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経緯

430: ↓名無し:22/11/07(月)
なんかシャドバのカードorキャラのえっちなSSの案ない?
できれば男が受けで
436: ↓名無し:22/11/07(月)
狡蜘の悪魔×騎士見習い

本編

「くっ、鬱陶しい……早く逃げなきゃ…!」
薄暗い森に、小さな獲物が一人。僅かに射す木漏れ日のように儚いそれは、幾重にも重なる糸に縛られた四肢をじたばたと動かす。しかし糸は一向にほどける気配がなく、それどころかより複雑に絡まりついてしまう。
生まれたままの姿の少年は、大木の高枝の間にかかる巨大な蜘蛛の巣に捕らえられていた。故郷から勇んで飛び出してきた彼の勇気は、狡猾な罠にいともたやすく踏みにじられてしまったのだ。
「人とは実に愚かだな」
心底見下したような冷たい声が森に広がる。仰向けの状態でなんとか目を足のほうへやると、少女が細い糸の上をなめらかに歩いてきた。その少女は魔物のようで、それでいて人間のようでもあった。金糸のような髪の間からは2本の角が空に伸びている。鋭い爪は触れられただけで皮膚を抉られてしまう、そんな印象を与えた。リボンとフリルが随所にあしらわれたワンピースはハロウィンに見る仮装のようだ。
少女は、その可憐な見た目とは裏腹に言葉にできない威圧感を放っていた。それは人間が被食者だったころから備わっている本能的な恐怖であり、同時に目の前の相手が捕食者である証拠でもあった。
「いつの世も貴様らは学ばぬ。人とは学び、受け継く生物だと聞いたが……」
少女がくい、と手を動かすと、一本の糸が獲物の首を絞め上げる。未だ希望を捨てない少年の目は、自らの弱さを隠すように少女を睨んだ。
「この期に及んでまだ未来を捨てぬか」
「俺は……負けちゃいけないんだっ……」
「……貴様は勘違いしているようだ」
嗜虐的な笑みをこぼしながら少女は言葉を続ける。
「我が領域に入った時点で……貴様は"詰み"だ」
ぞわぞわと、背筋を伝うような悪寒が少年の体を駆け巡る。彼は今、村で見た昆虫の生態記録を思い出していた。
開いたのは記録のちょうど真ん中あたり。蜘蛛の一生が事細かに記されたそのページには、「蜘蛛の捕食」という項目があった。
蜘蛛は、強力な毒を使い獲物を動けなくする。そうして弱った獲物を細かく砕いたり、さらには溶かすなどして獲物を胃に入れているらしい。
そして、今少年が置かれているこの状況は一連の捕食過程の一部に他ならなかった。
このまま毒に侵され、溶かされ、ぐちゃぐちゃにされる……肉塊と化した自分の姿がありありと目に浮かぶ。そんな考えが脳内に生まれてしまえば、もう止まらない。
気付けば少年は涙を流しながら失禁していた。今なお目の前で笑みを浮かべている少女のことなど気にもせず、今から自分の身に起こることを恐怖し、心の底から絶望してしまったのだ。
「ふん……まるで赤子だな。恥などどこかに捨ててきたか?」
「っ……!」
見るに堪えない姿を晒しているにも関わらず、欠片も残っていない尊厳を守ろうと威勢を張る獲物。毒によってわずかな抵抗さえできない状態であることは、既にほとんど動かなくなった四肢を見ても明らかであった。
少女は哀れな獲物にぐんぐん近づく。そのまま、覆いかぶさるように抱きついてきた。吐息が聞こえるほどの距離で見つめ合う二人。そして、彼女は大きく口を開き――
がぶり、と、首筋に嚙みついた。
「っだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
空を裂くような絶叫が森を騒がせる。深く突き立てられた牙は皮膚を貫き、血管を傷つける。本格的な”捕食”が始まった。
やがて少年の首元が血だらけになっても、蜘蛛はそこに食らいついたまま獲物を離さなかった。流れ続ける血は捕食者の体を濡らし、木漏れ日に照らされ紅く輝いている。
心臓が脈打つたびに強くなる叫び声が荒い吐息のような芯のないものになった頃、異変は起きた。
大量に出血し、冷え切っているはずの体が熱い。まるで炎が内側から体を焦がすかのように、異常なほどの熱が湧き出てくる。
次いで、体中の感覚が鋭敏になっていくのを感じた。ぎゅっと縛られた手足の先端からわずかな気流に揺れる髪の毛の一本に至るまで、体中のありとあらゆる神経が過剰に反応している。
噛まれた痛みと灼熱は少年の体には身に余る拷問だった。たった数秒が永遠にさえ感じられるほどの激痛。絞りだすような息は苦痛に歪みきっていた。
しかし、奇妙なことにその吐息の色は徐々に変わりつつあった。
痛みは心臓が脈打つたびに薄れ、体の底から湧き出てくる熱は心地よさに変わり、覚醒しきった感覚がそれを増幅させる。体全体で感じる心地よさに、少年はすっかり脱力してしまった。
苦しみによって無理やりに押し出すように吐き出されていた吐息は、いつのまにか快楽によって無意識に漏れ出てくる甘い吐息に変わっていた。
(なに…これ…きもちいい)
眠ってしまいそうなほどの倦怠感の中、快楽だけが脳に染みこんでいく。もがこうにも体が動かず、ほんの少しの動きで糸が肌に食い込むだけ。その締め付けすらも快楽に変わるのだ。
その様子を確認した少女は、ようやく肩から牙を抜く。見せつけるような舌なめずりの後、手品のように鮮やかな動きで少年を捕らえる糸を動かした。
「ふぇ…?」
霞む目を何とか凝らすと、視線の先は地面だった。まさかこの高さから落とされるのだろうか?再び死の恐怖が体を強張らせる。甘い夢に溺れていた心がようやく戻ってきた。
「やっ、いやっ」
呂律が回らないまま、必死に助けを求める。誇りのない懇願は、恥など気にもしていなかった。死にたくないという本能的な欲求だけが、今の少年を突き動かしていた。
「何のために私が牙を立てたと思っている?」
「…?」
「どれだけ嫌と言っても止めん。生かさず殺さず搾り取ってやる」
その言葉の意味を少年は理解できなかった。しかし次の瞬間、頭ではなく体でその意味を理解させられた。
股間が熱い。いつの間にか怒張した性器から、暖かい液体のようなものがゆっくりと出てきている。ここにきて二度目の粗相。だと、最初は思っていた。
そこから出ていたのは、白く粘性のある液体。少年は知る由もなかったことだが、それはまさしく精液である。それが一本のロープのように、ゆっくりと尿道を撫でながら排出されていく。
死の恐怖で忘れていた快楽が、先ほどとは桁違いの強さで脳を支配する。染みこむように、摩擦なく体へ入り込んでくる。
正常なものより少しかたい精液は、細長いロープのような形状も合わさって射精に時間を要した。その間、尿道に残り続ける精液は内側から性感帯を刺激し続ける。普通の射精ではコンマ1秒も味わえない「絶頂」の時間が、際限なく続いていた、
強すぎる刺激に肉棒を強張らせると、今度はひも状の精液が細くなりさらに射精を長引かせる。そのうえ、芯のある硬さが尿道を押し返して前立腺が直接押されるのだ。その刺激がまた体に反射的反応を引き起こす様は、まるで無限地獄のよう。
「んぅ♡ん♡ぁふ♡」
声にならない嬌声を上げながら、少年は身をよじっていた。今彼の体に触れているのは、身を縛り付ける糸だけ。性器は全く刺激されていない。ただ息をするだけで、ゆっくり、じっくりと精液が漏れていく。
”おもらし”が始まってから1分(少年にとっては1時間以上の拷問に感じた)。未だ精液は止まることを知らず、ほんの少しずつちろちろと尿道から顔を出し続けていた。通常であればひと月禁欲しても出ないほどの量を、この1分に吐精していた。
(いつ終わるの♡頭、チカチカしてっ♡わかんにゃ…♡)
正気を保っていられる段階は越していた。噛みつかれたとき以上の恍惚に浸りながら、少年はいつまでもいつまでも森の中で射精し続け――




「いつまで寝てるの!」
「んぅ…やぁ……ん」
目を開けると、そこには見慣れた天井があった。窓から差す光は暖かく、肌には汗がじんわりと滲んでいた。
「今日は虫取りに行くーなんて言ってたでしょ?もうお昼よ」
「…えぇっ!?」
そういえばそんなことを考えていたような、考えていなかったような…そんな気がする。慌てて外に出ると、太陽はすでに真上にあった。村の中心から、焼き上げたパンの香ばしいにおいが漂ってくる。
「ほら、朝の分のパンがまだあるわよ」
母が家の中で手招きしている。すぐにテーブルにつき、木のコップから水をたっぷり飲んだ。乾いた喉が潤いに悦んでいるのを感じる。そのままパンを口にくわえ、虫取り網と箱を持って家を飛び出した。
「いってきます!お母さん!」
「暗くなる前に変えるんだよー」
向かった先は村から少し離れた深い森。豊かな自然が元気な獣と虫、そして魔物を育む生物の楽園だ。村の近くにも森はあるが、ここのほうが元気で強そうなカブトムシが見つかるため、いつも長い距離を歩いてここまで来ていた。
森を目の前にしたとき、ふと朝見ていた夢を断片的に思い出した。
この先に行ってもいいのだろうか。
村の大人たちは、ここを「帰らずの森」なんて言って、入ってはいけないと言っていた。ここにはとても危険な魔物がいて、森に入った者はみんなそいつに食われてしまうんだという。しかし、何度もこの森に入ったがそんな魔物は見たことがなかった。
きっと大人はみんな怖がりなんだと思っていた。危険な魔物なんて嘘だと思っていた。だがどうしても朝の夢がちらつく。捕らえられて、なにかひどいことをされたような記憶だ。
「でも、せっかくここまで来たんだ。あいつらにでっかいカブトムシを見せてやりたいし、俺は逃げないぞ!」
自分を奮い立たせるように大きな声を出し、俺は勇んで暗い森の中に足を踏み入れた。
少し進むと、見慣れない景色が辺りに現れた。
おかしい。何度も来たはず道が、どこかへ消えてしまった。ところどころに規格外に大きな蜘蛛の巣が張っている。やはりあの夢のとおり、ここに入ってはいけなかったのかもしれない…
そんな後悔が頭をよぎったとき、なにかに足を取られ転んでしまいそうになった。しかし、想像していた体への衝撃はなく、代わりに浮遊感が訪れた。足のほうを見ると、そこには白く細い糸が絡みついていた。
背後に気配を感じる。振り返った目線の先では、あの少女が嗜虐的な笑みを浮かべていた。
「逃がさん。永遠に、永久に」
彼女は少年の首筋に牙を立て、がぶりと噛みついた。

このページへのコメント

ここの返信機能よくこのミス起きてるの見かける

0
Posted by 名無し(ID:2eUA+/qDhA) 2023年07月06日(木) 19:39:22 返信

素晴らしい

4
Posted by 名無し(ID:hFM+yYAiZg) 2023年07月05日(水) 23:36:23 返信

部員にもらったアイデアは部員に返してあげないとさ…

0
Posted by  yotuba428orz yotuba428orz 2023年07月05日(水) 23:02:59 返信数(1) 返信

返信しようと思ったのにミスってたわ
違うんです独り言じゃないんです…

3
Posted by  yotuba428orz yotuba428orz 2023年07月05日(水) 23:08:16

pixivにでも投稿して、どうぞ

1
Posted by 名無し(ID:gLlNXF8cXg) 2023年07月05日(水) 22:59:48 返信

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