おんJシャドバ部

第22弾カードパック「災禍を超えし者」にて登場したレジェンドのニュートラル・フォロワー。

単体消滅、1ドローをしつつ、2pp回復が付いてくるので実質4コストとして扱える4/6守護。
さらに、進化回数が5回以上なら実質2コストとなり、リーダー4回復が追加され、色々てんこ盛りになる。
ちょうどローテ落ちする《世界》・ゼルガネイアに近い働きができるかもしれない。

フィニッシュこそできないものの、軽めのコストでアドバンテージを取ることが出来るため、進化軸であればサポートカードとして活躍してくれるだろう。

ちなみに、似たような効果のフォロワーにビショップの苦罰の審判者というオッサンがいるのだが、ぶっちゃけユピテルのほぼ完全下位互換である。
スタッツも消滅範囲もユピテルに負けている上、守護や回復といった能力もなし。単純な効果として見るなら、敢えてユピテルを差し置いて苦罰を採用する理由は見当たらないと言える。
？？？「ユピテルは沈黙の使徒の破壊対象になってしまうので、苦罰の方が使いやすいと思うﾌｧｲ」

ユピテルとはギリシア神話を変容させたローマ神話における雷の神、あるいは英語の読み方でジュピター。ゼウスと同一視される。シャドバでも同じ進化関連の効果持ってんねえ道理でねえ！

こうしたローマ帝国とギリシアの関係についてだが、実はかなり密接な関係である。古代に存在したローマ帝国はギリシアの自然哲学の知識やヘレニズム文化*1を豊富に取り込み、そして中世に大きな存在感を放った東ローマ帝国の後継たるビザンツ帝国は7世紀頃にイスラーム勢力に敗北してシリア、エジプト近辺を喪失してからギリシア的要素*2を一気に強めた。

ちなみにその後、ビザンツ帝国の首都のコンスタンティノープルはイスラーム教を国境とするオスマン帝国に制圧されてから*3キリスト教とイスラーム教、ギリシア文化が混合するカオスと美術の都市、イスタンブールに変貌したので世界史ファンはトルコに並々ならぬ思い入れありがちである。

さらにちなみにな話ではあるがそのイスタンブールは古代ギリシアのポリス社会がメインだった時代から「ビサンティオン」と呼ばれ繁栄していたので、ビザンツ帝国がギリシア文化が色濃いのもさもありなんと言った感じ。

そうしたギリシアの哲学や知識・文化は、キリスト教の国教化に伴いギリシア・ヘレニズム文化が「異教」として排斥され失われる中で、イスラーム圏に取り込まれアラビア語翻訳をされて生き残った。それらの資料は12世紀シチリアにおいてラテン語へ再翻訳がなされるなどして後世のヨーロッパに再導入。失われたギリシア文化の「再発見ルネッサンス」へ繋がった。
イスラーム、ギリシア、ローマ文化、その複雑で面白い世界史の関係性は是非とも皆調べて、学ぼうね！

イラストレーターが同じことや、髪型から、ナハト・ナハトに似てるとよく言われている。
まあこちらはナハトよりはるか前に神バハに登場しているのだが。

神族《アエネイス》の主神。自由奔放な性格で、自分が気に入れば人や魔とも仲良くする異端の女神。
神バハのイベントやカード内で言及される、かつて起こった人神魔の三つ巴の戦い。それを終結させた英雄の一人。
メインストーリー(ってほどでもないけど)のクエスト新章における重要なポジションの人物。

なお、そこではゼウスもいるので同一神物ではない。つまり生えてない。
どうも神バハ世界では、ギリシャ神話の神様とローマ神話の神様は別神として存在し、またギリシャの男神はローマ側の名前では女体化されるようだ。
ハデスとプルート、ポセイドンとネプチューンとか。
対応するアレスがまだシャドバにいないけどマーズとか。
一方で、女神はエリニュスとフリアエとか、アフロディーテに対するヴィーナスとかの通り、ローマ名でも男になったりはしていない。