おんJシャドバ部

かつては冥府への道を使わせたら最も弱いと言われた（ドラゴン……？冥府でアンリミ杯優勝しちゃった猛者がいるから……）ロイヤルクラスがお送りする、最新の冥府デッキ。
OOTで登場した財宝カードが手札にたくさん加わるので、「なんかコレ、フェアリーみたいに増えるな。冥府いけるんちゃうか」と思った筆者が戯れに作ってみたデッキ。冥府使いは常に新しい冥府を求めているのだ……。

基本的な構築はアーサーで展開するタイプのミッドレンジロイヤル。しかし簒奪やローランを積んでいるので、ミッドレンジのフリをしたコントロールに近い。
アンリミテッド環境では並べても簡単に盤面を返されるため、横展開が決まらなかった時のフィニッシュ手段として冥府がある。
なにかと盤面一辺倒で不器用なイメージがあるロイヤルだが、ワルツや簒奪シリーズの柔軟性によって、かつてより遥かにコントロール能力が上がっている。

上のカードは必須枠。アーサーで引っ張ってくる2コストフォロワーが他にも9枚は入るので自由枠はそんなに多くない。
新たなる運命と冥府への道の採用枚数についての考察は以下の通り。

• 新たなる運命：三積み必須。単純に墓地を増やすだけのカードではなく、手札に溜まった財宝カードをデッキ内のフィニッシャー級カードに変換する役割がある。またピン刺しローランを無理矢理引っ張ってくるのも大事な仕事。
• 冥府への道：新たなる運命で1〜2枚は燃えるので3枚積んでいるが、出さずに盤面で押し勝てることも多いので、右手が光って入る人であれば2枚で足りるはず。まあ冥府デッキだし、とりあえず3枚入れとけ。

相手のデッキを見て、盤面で押し込むか冥府が間に合いそうかを判断し、戦法をスイッチしていく。
いざという時は新たなる運命で手札をリセットする。

冥府を発動させるには手札に黄金を貯めてから新運命で一気に捨てる必要があるので、冥府を発動させて勝つことを考えているなら黄金を節約しながら動く必要がある。

蝙蝠や超越、スパルタクス、セラフなどには冥府がほぼ間に合わないので顔を殴って勝つしかない。
アグロにも絶対に間に合わないので、黄金を吐き出しながら相手の息が切れるまで耐え抜く。ある程度凌げば、カードパワーで勝るこちらが有利になる。

盤面で勝負をかけてくるミッドレンジ、コントロールには冥府を打つチャンスが十分にある。

全体的には冥府よりアーサーで決まることが多い、冥府デッキの風上にも置けないような存在。まあアンリミは蝙蝠やら超越やらが跋扈する魔境なので仕方がない。

マナカーブ通りに動いてアーサーの展開からフィニッシュできるならされに越したことはないので、2、3コストのフォロワーはキープ。後攻なら2コストは蛇剣もあり。
ウィッチ相手には従者は悪手だが、それ以外なら特に決まったカードは必要ない。ネクロ相手には従者が最良。

騎士王・アーサー
盤面で攻める時の主力。AoEには弱いがやはり頼りになるカード。墓地も一気に増える。アーサーを出した後は山札から2コストフォロワーが減り、高コストカードや除去札を引きやすくなる点がコントロール的戦法と相性がいい。

簒奪の絶傑・オクトリス
財宝カードを手札に加えたり、ラストワードを奪ったり、エンハンスで進化できたり、とにかく万能。

簒奪の使徒
テキストを読んだだけでは想像がつかないほど強いオッサン。5ターン目で出す動きこそ微妙だが、6ターン目以降は2面以上の処理を連発してくれる。
2体並ぶと手がつけられなくなる。

簒奪の従者
ウィッチ以外のクラスには大体刺さる便利なフォロワー。攻撃力1以下のフォロワーには絶対にやられないので、相手次第では凄まじいアドバンテージになる。
交戦時に手札に財宝カードが加わるが、これにとらわれすぎて妙な行動をとるよりは、堅実に盤面のためになるよう動かす方がいい。

魔導狙撃士・ワルツ
どちらをチョイスしても有能。
コントロールの宿命として、ビショップのラピス、ネメシスのリーシェナが怖いので聖弾が頼りになる。
ワルツを出すだけなら手札が減らないのも悪くない点。

不滅の英雄・ローラン
行くぞ、デュランダル！
蝙蝠、リノ、リーシェナ、イージスなどなど、コントロールの敵は大体これで止まる。デュランダルを消されるところまでがローランです。
ピン刺しなのは「7ターン目までには新たなる運命で持ってこれるやろ」という筆者の見立てのためなのだが、被ってもまた新たなる運命で処理できるし、7ターン目までに新運命を打つよりデュランダル設置後に打ったほうが安全な気もするので2枚でもいいかもしれない。

簒奪の蛇剣
使ってみればわかるが、実はこのカードが簒奪シリーズで一番強い。謎ナーフを食らったあのカードが可哀想になってくる性能。
2コストで手札減らない除去とか強すぎィ！！

アーサーから出てくるやつ。

刃ネズミ
雑に強い。ウィッチへのプレッシャーがエグいので採用安定。

クーフーリン
長期戦を見据えたこのデッキではエンハンス効果が頼りになるので優先したいフォロワー。

空の指揮官・セリア
サンプルデッキでは不採用だがかなり強い。アーサーで引っ張ってきた時に熊よりだいぶ弱いのが難点。
希望が5ターン目の選択肢としてかなり優秀なので、採用は有り。

ホーリーナイトベア
熊。蝙蝠対策のダリオと一緒に並ぶと謎の強さを見せるので採用してるが、5コストで手札から使う時の性能ならセリアの方がずっと優秀。

悪魔伯爵・ダリオ
分解候補伯爵。初見でヴァンパイアと間違われた彼だが、ヴァンパイア対策のために積まれる日が来るとは。
蝙蝠から一時的に顔を守れる。効果で破壊されないので必殺が効かない他、相手が死の舞踏などを持っていても他のフォロワーを含めて守れる。
蝙蝠が環境から消えたらセリアになる枠。
アーサーの効果で熊と一緒に出てくると割とうざい。

遅ぇ！
蝙蝠デッキ対策。1ターン従者を返すために使う。
アーサーから出てきてもセリアよりは働く。ただ、蝙蝠への根本的な解決としてなら、盤面で圧をかけたり高火力の疾走を飛ばせるセリアの方がずっと優秀。

純心の歌い手
財宝カードを吐き続けると手札が増えず、新たなる運命が機能しなくなるので入れている。パワーは下がるが、入れると安定感が増す。

飢餓の絶傑・ギルネリーゼ
アーサーと相性がいい万能フォロワー。ゾンビを出せなくなった代わりにドレインと潜伏とドローを持ったヘクター的な何か。手札で腐りやすい黄金の靴との相性が抜群で、出したターンに体力を回復できるのは嬉しい。
7ターン目アーサーから8ターン目ギルネリーゼで勝負が決することも多いので2枚採用。ドロー効果はコントロール同士の殴り合いになった時に活きることがあるが、2回も発動するとこちらがライブラリアウトするので、結構危ない。
こいつ自身がやや手札で腐りやすく、よく新たなる運命で燃えているが、替えが効かない性能なので外れることはないと思われる。

高潔なる騎士・レイサム
アクセラレートで腐らない大型フォロワー。効果の発動に成功すると盤面処理能力が大幅に上がり、墓地もモリモリ貯まるようになる。
簒奪の使徒などのお陰で進化権が残っていることもあり、そうなれば安全に着地できる。

便器
強い。強いがオクトリスやレイサムと比べて序盤にありえないくらい邪魔。ギルネリーゼ入れるくらいならこっちの方がいいって人もいるかも。8ターン目以降はレイサムよりずっと出しやすいのは偉い。

ジライヤ：
使ったことないので知らない。
弱くはなさそうだけどローランさえいれば、大型相手もそこまでひどいことにはならないしなぁ……。
重そう。あとレジェなので高い。

・エルフ
OTKとコントロールにはとにかくローラン。やめてほしいイギョ。
コントロールには冥府が余裕で間に合うが、OTKは微妙なところ。ローランが出ない限り勝負を長引かせる理由はないので、序盤から盤面で圧をかけて顔を削っていった方がいい。
アグロ、テンポは使徒と絡めて財宝を吐きながら動けば相手の展開を許さずに押し勝てることがほとんど。

・ロイヤル
フェイス、アグロは使徒と財宝で押さえこんで、アーサーで押し切る。
構築が似ているが8ターン目までの動きがこちらより安定している城塞ロイヤルは厳しい。
財宝軸のミッドレンジ、コントロールはまだ当たったことがないが、デッキが似ているので多分五分五分。長期戦にはこちらが強いが、冥府積んでるぶん中盤が不安定なので、ミッド相手は少し不利かも。
スパルタクスは全力で盤面をとって運命リレーされる前に削り切るしかない。

・ウィッチ
どのデッキに対しても冥府よりアーサーで決める。全体的な勝率は悪くない。
超越は横展開で押し切るしかない。
ドロシーは、展開速度に対応できるA oEがないのでかなりキツイ。相手の事故率が高いので、アーサーで展開したフォロワーがターンを跨げばほぼ勝てる。運ゲーを強いられている感じが苦しいが仕方がない。
土は序盤にテンポをとられると手がつけられないが、奇術師にはオクトリスと使徒、フロウや天輪には蛇剣と対応できるカードは揃っているのでうまく処理すれば、アーサーからの展開で勝てる。間違ってもオズにオクトリスを打ってはいけない。

・ドラゴン
庭園ゾーイ他、大型で殴るタイプのデッキはデュランダルを立てれば相手が爆発する。だいたいデュランダルを除去しようとしてくるのだが、余程のことがない限り有利は揺らがない。
フェイスは使徒と財宝で処理するいつものパターン。盤面を取られなければそこまで脅威ではない。
侮蔑バーンと原初はよく知らない。たぶん原初には勝てると思う。

・ネクロマンサー
ミッドレンジにせよコントロールにせよ、有利マッチ。
ミッドレンジは従者で攻撃力1以下のフォロワーを牽制。使徒がいれば横展開されてもほぼ壊滅させられるので問題はない。とはいえ処理が回らないとヘクターに踏み潰される。
骸は不死者のラストワードを盗んでおくか、蛇剣2枚とフォロワーの組み合わせぐらいでしか返せない。最悪、一回ぐらいなら顔で受けても巻き返せないこともない。
ミッドレンジなら不死者のラストワードを盗み、コントロールならカムラかモルのラストワードを盗むのがよい。

・ぅま
蝙蝠しかいない。君、復讐状態って知ってる？
ローランやダリオ（笑）などの対策カードは入っているが、ローランは後攻だとそもそも間に合わないし、ダリオ（笑）は（笑）な性能なのでアテにならない。
盤面で圧をかけまくって自傷を思うようにできなくし、進化権を吐かせて邪眼のAoEを方封じた方がよっぽどいい。7ターン目に蝙蝠さえ飛んで来なければアーサー（ダリオを同時に展開するので守りながら攻めに繋げられる）やローランが間に合うので勝機が見えてくる。
とはいえ上振れが凄まじいので、間に合わないときは間に合わない。
復讐ヴァンプと昆布は母数が少なすぎてよくわからないが、復讐ヴァンプは手札からえげつないダメージが飛んでくるので結構キツかった。たぶんかなり不利。

・ビショップ
コントロールデッキ最大の鬼門。しかもこちとらロイヤルなので、テミスが痛い。色んなデッキタイプがあるが、ほとんどの相手が辛い。
エイラとセラフが特にキツイ。エイラは重機から出てきた虎と鷹がムキムキになるとその時点でほぼ負ける。処理が間に合わないのだ。
セラフはワルツがいないと負け。
TNKはまだマシ。ワルツを使ってもテンポを失わないのを良心的に感じるぐらい。アーサーでごり押しできる。
疾走はカモ。

・ネメシス
リーシェナ以外はカモ。あの10点出せる冥府みたいなのはワルツで対処するしかない。デュランダルを立ててから冥府を置けばこちらが有利な気もするが、そもそも冥府が間に合わないことの方が多い。
相手がリーシェナ引く確率と、こちらがワルツ引く確率は枚数的には同じだと思えばそこまで腹も立たない。

• 強いの？

結構強いよ。多分現在使われてる冥府デッキの中ではエルフ?、ビショップ並みに実用的なはず。盤面の強さだけで言えば冥府界の最優秀賞だと思ってる。

• それ普通のコントロールロイヤルでよくない？

宗教上の理由で冥府しか使えない人もおるんや！ それはともかく、ガチで普通のコントロールロイヤルより強いすらあると思ってる。 10ターン目ぐらいには冥府でAoEできるし、靴で突進、盃で回復もできるので、サハ、イスラ、メンコあたりがやってたことの大半はできてる。フィニッシャーの一つであるレオニダスと違って、冥府はテンポロスもないからね。

• 高い…。高くない？

確かに高い。カードゲームは札束で殴りあうデッキだからね。 基本的にパーツが一緒だからミッドレンジロイヤルを持ってる人ならすぐ作れると思うけど。セリア、マーズ、スカフォ積むともっと高くなるよ。