おんJシャドバ部

最序盤からエルフフォロワーを出していくテンポプレイが主軸となるクラス。
序盤の横ならべの能力は随一であり、先攻を取れた場合には序盤から顔を詰めていきイージーウィンなんてことも少なくない。
後述するロイヤルが中盤〜終盤にパワーを発揮していくのに対し、序盤からパワーを発揮していけるため、ロイヤルに有利がつくのもポイントが高い。
(金虹には伐採斧のドワーフもあるため、ピック出来れば終盤も安心して戦える)
単純なパワーの高さ+ロイヤルへの相性+(後述する)デッキの安定感の3つを評価して筆者は1位とした。
アディ後環境では上位クラスの中で唯一メイン火力となりうるカード(根深き手の異形 雄々しき集い)をもらったため、1強と言っても良い状態。

欠点としては、場を離れたエルフフォロワー10達成はすごく簡単というわけではなく、序盤にもたつくと中盤はバリューを発揮できるカードが少なく巻き返すことが難しい点。
回復も相変わらずソードラビットが増えたくらいで大分層が薄いため、序盤の安定感を重視したいところ。

ピック面では、金虹に大打点を出せるカード、銅銀にそれをサポートするカードが豊富であり、非常にデッキを組みやすい。
まず金虹であるが、伐採斧のドワーフ、妖精の騎士・タムリン、芳気の看守、黒百合の女王・ノワリス、シャイニングヴァルキリーと顔に打点が入るカードが大量に存在する(アディでは雄々しき集いも追加)。
特に、伐採斧のドワーフや芳気の看守は銅銀の野生の目覚め、若芽の組員でサーチが効くのもうれしい(ちなみにこれらのカードもローズディアーでサーチできる)。
そのほか、打点は出ないものの、新緑の新入生・カステルは序盤から非常に強いカードであり、サルビアパンサー、アネモネタイガーで使いまわすこともできると器用なカードである。
銅銀では、上記のサーチカード+エルフフォロワーを安定して並べられるようなカードを中心に組むことをおすすめしたい。
具体的に欲しいカードは、銀ではナチュラルテイマーや奮起のベビーフェルパー、銅ではホーネットユーザーといった辺り。
(個人的には上記の銀の二枚は農作のエルフよりも優先してピックしたいカードとしている。金虹にコストが重いカードも多く、農作のエルフは手札の中でかさばり続けることもありうるため。)
そのほかのカードでは、やはり打点となるマチェットエルフ、御言葉の大天使などから守れる紅葉のリーフマンも取っておきたいカード。
なお、サルビアパンサー、アネモネタイガーは後攻だと大分使いづらいので、とりすぎには注意。

序盤は復讐をちらつかせながら自傷を進めつつ顔を詰めていき、中盤以降は狂乱主体でパワーを発揮していくクラス。
序盤から横処理ができるカードが豊富なため、今環境においてエルフ、ロイヤルに一方的に負けることが少ない。
回復も割と多いため、エルフには強めに立ち回れると言えるか。
アディ後環境ではエルフがさらに強化されたことで立ち位置がよくなったことや、後述するロイヤルの立場が悪くなってきたため、順位は2位とした。
ただし、ヴァンパイア特有の体力管理が難しく(今期は特に体力10前後で戦うことを求められやすい)、玄人向けのクラスであるかもしれない。

欠点としてはパルクールウルフを失ったことで銅銀に大打点を出せるカードがスピニングウルフ(しかも進化必須)しかなく、序盤の攻めが不十分だとジリ貧になりやすい点。
そのため、前期に比べると蛇殿の執行者・ゲノムエルの優先度はさらに上がったか。

ピック面では金虹、銅銀ともにどうしようもないカードが一部あるのが怖いところであるが、前述のとおり割と安定している印象。今弾のカードでリソース面が大分改善されたのが大きい。
金虹ではメイン火力となるカードがほしいところ。
幸い、人狼の女王・ルーナ、ハウリングデーモン、羅刹の咎人・ガロダート、蛇殿の執行者・ゲノムエル、紅き血の女王・ヴァンピィ、エンペラーフィスト・ガロムと強いカードが揃っているので、どれか1枚はピック出来ることが多い。
銅銀では、狂乱に入れるカードを中心に、狂騒の悪鬼・フュリオスウルフといった使いやすい回復ドローor打点をピックしていきたい。
自傷できるカードの中では、非常に便利な魅惑の狂想曲、横処理可能なトロンボーンデビル、致命の毒蛇、アクセラ本体ともに優秀なデモンビーターが銀で(この順に)優先度が高い。
銅ではこれまた今弾のカードで使いやすいハーモニックウルフのほか、ベーシックだが血の取引も使いやすい。
リソース面が改善されたとはいえ十分ではないので、1コストのカードはとりすぎに注意。

序盤から連携を稼いでいき、終盤に大打点等で一気に攻めるクラス。
すべての面で高水準にまとまっており、また終盤での蓋性能が非常に高いことから、特に中堅以下のクラスに強い。
一方でエルフに弱い点やデッキの安定感が若干低い点(金虹や銅に当たりはずれがやや大きい)がネックであり、アディ後環境ではこれがさらに響いてきたため、ヴァンパイアと順位を入れ替え3位とした。

欠点としては、連携10達成前に優秀なカードが押しているときのみに強いカードばかりという点か。
例えば、愚直なる研磨・トニー(連携10達成前)や才気の戦略家は劣勢時にはおきづらいカードであり、こうしたカードが置けないとずるずるとリソースがなくなるなんてことが起こりがち。
また、横展開は得意な一方で横処理は苦手なので、こうした点を意識したピックを心掛けたい。

ピック面では、金虹がフィニッシャー、銅銀が連携稼ぎを軸にピックしていくことになる。
そのため、金虹では強力な蓋性能を持つ英傑の学園長・ガルドル、飛躍の双剣使い、出航の咎人・バルバロスのいずれかは横が何であれほしいところ。
銅銀のカードに1枚から大量の打点が出るカードがあまりないため、これ以外のカードでも学び舎の黄昏・リーシャ＆ナノ、アドバンスロードといった顔に打点が入るカードを優先してとりたい。学び舎の黄昏・リーシャ＆ナノは早めに進化が切れれば、才気の戦略家の隙を減らすこともできる。
打点に関係ないカードとしては、マキシマムジェネラルが隙が生まれやすい5Tに使いやすく、デッキも圧縮してくれるためかなり便利なカードとなっている。(終盤に引くと腐りがちなのが欠点だが)
銀のカードは今弾のカード3枚すべてが強力なほか、はずれがほぼないのが大きい。特に快進撃は処理しつつ連携が稼げる非常に便利なカード。
一方で銅は少し安定感がなく、使いにくいカードも多くみられる。
優先したいカードは愚直なる研磨・トニー、放浪の騎士、フレイムソルジャー、グレートシーフ、忍具の放出辺り。後ろ4枚は先攻だけでなく、後攻でも使いやすい。
CDB期からはかなり改善されているものの、銅銀がロイヤルのリソース力に比べて軽いカードが多いため、デッキ全体のバランスには注意したい。

回復とドローが豊富で、安定して強カードにアクセスできるほか、後手まくりもしやすいクラス。
回復の強さからエルフに強めであるだけでなく、終盤の打点が限られるドラゴンにも強い。ヴァンパイアも羅刹の咎人・ガロダートや蛇殿の執行者・ゲノムエルがない場合は受けきれることが多い。
(一方で7t前の早期のフィニッシュが難しいため、終盤に一気に打点を出してくるロイヤルに弱め。)
こういった長所はありつつも、強力な金虹が引けないとパワー不足になりがちなのは否めないことから4位とした。
フィニッシャーが超強力であり、立ち回りも除去・回復中心で分かりやすいことから難易度は低いクラスだと思っている。

立ち回りでは、上記のように除去メインになるが、マナリアの双姫・アン＆グレアがない場合には盤面から打点を出さないといけなくなるため、面展開を意識していきたい。
鐘の魔術師や結びの紅蓮・グレアのように除去スペルを持ってくるフォロワーや、熱中の研究者などの標準スタッツをもつフォロワーが多く、意外と盤面形成は苦手ではない。
基本的には魔眼の行使や群れの召喚士を盾に相手の顔を狙っていくことになる。
ただし、相手も魔眼の行使や群れの召喚士があると考えてプレイしてくるため、これらはなるべく温存して戦いたい。
(例えば、「対ドラゴンで、軽い横ならべを処理するために魔眼の行使を使っていたら、ダンスクラブで詰んだ」みたいなケースは避けたい)

上述のとおり、ピック面では金虹の当たりはずれが最も大きいクラスとなっている。
マナリアの双姫・アン＆グレア、工房の錬金術師・ノノ、ウーラノス、耽溺の咎人・セフィーのいずれかは横が何であれほしいカード。
そのほかの金虹では、多面処理できるマジカルビショップ、結びの紅蓮・グレア、精彩の魔導・アンあたりが使いやすい。厄介なフォロワーを当たらずに処理することで、盤面を有利にして戦うことが期待できる。
銅銀は今弾追加されたカードが強いほか、現状弱めの土のカードが減ってきたため、大分改善された印象。
使いにくいカードを打点に変換できるキャットマジック、回復の要となる魔眼の行使、群れの召喚士を中心に、土のカードを避ければ、案外バランスのいいデッキになる。
(チェスはマジカルナイトを除けば単体のスペックが悪くないので、避ける必要はない)
マナリアの双姫・アン＆グレアが引けなかった時のことも考えてリトルセージも優先したい。
ドロー力が過剰でハンドがパンパンになりやすいので、ブリッツやチャームマジックといった1コストの軽いカードも無理に避ける必要はない。

中盤の金虹の暴力⇒終盤銅銀の打点で勝利を目指すクラス。
金虹でマスカレードゴースト、滅屍の執行者・ミロエルが取れれば、中盤の除去が強くないロイヤルに強く出られるのがうれしい。
また、相手が序盤もたついた場合には、終盤、スケルトンブレイカーや忠犬のゴーストをちらつかせながら、かなり強めに出ることができる。
一方で、今弾のカードに使いにくいカードが多いこと(特に銅銀で顕著)、後手捲りが冥府の中尉に依存しがちなことから5位とした。フォーリンショットの登場も痛い。
なお、基本的に相手より先に顔を詰めきって勝つクラスなので、金虹が強くなかった場合、中盤の時点で盤面意識ではなく弔魂の幽霊船等で削っていくプランを意識したい。

ピック面ではやはり金虹で上記の二種+屍術王・コルネリウスをとっておきたい。
また、環境が全体的に遅くなったため、デッドソウルテイカーも前ほど悪くはなくなった。
銅銀では、前期までで強かった冥府の中尉、スケルトンブレイカー等をしっかりピックしていきたい。
今弾の葬送関連のカードがリソースを食うため、こうしたカードを取ってしまった場合に備えて、リソースを回復できるカードもバランスよくとりたいところ。(場合によってはデッドバイヤーも選択肢に入れることになる)

序盤のケツバフorランプから相手に押し付けを狙うクラス。
貫禄のドラゴニュート・ガンベインやダンスクラブといった処理を強要できるカード⇒金虹の打点でフィニッシュを狙いたい。
銅銀のこうしたカードがロイヤルにかなり強いため、先攻だと対ロイヤルで押し切れることが多い印象。
以下のように弱点が目立つことから6位としたが、今弾のカードに優秀なカードが多く、上位に置く人も多い。
上のウィッチやネクロマンサーと比べると金虹の強さに依存しすぎていないところは間違いなく評価点。

一番の弱点としては、やはり後攻での弱さが気になるところ。
どうしてもランプを優先しなければいけない場面が多く、後攻だと対応が後手に回りいつまでも攻めに転じられないことが多い。荒天のドラゴンや竜の真恵が増えたとはいえ回復はまだまだ少ないのが難点。
こういった特徴から、序盤から並べられるエルフに非常に相性が悪い。蟹プランが伐採斧のドワーフで完全に裏目をとるもの厳しい。
上に書いたように、ロイヤルは先攻だとかなり押し付けが成功しやすいが、後攻だとやはり攻めに転じられないことが多く、相性は先後に依存する印象。

アディ後はエルフが強化されたことでますます環境的に厳しくなった感があるが、新しく出てきたネメシスには蟹プランが通りやすく、こちらには相性が良い。ケツバフもネメシスは苦手気味。

ピック段階では、こうした弱点を念頭に、上振れを目指すよりもしっかりと処理をしながら立ち回れるデッキを目指したい。
金虹では、回復・処理の能力が随一の禁牙の執行者・ドラズエル、火力、ケツバフに欠かせない熱血の竜教師・ジョーや、
N枠だが回復可能なウーラノス、荒天のドラゴンを使いやすくする箱庭の追憶・オリヴィエ＆シルヴィアあたりがほしいところ。
一方で、上記とは矛盾するものの竜宮城は置けさえすればヴァンパイアやウィッチに対して相性が逆転するため、取っても悪くないカードである。
銅銀については、現環境ではケツバフをランプより優先してとりたいか。
武装の提示率が中途半端なこともあり、前弾までのカードにはずれが少なくないのが少しやりづらい。

今弾のカードにほしいカードが全くと言っていいほどない。
序盤の勇気の少年・カシムがエルフ・ロイヤルに強めなのは評価点か。(このクラス全フォーマットでいつもカシムが強いってなってないか)

相手にしたときには弾哭の執行者・キルザエルがいるものだと思って動きたい。
終盤の面処理能力が低く、EPがないと盤面のフォロワーが取れないということになりがちなので、EPを吐かせにいきたい。

…と言っていたのもアディ前の話。
アディショナルが相手の顔を8点詰めつつ6回復可能なディメンションクラック、通ればゲーム終了の災厄の匣・パンドラと凶悪なカードだったため、無事環境入り。従来から有用だった弾哭の執行者・キルザエル、機鋒の咎人・カットスロート等と合わせて、ピック出来た金虹で勝利を目指すクラスとなった。
アディ前からの評価のとおり、勇気の少年・カシムや操り人形により序盤を有利に進められるのも環境的に嬉しい。

とはいえ、銅銀のスペックが上がったわけではなく、ネメシスが山札を掘れるクラスでないこともあり、良くも悪くも坊主めくりになりやすい。
銅銀のほとんどが盤面の処理にEPを要求するため、EPが枯渇しやすいのも変わっていない。(災厄の匣・パンドラを安着できたのにEPがないなんてことも起きがち。)
このように事故が起こりやすく、アリーナで5連勝するのにおすすめできるクラスではないので、7位とした。
BO1であればエルフなどの上位クラスに下剋上をする目的で選択するのはありなので、レート向けのクラスであることには留意したほうがいいと思われる(筆者もBO1ではドラゴンやネクロマンサーより上位に置いている)。

(環境入りしたもののあまりネメシスについての考察を見ないため、以下、主観が結構入ります。一応アリーナで5勝は一回だけしました。)
ゲームプランとしては、序盤から面をつくり盤面から点を出して…と考えるのではなく、序盤〜中盤の盤面作りと盤面処理はそれなりにしながらもとにかく強い金虹を探すことに注力し(特に中盤)、終盤金虹だけでほとんど決めると意識したほうがいいかもしれない。
もちろん、可能であればドールズトレーニングやエンシェントレリックの盤面バフ(後者は機械のみ進化だが)をちらつかせながら手札を整えていきたい。

ピック段階でも、金虹で勝つという意識を強く持ちたいところ。
顔を詰めるカードがとにかく金虹頼りのため、上記のような何かしらの大打点を与えるカードがほしい。
そのほかでは、トイズレポーター、ダブルアームレスキューがあると、EP使用以外での盤面処理が簡単になり中盤動きやすくなるため、こうしたカードも有用。
銅銀については、スペックの高いカードをピックするのではなく、弱くても山札を見れるカードをピックした方がよいと思われる。
例えば、花園に咲く人形は現環境では、エンドレスワールド・オーキスがピック出来ない限り勝利に直結するカードではないため(マリオネットダーリンも一応あるものの、現環境は人形が少なくフィニッシュ力には期待できない)、使いづらくともメカニカルドッグのほうを優先度を高くするといった選択も必要になることがある。同様の理由で生命の培養も大分評価を上げてよいと考えている。
機械カードは避けた方が無難だが、トイズレポーターに進化を切れれば機械5破壊が容易となり、勉学の職人・ホフレによってドローに変換できる。

回復量・横処理能力が不足しており、ジリ貧になりやすい。
ネメシスがアディ金虹で評価を上げたので1弱になってしまった感がある。
とにかく金虹にどうしようもないカードが多く、戦えないデッキになってしまうことが多い。
ただし、上振れや構築次第ではほかのクラスを捲ることもできるため、絶望するほど弱くはないと思われる。対面したときも油断していたら十分負けうるので、油断は禁物。

相手にしたときは、序盤から中盤にかけて横処理が得意でないので、横展開を心掛けたい。
(下の要注意カードを見ればわかるように、浄火の令嬢(と一応不可侵の教会)を除き、金虹を使わないと基本横処理はできないと思ってよい。)
また、終盤の打点が疾走頼りのため、終盤には守護を置くことで打点をカットできる。

要注意カード
・華麗なる淑女・エルヴィーラ、ブライトサンクチュアリ(不退転の乙女・キーラによりサーチ可能)
・浄火の令嬢、救済の聖女・ジャンヌ、結盟の咎人・エルラーデなど横処理ができるカード
・詠唱：聖獣の古跡、アクアプリースト(共にエンハンス)