらに関してはこの能力に手札を3枚も消費する価値があるかどうかが評価の分かれ目になりそうだ。

変身前も変身後もそれぞれ違う役目を担える、新能力の看板役にふさわしいカードだが、全てにおいて融合が必須なのには注意。前述したように、クラスフォロワーがデッキの大半を占めるようなデッキだとそもそも融合できないなんてことになりかねないのでデッキ構成も工夫が必要かもしれない。

想像以上に微妙だった

主な理由としては、

コストが重い
ppブースト札なのだが4コストと若干重いため、後攻4ターン目にツインシスター・アスカ＆シオリと合わせることができない。
メタトロンやラミエルのように2コストならアスシオなどの低コストカードと併用できたが、ドミニオンは4コスのため後攻4ターン目に他カードと合わせることができず、単体で立てるしかない。

手札消費が激しすぎる
ppブースト、融合変身、どちらの能力を使うにしても融合が必要。
ppブーストするにも手札2枚消費してしまい、本来後攻のメリットであるはずの1ターン目手札2枚をチャラにしてしまっている。
そして融合変身になると、なんと手札を4枚も消費してしまう。確かに5回復し、更に-5/-5するという能力自体は強力ではあるのだが、それ以上に手札4枚消費というデメリットの方が大きく、ドミニオンを出せたとしても手札が枯れてしまい、結果的にこっちが不利になってしまうという状況もしばしば。

融合の制限
同名カードを融合することができず、汎用性がぐっと下がってしまっている。
財宝ロイヤルなど、トークンを手札に沢山加えるデッキではないと同名カードを含まない3種類を融合するというのは中々厳しいものがある。
また、フォロワー融合が何故かニュートラルフォロワー限定になってしまっているので、いざと言うときに融合することができず、後攻でppブーストすることができないというケースも。

ランプが後攻捲りとしてそもそも強くない
現環境のローテは財宝7回やら進化5回やらセッカポイント20やらとカウント稼ぎが主流であり、早出しが強いフォロワーは限られている。そのため、ランプしたところでカウント稼ぎが出来ないのでは後攻捲りとして機能しづらいのが現状である。

…と、現状のローテではいまいちな地位に甘んじている。
ローテでの使用デッキは八獄ネメシスかコントロールネメシスのどちらかくらい。
共にアーティフィシャルエデンや弾哭の執行者・キルザエルなどの早出しして強いフォロワーや、サテライトインベーダーなどの高コストエンハンスのランプ後につなぐ先があり、カウント稼ぎを要しないデッキであることがポイントか。

アンリミではユカリセイバーこと【コンシードビショップ】で活躍している。
デッキの構成上素材を確保しやすく、他の豊富な回復カードと併せてアフェクションの強烈な遅延性能をフルで発揮することが可能。悠久の絶望やバンブーディの試験場などで手札が溢れがちなデッキでもあるのでゴミ箱として使えるのもありがたい。

上述の結果、リサージェント・レジェンズ実装時に上方修正を受けることとなった。
本体はツインシスター・アスカ＆シオリや希望の断片・キリエの進化と組み合わせられるコストとなり、融合変身の条件は緩和されている。特にキリエ進化から繋がるのはラミエルやメタトロンには無い、明確な差別化点となる。