おんJシャドバ部

※このデッキはDOVアディショナル後のデッキです。

　2年前。伝説となったデッキがあった。勝率63.4％、不思議の世界を越える衝撃をもたらした――復讐ヴァンパイアである。
　そして今、ヴァンパイアはかつての姿を密かに取り戻そうとしているのかもしれない。アディショナルで追加された紅魔の淑女・ロゼロッティによって、忘れられかけていた復讐カードたちが覚醒。そして復讐と渇望を結びつけるシェムハザを搭載した、超攻撃型の新生・シェムハザ復讐ヴァンパイアが誕生した。
・永続ドローで可能になったハイコスパカードの連打
・疾走+バーンで確実に詰め切る攻撃力
・結　局　ハ　レ　ゼ　ナ　が　最　強
　なにより、何時ぶりか分からない久々の超真っ当なミッドレンジデッキだ。このパワーを是非とも体感して欲しい。

自由なる冒険者	2に置いて良し、後半は疾走と合わせて打点に良しの万能カード。
凶槍の戦士	シェムハザ下なら常に2/2/2疾走。打点は低いが条件が最も緩いので使いやすい。
ショーダウンデーモン	シェムハザを探す前とシェムハザ後のよりドローが必要な状況で強い。使いすぎるとデッキ枚数が危うくなる他、打点に繋がらないカードでもあるのでそこまでこのカードのプレイを焦る必要は無い。
自由を駆ける漢・スカル	渇望・復讐状態で2コスト4打点という破格のパワーを獲得する。序盤にショーダウンの後に投げることで盤面の取り合いとしても使えるのでとても使いやすい。欲を言えば後6枚ぐらい積みたい。
紅魔の淑女・ロゼロッティ	セクゥマリニューアル。渇望状態なら無償進化出来るのでシェムハザとの相性が抜群に良く、この2T中復讐状態で爆発的な火力を産み出すのが狙いになる。地味に唯一の回復カード。
紅のワルツ	復讐ならご存じ爆アドカード。進化権そのものはロゼロッティが無償進化なこともあって割と余りがちだが、シェムハザと合わせて無理盤面を覆したり、単純に顔進化で5打点分に相当したりと確定枠にして問題ないパワー。
デモンズアサルト	ロゼロッティの登場でポテンシャルを開花させた。スカルよりも1コスト重いがその分盤面除去、そして渇望を必ずしも必要としない点でこちらもやはり強力な選択肢になる。唯一ネックになるのは招来の大天使を使われるとコストアップしてしまう点。
壊天災・ハレゼナ	結局まだまだ最強。通れば必勝、通らなくても追いハレゼナやシェムハザ安着に繋がるなど、おおよそ非の打ち所がない攻めの要。2T冒険者から繋げば追憶を躱せる。
シェムハザ	体力の代わりにデッキを消し飛ばすようになったベルフェゴール。背徳バアルからはリストラされ、今弾で霹靂という優秀なドロソの追加が来たことで、活躍の機会を失ってしまったかに思えたが見事復活。早期決着を狙わないとデッキが切れるという弱点が復讐の攻撃性によってカバーされ、永続渇望という最大のメリットをフル活用出来るようになった。

ブラッドフォール	低コストの守護貫通と序盤の盤面有利を築くのに有用な除去。重すぎる除去は打点を出す動きの邪魔にもなってしまうので、コストパフォーマンスは何より優先される。
銀矢の乱射	顔進化と相性の良い除去。ブラッドフォールと違い、横に広がっている場合はこちらの方がより強い状況があるので2-2採用が丸いという印象。
鋭利な一裂き	復讐による打点の大半は疾走で構成されている為、どうしても守護に弱いという弱点をカバーするバーン札。復讐なら顔2点は挨拶みたいなもの。
邪悪なる契り	大型守護の貫通と、ロゼロッティなしでも復讐に入ることが出来る点が強力。ちなみに激情の悪魔リメイク。
シルヴァリーブレイダー	復讐とも渇望ともシナジーはないが、3コス2〜3点のThe汎用という感じの疾走札。入れ替える枠ならまずはここという感じ。

銀矢の狩人	1T目に置ければ最強だが、シェムハザ後疾走を投げ続ける場面に入ってからは使いようがなくなってしまう偏差カード。序盤の上振れ幅を増すのも悪い選択肢ではないが、4ドローの質をうかつに下げるのも怖い。
ワールドブレイク	シェムハザ進化と違い、こちらにデメリットが発生しない代わりに取れる範囲が限定される全体破壊AOE。清浄の虎を取れないのが惜しいが除去パフォーマンスは契りよりも高い。
デコレーションデビル	流石に回復ほぼなしは危険なのでは……と思って採用してみたが2置きから自傷が重なると結局痛い上、3回復するぐらいなら相手の顔3点削った方がええねんという結論に。
永劫の吸血鬼・アルザード	2置き最強だと思っていたが、進化系デッキにはオバヒでラスワを消されるわAFには水銀でラスワ消されるわで全然効果が発動しない上に、打点・除去どちらの点でも貢献度が低いことからクビ。この身は塵……
背徳の狂獣	背徳は一見シェムハザと相性が良いようだが、シェムハザ状態だと結局手札を捨ててしまうのでドロソの価値が低い事もあり、ターン開始時にランダム4点が飛ぶだけでは恩恵の有無が正直分かりづらい。特にこのデッキは盤面ロックを使う展開が多く発生するので、下手にバーンが飛んでロックが外れるという明確なデメリットもある。
傷無き双翼・ピユラ	シルヴァリーブレイダーとの互換カード。シェムハザが最速で起動していれば6T目に進化出来るようになるが、それでも3コス3点。キャントリで引いたカードもシェムハザで捨てることを考えれば恩恵は薄い。3置きに関してもシルヴァリーブレイダー投げて顔削るかハレゼナ投げる方が強い。進化+2/2になれば使う。
呪剣の一閃	冒険者進化やショーダウン進化で盤面取りつつ疾走の打点を維持するという動きがあるなら、進化権なしで同じパフォーマンスが出せるのではという発想。結論は限られた復讐ターンでこれに3コスト払うのがあまりにもったいないこともあって没。出た呪剣がエッジやフェアリーの餌食になるパターンも多かった。
糸蜘蛛の放射	2T冒険者から繋がったら最強理論。ただこれを使って顔を守る意味がそこまであるかというと怪しい雰囲気だった。環境にケツ1が多いのでイマイチこれでロックが出来ない。
蝕む殺意	除去と打点を融合したようなカード。自分のハレゼナが死ぬので撃てないという状況はまあまああるが、それ以上にシェムハザ後の疾走を投げつつ疾走の体力を削る、或いは自壊することでドレインなどのケアが出来たり、2点がそのままリーサルに直結したりといった状況はそれなりにあった。環境的にはブラッドフォール＝邪悪なる契り＞蝕む殺意＞ワールドブレイクという感じか。
燃え盛る抵抗	打点効率悪すぎィ！　コストが重すぎて他とくっつくのが7T以降ということもあり、最小限の処理で強気に顔を詰める方が方針として合っている。
鏖殺の大悪魔	打点効率悪すぎ。序盤の渇望にそこまで意味はないし、シェムハザを探すデッキ圧縮にはなってくれないのでまあ必要ないでしょう。

　冒険者！　ハレゼナ！　シェムハザ！って感じで……
　基本的にシェムハザが起動してしまえば引いてきた4枚でなんとかするしかないので、相手の動きをある程度ケアしつつ打点札をひたすら連打していく。守護対策をどれだけ積んでも引けなければそれまでなので、極力疾走札に進化を振って少しでも削りを早めたり、守護突破が不可能なら、バーン札を確実に引き込めるようにショーダウンを出してみたり、ドレインや回復札を使わせないように盤面ロックをしてみたり……といったことを4枚の引きの具合で判断して実行しよう。どっちかというとマリガンのが重要か？

• 単キープ

　ショーダウン(条件有)、冒険者、ハレゼナ、シェムハザ

• シェムハザが見えたら

　ロゼロッティをキープ、ショーダウンを必ず返す

• 後攻キープ

　ブラッドフォールor銀矢の乱射(相手のデッキによって選択)

• マリガンで返すカード

　上以外全部

　シェムハザを確実に4Tに置きたいので、冒険者ハレゼナ以外は返して探しに行く方が良さそう。ショーダウンはシェムハザを探すのに使えるが、シェムハザが既にマリガンで見えたなら必要の無いカードなので返して冒険者ハレゼナを探した方が良い。シェムハザの手札全捨てのデメリットが最も響くのは一番最初の手札捨てなので、後半の打点札は極力抱えないようにしたい。シェムハザが見えていれば5T目にロゼロッティ進化から打点札を投げるのが最も強い動きになる。

　セッカエルフかロキサスエルフ、ほぼセッカエルフと見て良い。
　ハレゼナは相変わらず刺さるので積極的に置きたい。ただワンダーツリーの使い勝手がギガンティックブロッサムの追加で向上している為、回復と守護が少し厄介。フォレストフェアリーで一気に回復されることは避けたいので、自分の体力を最低限保ちつつ相手の盤面を極力埋めるような動きを意識したい。

　OTKロイヤルか連携ロイヤル。OTKは大した回復もなく守護にも乏しいので特に問題はないが、連携相手はシェムハザ進化が必要になる状況がある。先攻なら4T置きよりも5Tに進化しつつ着地を考えた方が良い状況が多かった。

　今はマナリアウィッチが多いが、これからスペブウィッチが増えるだろう。どちらにしてもハレゼナの通りが悪く、回復と除去を繰り返されてギリギリ届かなくなる展開が多い。先攻有利な雰囲気。

　アディショナル来てから実はバフドラしか見てないのでなんとも言えない。庭園はシェムハザで爆アドになるので問題ないが、ライドドラゴンやOTK進化ドラゴン相手は回復が強すぎて無理ゲーな気がする。ティアマグ引かれなきゃ勝てるかなぁ……

　ラスワネクロ想定。ハレゼナ置いた瞬間爆散する相手がいたぐらいにはハレゼナに弱いが、ハレゼナを置かず純粋に疾走で削るとなると中盤クリストフで疾走が完全に通らなくなるので、一裂きワルツで削りきれるところまで押し込むのが重要になる。クリストフ+セレマグは死。

　ミラーは今のところ見ない。進化ヴァンプに対してはハレゼナがそこそこ通りやすく、相手のハレゼナを処理する手は多いので、問題は回復がこちらの打点を上回るかどうか。ラウラ二連打には流石に負けたが、打点札をしっかり投げることが出来れば勝ちやすい相手ではある気がする。

　清浄ビショップとカウントビショップと守護ビショップ、デッキタイプは多いがいずれも不利。正直このデッキの一番辛いところ。
　まず清浄相手はどう頑張っても守護を突破しながら相手の回復量に追いつくのが無理。カウント相手はアンヴェルトを割られてしまうとほぼ負けが確定する。アンヴェルトなければまだなんとか。守護はアンヴェルトと守護獣を同時に割られるとシェムハザで返さない限り負けなのでシェムハザのウェイトが重い。カウントと守護ビだけ見るならワールドブレイク欲しくなるんよなぁ……

　AFネメシス対面に有利なのがこのデッキのセールスポイント。狭間が水銀になっただけで結局持ってなきゃハレゼナ取れないんだよ、ということで別段そこが不利になった気はしない。AFの構築はミラー意識で追憶入れるの強そうだなと個人的に考えているが、まあ冒険者あれば躱せるし。序盤のビートに銀矢やブラッドフォールで解答しつつ疾走で削り、盤面を空で返しつつ一裂きワルツにシフトすれば、相手はドレインが出来ないので仕留めやすい。ただブン回ると7T目にワンショットしてくる対面でもあるので、油断は禁物。先攻取られるとちょっと勝ちにくい。
　問題は進化ネメシスの方。ハレゼナに対してカトルという解答があり、堕落や除去2回など純粋に取るにも長けている。以前は回復がなかったが、アディショナルでサハイスラ+輪廻が搭載された結果かなり勝ちにくい相手になった。トレランス+グリムを躱すことは不可能なので、どれだけ除去札を引かれずに削り切るかのギリギリな勝負という感じ。極光が泣きたくなるぐらい刺さる。セッカエルフより進化ネメシスの方が増えるとちょっと苦しいかなぁ〜

　久々に復讐らしい復讐が使えて満足です。ただ思っていた以上に進化ネメシスが強敵で、トップメタレベルでの活躍をさせるのは構築を改善しても難しいかなぁという感じ。来期は凶槍ワルツが落ちるとはいえシェムハザ＆ロゼロッティのシナジーはパワフルなので、今のうちから結構楽しみ。……別にリバグロに帰ってきて欲しいなんて思ってませんよ？