編集日時:2019年04月13日(土) 12:57:49履歴
DBNで実装されて以後、同期で一世を風靡した人形の少女・オーキスを後目に一貫してゴミレジェンドの扱いを受け続けてきた消し去るもの。
ネメシスのカードプールが増加しても、ローテ落ちが近づいても脚光を浴びる様子はなく、名前通り記憶から跡形もなく消し去られそうな勢いだが、STRで相性のいいカードが実装されたらしいので最後の悪あがきをしてみようというコンセプトのデッキ。
消し去るもの | メイン。デッキにAFを埋めるたびに相手のフォロワーかアミュレットをランダム消滅させる能力持ち。オリジン・コアの進化効果を利用することでオートメーションがなくとも7T目から即能力を発動できる。 |
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オリジン・コア | 場のフォロワー進化でAF埋め+2PP回復のコアシリーズ。6T設置→7T消し去るもの進化+αは決まれば強い(強いとは言っていない)使えるタイミングが限られるので引けるなら2枚でもいいかもしれない。 |
オートメーション | 0コスAF埋めカード。消し去るものの餌にもなるので使いどころが重要。 |
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メカニカルガンナー | 待望の1コスAFサーチカード。6Tにオリジン・コアを設置するためのつなぎとして重要。都合によりサンプルでは2枚採用だが3枚でいいと思う。 |
魔鉄の獅子 | 定番の2コスAF埋めカード。本カードに限らず2コスAF埋めカードはオリジン・コア進化で浮いたPPで消し去るものの餌になれる。 |
歴史を知る者 | 2コスAF埋めカード。プライムを直接プレイできる機会はそうそうない。進化でAFをサーチできるのでローテ落ちしたイカロスの代替としての役割が大きい。 |
造られし命・ミリアム | チョイス持ち2コス。通常はAFサーチの悪戯チョイスだが、安息チョイスで消し去るものの餌にも使えるのが良い。 |
試作機械兵 | 2コスAF埋めカード。ダインのコスト稼ぎに貢献してくれるのが良い。 |
機構二輪の天使 | 3コスAF埋めカード。3コスに関しては熱狂の機兵士やすり替わりのローテ落ちが地味に痛い。 |
粛清の英雄・メイシア | 主にドロー要員。一撃必殺にそこまで期待はできない、が……? |
破壊の使徒 | アナライズを割って強制ドロー・メイシアを割って一撃期待・トレースを割ってダインのコスト稼ぎをしつつ分身などいろいろな仕事を持たせられるカード。いわゆる便利屋枠。 |
異次元からの侵略 | 消滅とAFサーチスペル。すり替わりがなくなっただけに切りどころは見極めたい。 |
エンシェントブレイダー・ダイン | 横展開が多めな環境に刺さるカード。条件が厳しいとはいえ5コスで最大全体5点ダメージは破格の性能。 |
機械の加速兵 | ファンファーレで加速装置+AFサーチ。状況次第で早いターンからでも起動できる柔軟性が加速装置の魅力だっただけに、最短6Tからしか使えないのは辛いが、このカードも決して弱いわけではない。 |
世界の扉・ティル | 2コスで消滅+AF埋めができるのが消し去るもの+オリジン・コアのコンボと最高の組み合わせ。長期戦になった場合には普通に9コスで投げることもある。 |
古代の自動機械 | 消し去るものとのコンボは決まれば強力だが、さすがにこれ以上のAF埋めは過剰。消し去るものに全振りするなら。 |
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機構の解放 | デウスエクスマキナの代わりにはならないが、手札が不足しがちなら採用も検討したい。 |
清新なる銃設計士・ククル | 強力だし環境にも合いそうだがAF重視のため不採用。 |
奮励の儁秀・シルヴァ | 同上。というよりこの辺りを入れてしまうと入れ替え候補が消し去るものとオリジン・コアになるのは秘密。 |
機動鎧装 | 直接召喚で消し去るものを守護で隠せる可能性を考えると一考の余地あり。ただし最速7Tに合わせての発動はまず無理なので長期戦用と割り切るべし。 →破壊の使徒と入れ替えて投入してみたら案外ハマった。後攻4Tで積極的に進化を切りたいフォロワーが少なかったこともあり、直接召喚でなくても十分な働きを見せてくれる。 |
- 消し去るものは決まれば強力
消し去るものの能力は「対象を取らず」「フォロワーもアミュレットも」消滅させるため、
・潜伏持ちの昏く淀む者・タルタロス、飢餓の絶傑・ギルネリーゼを取れる。
数ターン掛けてバフで育った月の刃・リオードも1ターン掛けずに消し去れる。
・対象に取れない開闢の予言者も消滅させられる。バロンは出所のいにしえの聖域と合わせて消滅可。
・STR環境は全体的に厄介なラストワード持ちが増えたが、消滅させてしまえば何の問題もない。
特に近いコスト帯であれば天空の覇者・フォルテやエンハンス置きのアーマードバットなどか。
・天狐の社、ドラゴン牧場どころか破壊耐性持ちの白黒アーティファクトも問答無用。
・消滅判定はAFを埋める度に発生するので、厄介な輝く熾天使・ラピスも2回消滅させてしまえば問題なし。
行けるやん!(確信)
なおコイツだけは無理な模様。
- オリジン・コアで思わぬところからリーサルが取れる
メイシアと組ませて使うコンボパーツとしては破壊の使徒が有名だが、
一見消し去るものとのシナジー以外では活躍できないと思われているオリジン・コアも
進化時のPP回復を活かしメイシアとのコンボでリーサルを狙うことができる。
最速でも8Tからと、条件によっては7Tから撃てる破壊の使徒を用いたコンボよりは遅いが、こちらはメイシアを事前に割っておく必要がなく、
明らかに下準備していることが目立つ破壊の使徒と異なり、守護等で対策されにくいのがメリット。
ここから
こうなったりする
- そう簡単には決まらない
コンボデッキの常で綺麗に動きが決まることは少ない。
劣勢でオリジン・コアを置く隙が作れないこともあるし、
消し去るものランダム性故に思う通りに効果が働かないこともある。
また、最速7Tでの消し去るもの+オリジン・コアのコンボを目指すとどうしても6Tの動きが弱くなり、アドバンテージを相手に渡してしまう。
消し去るものが場に残ればアドバンテージを取り返して余りあるが、それだけに相手も最優先で除去してくる。
その際にネックとなるのが進化後でも最大体力6というスタッツであり、
後半まで進化を温存しやすい環境であることも相まって、場に残る可能性はほぼないと言っていいレベル。
2コスで守護を立てつつAFを埋める、なんて都合のいいカードがあれば化けた可能性もあっただろうが……
- オリジン・コアで埋めたAFのノイズ化
オリジン・コアは効果発動時に計6枚のAFをデッキに埋めるが、
デウスエクスマキナを失ってデッキの回転力が大幅に落ちた本環境では、無暗にAFを埋めると後半強い動きができない危険性があり、
またデッキ切れによる負けを考慮しなくて良くなったことで、あえて多めに埋めておくという必要性も薄くなっている。
そのような環境下で、発動一回につきに6枚もAFを埋めてしまうのはやや過剰とも言えなくない。
機構の解放を投入する手もあるが……
- マリガン
メカニカルガンナー、魔鉄の獅子、ミリアム、機械の加速兵あたりは積極的にキープ。
横並びが想定される場合にはダインキープも一考か。
コンセプト的には消し去るものとオリジン・コアはキープだろうが、事故の元なので基本的にはアナライズを回してパーツを集めていくのが吉。
- 立ち回り
アナライズや機械の加速兵を駆使してパーツを集めつつ、最速7Tでの消し去るもの+オリジン・コアのコンボを目指す。
5T機械の加速兵→6T加速装置で盤面を処理しつつオリジン・コア設置→7T消し去るもの進化 が一番きれいな動きだが、
消し去るもので処理できるカードと、相手から消し去るものを処理される可能性のバランスを見て、
状況次第では無理して7Tでの発動にこだわらない手もある。
コンボ時にオリジン・コアの2PP回復を利用してAFを埋めるカードがプレイできれば更に複数消滅が狙える。
特に0コスで消滅させられるオートメーションや、盤面次第で2面消滅に使えるティルはなるべく温存したいが、
こだわりすぎると圧殺されて7Tまで持たないので臨機応変さも必要。
長期戦になった場合は9コスでティルを投げたりダインを投げたりメイシアからのワンキルを狙ってみたり。
やっぱりダメでしたぁー!
確かに消し去るものとオリジン・コアとの相性は良かったのだが、
CGSのローテ落ちに伴うAF軸デッキの弱体化がそれ以上に痛く、取り返すにはデッキパワーが到底足りない。
環境に早いターンから横展開を押してくるカードが増えたことも逆風で、コンボが決まる頃には手遅れになっていることもしばしば。
残念ながらネタデッキの域を脱させてやることはできなかった。
しかし「(ほぼ)どんなカードでも消滅させることができる」という効果だけ見れば破格のものであり、
完璧に決まった時には勝負をひっくり返せるだけのパワーを持ったカードである。
また、その性質上特定のカードに勝ち筋を依存しているような、いわゆる地雷寄りのデッキに対して強く出られるのはメリットと言える。
そういったデッキへの対策の一端を担ってきた堕天がローテ落ちしたSTR環境においては
なおさら、相手の意識の外から飛んでくる切り札として有効に刺さる場面もあるだろう。
それでも、自身もまたローテ落ちを間近に控える今となってしまっては、
3500エーテル(×枚数)をかけてあえて生成するだけの意義を見出すことは難しいのかもしれないが、
ハメ殺しを狙ってくる潜伏ロイヤル、天界の門ハイランダー、冒涜の球体ネメシスあたりを呆然とさせてみたいなら、
ぜひ一度、使ってみてはいかがだろうか。