才気学園編-ベルディリア-御伽/第4章にて初登場。
レズ。顔がレズ。言動もレズ。
ベルディリアが担当するように命じられた生徒、御伽の姫アマリリス。
無人の図書館にいたアマリリスがリリウムの名前を口に出したことからベルディリアに訪ねられ、ストーリーに登場する。
学園が生徒派と教師派で対立する中、生徒代表として教師派からの独立と和平の条約を締結した張本人。
竜を生み出すことの出来る創造魔法の使い手として認知されている生徒会長。
アマリリスの幼馴染であり、生徒会長の立場も全てアマリリスの為に手に入れたと発言するほど彼女へ深い感情を抱いている。
ベルディリアに
姫を城から連れ出す騎士の役割を演じ、物語をハッピーエンドへ導くようにお願いした。
またそのヒントとして、アマリリスとリリウムが幼い頃から愛読していたという「御伽の姫と竜の魔女」の絵本を託した。
「御伽の姫と竜の魔女」要約
昔々病弱で部屋から出られないお姫様がいました。お姫様は外に出たくて寂しそうです。
王様はお姫様が寂しくないよう、お姫様の大好きな本と友達の竜がいる魔法の小部屋を作るように竜の魔女にお願いします。
しかしある騎士が魔法の小部屋に忍び込んで「この部屋は君には狭すぎる、一緒に外に出よう」とお姫様を連れ出してしまいました。
怒った王様は、姫を連れ戻すように竜の魔女に命令します。
魔女は騎士を打ち倒し、姫を取り戻しました。
すると姫は元気になります。姫の病気は騎士の呪いによるものだったのです。
姫と魔女はいつまでも幸せに暮らしました。
最終章前のネタバレ注意
劇中では主にアマリリス編に関わるキャラクターとして活躍。
やべーレズ。
彼女の魔法の正体は創造魔法などではない。
物語をベースにし、現実に存在する物に物語での役割を演じさせる魔法である。
作中でベースとなっているのは「御伽の姫と竜の魔女」。
アマリリスが病弱になっていたのは病弱な御伽の姫の役を受け入れたせいであり、封印されたもう一つの図書館も魔法の小部屋を演じさせられた学園内のただの一室。
彼女が使役する竜も魔女の使役する竜を演じさせられただけの生徒に過ぎない。
アマリリスの小部屋に迷い込んだ生徒を姫には竜が必要だから竜にしておくという暴挙に出た挙句、アマリリスに見覚えがあると言われても気のせいじゃないですか?で済ませる畜生っぷりを発揮している。
また、学園で魔術を学び鍛錬してきた生徒に竜を演じさせている形のため、その生徒の魔力を利用することでリリウム本来のキャパシティを越えた戦力を保有できるというメリットもあるようだ。
カードでは自分の手札2枚を捨てる。リリウムの幼竜1枚とリリウムの巨竜1枚を手札に加えるという能力を持つが、これは捨てた手札に竜の役割を与える魔法の表現だったと思われる。
ベルディリアに姫を助け出す騎士の役目を果たすよう頼んだのも半ば罠のようなものであり、物語における騎士は竜の魔女に対するやられ役である。そのため、リリウムの魔法の影響下にある内は竜の魔女、及びその使役する竜に対して大幅なデバフがかかってしまうことになった。
だが強い意思と魔力があれば影響を脱することが可能で、実際にベルディリアは騎士の役目を放棄して竜を撃破し、アマリリスも御伽の姫の役目を否定することで病から逃れることができた。
過去では、アマリリス同様に魔法の研究の為に子供を使って人体実験を行っていた孤児院に引き取られていた。
幼少期のアマリリスが孤児院で入ってはいけない部屋に入ったことで彼女と邂逅する。(何故入っていけない部屋だったのか明言されていないが、前後の描写を考えると孤児院での人体実験に耐えた優秀な子供だけが入ることを許可された部屋だった可能性が高い)
リリウムはその部屋で最高のハッピーエンドを探して様々な本を読み漁っており、番号でしか呼ばれていなかったアマリリスとリリウム自身に本で読んだ花の名前を付けている。
そして、どの本を読んでもつまらないと感じていたリリウムが唯一ハッピーエンドと認識できた本が「御伽の姫と竜の魔女」である。
リリウムが竜の魔女に、アマリリスが御伽の姫になることで絵本のようにハッピーエンドになることを誓うが……。
その瞬間、リリウムの魔法が発動。御伽の姫の役割を与えられたアマリリスが病に囚われてしまう。
しかし苦しむアマリリスを見たリリウムは「素敵ですよ」と発言。
更にはアマリリスに人体実験を行った結果アマリリスの魔法の影響を受けてしまい壊滅状態に陥った孤児院の研究者たちを見せて再び「素敵」と感激。
そして二人で孤児院から脱走し、やがて学園に辿り着いた。
最終章のネタバレ注意
学園で謎の爆破が起きたのをきっかけに生徒派と教師派の対立を煽り、その内学生派の中心的人物として争いを拡大させる。
元々自分が力を揮える戦いを求めていた教師派のコルネリウスの行動もあり、両陣営の争いは決定的なものになってしまった。
リリウムは屋上に陣取り、生徒派に対して使役する竜を援軍に差し向けていた。
外に連れ出された姫を連れ戻すという役割に沿って、アマリリスにも迎えの竜を遣わすが、アマリリスは幼馴染の凶行を止めるつもりでリリウムの元を訪れていた。二人の意見は対立し、交戦に移る。
リリウムは再びアマリリスに御伽の姫の役割を与えようと魔法をかけるが、アマリリスは強い意志でそれに抵抗する。
しかしアマリリスが御伽の姫の役割を捨てても、リリウムが演じさせている竜達は現実に破壊をもたらすことが出来る。
リリウムは使い魔の竜をけしかけながらアマリリスに投降を迫るが……。
アマリリスはベルディリアの教室で自身の魔法がリリウムの役割を演じさせる魔法と同種の役割を演じる魔法であることに気付いていた。
竜の魔女に憧れて偉大な魔女となった、御伽の姫の未来の姿を演じるアマリリスを前に敗北することになる。
戦いの際の問答では、生徒を竜に変えたって、物語の脇役を気にする人なんていないと現実を物語のように捉えているやべーやつっぷりを見せつける。
またその行動の動機、アマリリスとリリウムの二人だけのハッピーエンドではなく騒動を広めて世界を巻き込んだハッピーエンドを目指した理由についてアマリリスから解き明かされることになる。
リリウムは親から孤児院に売り飛ばされ、孤児院では実験を繰り返される中で世界に絶望してしまっていた。
その中で生きる希望を得るために探していたのが最高のハッピーエンドだったのだ。
だが、アマリリスが求めるのがリリウムたちと出会えた今の世界で掴むハッピーエンドだったのに対して、リリウムが求めるのは自分を絶望させた今の世界を全て作り変えてしまうハッピーエンドだった。
アマリリスはこうした今の世界を壊してしまいたい考え方から物語の役割で現実を上書きする魔法をリリウムが使えるようになったのだろうと推測している。
そうした望みの中で、物語の中で唯一脇役ではない存在、理解者だと考えていたアマリリスから意見の相違を突き付けられたリリウムは激しく動揺し、激昂。最後には御伽の姫は貴方じゃなくてもいいとアマリリスに本気の攻撃を行うが……。
気絶の間際には再びアマリリスの名前を呼んでおり、やはり本心ではアマリリスが大好きだったと推測である。
世界を物語の役割で塗り潰したいという願望があったにせよ、御伽の姫という役割を持った誰でもいい誰かではなく、アマリリスというただ一人の幼馴染とハッピーエンドを掴みたいという気持ちもまた嘘ではなかったのだろう。
一連の騒動が終わった後は、生徒会長の座をアマリリスに任せて悪い人を退治している(アマリリス談)らしいことが語られた。
喧嘩できる仲、らしいので仲直りには成功したようだ。
このページへのコメント
エンディングでアマリリスと会っている金髪の女生徒は元竜だと思う
ミスった
下のコメに返信したかったんや
何も考えず土ウイッチで相手したら手札溢れまくって負けた
こいつなんで許されてる雰囲気なの……?
アマリリスのこと抜きにしても確認できる範囲で20人近く竜にして好き勝手操って無罪放免ってマ?
あと竜にされてた生徒が元に戻ったかどうか一切言及ないけど普通に戻ったんだよね? さすがに
悪い人を退治している、ってのが執行猶予中の奉仕活動みたいなんじゃないの
モブの生死は不明ってかモブの犠牲の数はたぶんライターも考えてない気がする
サイコなヤツだったけどそれ以上にサイコな奴らが多すぎてしょぼく感じた
リリウムはラテン語で百合の意味
へー、ふーん、ほーん…
これマジ?安………直球すぎるだろ