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効果

竜の渓谷
フィールド魔法
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに手札を1枚捨て、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキからレベル4以下の「ドラグニティ」モンスター1体を手札に加える。
●デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。

概要

2010年6月に発売されたストラクチャーデッキ―ドラグニティ・ドライブ―で新登場したフィールド魔法。
手札コスト1枚でドラグニティのサーチまたはドラゴン族の墓地肥やしができる。

解説

前半の効果は下級ドラグニティのサーチであり、状況に応じ様々なモンスターを手札に加えることができる。
主な対象は墓地のドラグニティチューナーを装備することができるドラグニティ―ドゥクスだろう。
ドゥクスの効果でドラグニティ―ファランクスを装備、ファランクスの効果で自身を特殊召喚できる。
その後、ドゥクスとファランクスでシンクロ召喚を行い、ドラグニティナイト―ヴァジュランダ等のシンクロモンスターを展開していくことがドラグニティの基本の動きの1つとなっている。
また、下級ドラグニティチューナーをサーチすることで調和の宝札のコストにする、フィールドのモンスターと合わせてシンクロ召喚することも可能である。

後半の効果はドラゴン族専用のおろかな埋葬といったところ。
墓地に送るモンスターに制限は無く、上記のファランクスといった各種ドラグニティモンスターや墓地で威力を発揮するドラゴン族モンスターを墓地に送ることが有効である。

手札にファランクスやドラグニティアームズ―レヴァテインがあればそれをコストに鳥獣族のドラグニティをサーチ、
逆に、ドゥクスのような装備効果を持つドラグニティがある場合はドラゴン族ドラグニティを落とすことでその後の展開を行える。
このようにドラグニティでは起点となるカードであるため、必須カードとして扱われている。
また、後半の効果で墓地を肥やすことが目的で各種ドラゴン族デッキに採用されることも多い。
なお、本ストラクチャーデッキにはヴァジュランダといったシンクロモンスターはおろか、ファランクスすら収録されていなかった模様。

・このカードの効果発動時にサイクロン等で除去されると大きな痛手となる。
遊戯王のルール上、効果発動時にはコストを支払わなければならないこと、さらに、フィールド魔法は効果解決時にフィールドを離れてしまうとその効果が不発になってしまうことによる。

このカードが登場してしばらくは相性のいいデッキでテラ・フォーミング(フィールド魔法をサーチする魔法)と共に採用され、実質6枚体制で運用されてきた。
しかし、2013年2月、LORD OF THE TACHYON GALAXYにてかの悪名高き征竜が登場してからは一変、その墓地肥やしとして悪用されこのカードが2014年7月1日をもって1枚制限カードに指定されてしまった。(この時ドラグニティ自体は征竜を存分に活用していたが。)
これ以降、純粋なドラグニティ使い達は制限改訂の度に「渓谷返して…」と嘆いていた。
征竜が登場から約2年後に禁止カードとなってからは、征竜被害者の会筆頭としてより強くこのカードの返還を求めていた。

時は流れ、リンク召喚が登場して3ヶ月が経った2017年7月1日、遂にこのカードが2枚制限となりドラグニティ使い達は歓喜の声を上げた。
その次の改訂ではこのカードに3年間なされた使用制限が完全に解除された。(なお同じタイミングでテラフォは2枚制限→1枚制限となった。)

今後のこのカードの活躍、さらにはドラグニティの発展が期待される。

・2018年4月発売のパックにてドラグニティの神槍以来の新規カードであるドラグニティナイト・アスカロンが封入されることが決定した。
墓地のドラグニティを除外し、相手モンスターを破壊する効果と相手によって破壊された場合にドラグニティシンクロモンスターをリクルートする効果を持つ。
ドラグニティチューナー縛りがあるものの、レヴァテインを自身の効果で特殊召喚し、墓地のファランクスと組み合わせればシンクロ召喚できる。
ドラグニティはそれほど墓地利用をしないので前半の効果は複数回発動することも容易だろう。
後半の効果は正規の扱いで特殊召喚できるため、召喚時効果の発動や蘇生が可能である。
これにより、縛りとレベルの都合によって採用されてこなかったドラグニティシンクロモンスターにも活躍の場ができることが期待される。
イラストは神槍がモンスターとなったドラゴンにドゥクスが騎乗しているものと思われる。
カード名の由来となったアスカロンとは聖ゲオルギウスが使ったとされる伝説上の槍である。


カードが違います。

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