編集日時:2020年07月22日(水) 02:01:35履歴
スレに投下された怪文書
見ててガチで辛いと絶賛の嵐なので折り畳んでおきます
閲覧は自己責任で
587:↓名無し:19/09/30(月)10:20:20 ID:RN.a6.L33 ×
「お腹……空いたニャ……」
一人足を引きずり夜道を行くムニャール
毛は抜け全身は赤く疥癬を発症しており、かつての自信に溢れた姿からはかけ離れていた……
「ワイディさま……」
思い浮かぶのはかつての飼い主。口調こそ冷たくも心は暖かく、慈悲に溢れているのをムニャールは知っていた。
「うう……」
涙はもはや出ない……涙腺は疥癬により腫れ上がり出すことが出来ないのだ。かつてひとつの事を成そうと団結した同胞は皆、ムニャールの前から立ち去ってしまった。
ここにいるのは1匹の哀れな猫だけなのだ。
「つらいニャ……痛いニャ……誰かっ……助けてニャ」
過去を懐古する度に思い出す優しい思い出、その優しさが心を更に傷付ける。
怒りが、苦しみが、絶望が、そしてこの窮地による焦燥感が身を焼き焦がし、どうにもならない慟哭がムニャールの全身を叩きのめした。
「もう……っ!もういやニャッ!嫌にゃあっ!!……ぅっ」
もう3日は何も食べていない、その状況で暴れればあっという間にエネルギーはつき果ててしまう。
低血糖症だろうか、フラフラと視界は歪み四肢の力が急激に抜け落ち崩れるムニャール。
たまたま膝を着いたその視線の先には……丸くて……艶やかなモスコの実!
「はっ……はぁっ!もぅ……!」
もはや呂律も回らず歓喜に震えながらずりずりと這いより大きく口を開ける!
甘くて……きっと果汁に溢れているのだ!神様はきっと居た!
「いた……だき……まっ!あ゛っ!ニ゛ギゃ……ひ゛……」
ああ、それは死にかけの脳が見せる甘い虚無
丸く艶やかな石ころは、彼の牙を砕き幸福の夢を見せながら死へと追いやった……
見ててガチで辛いと絶賛の嵐なので折り畳んでおきます
閲覧は自己責任で
587:↓名無し:19/09/30(月)10:20:20 ID:RN.a6.L33 ×
「お腹……空いたニャ……」
一人足を引きずり夜道を行くムニャール
毛は抜け全身は赤く疥癬を発症しており、かつての自信に溢れた姿からはかけ離れていた……
「ワイディさま……」
思い浮かぶのはかつての飼い主。口調こそ冷たくも心は暖かく、慈悲に溢れているのをムニャールは知っていた。
「うう……」
涙はもはや出ない……涙腺は疥癬により腫れ上がり出すことが出来ないのだ。かつてひとつの事を成そうと団結した同胞は皆、ムニャールの前から立ち去ってしまった。
ここにいるのは1匹の哀れな猫だけなのだ。
「つらいニャ……痛いニャ……誰かっ……助けてニャ」
過去を懐古する度に思い出す優しい思い出、その優しさが心を更に傷付ける。
怒りが、苦しみが、絶望が、そしてこの窮地による焦燥感が身を焼き焦がし、どうにもならない慟哭がムニャールの全身を叩きのめした。
「もう……っ!もういやニャッ!嫌にゃあっ!!……ぅっ」
もう3日は何も食べていない、その状況で暴れればあっという間にエネルギーはつき果ててしまう。
低血糖症だろうか、フラフラと視界は歪み四肢の力が急激に抜け落ち崩れるムニャール。
たまたま膝を着いたその視線の先には……丸くて……艶やかなモスコの実!
「はっ……はぁっ!もぅ……!」
もはや呂律も回らず歓喜に震えながらずりずりと這いより大きく口を開ける!
甘くて……きっと果汁に溢れているのだ!神様はきっと居た!
「いた……だき……まっ!あ゛っ!ニ゛ギゃ……ひ゛……」
ああ、それは死にかけの脳が見せる甘い虚無
丸く艶やかな石ころは、彼の牙を砕き幸福の夢を見せながら死へと追いやった……
516:↓名無し:19/10/02(水)21:43:58 ID:OC.3b.L33 ×
視界が闇に落ちる瞬間、なにか柔らかいものがムニャールの頭を支えた
「…て酷……。今は……寝……」
ぼんやりとした意識を、甘く暖かな香りが包んだ
「……ニャッ!?」
ふと意識が浮上をする。
確かに自分は……死ぬはずだった。ガツンと襲った衝撃はなんだったか、幸せであり痛みも伴っていた気もする
しかしどうした事だ、確かに生きているし全身の痛みや痒み、腫れは収まっているのだ
「ムニャールさん!……良かった」
「お、お、お前はイリッ!?ゴホッ!」
「まだ体は弱ったままでしょう……癒しを」
暖かく柔らかな光がムニャールを抱擁する。咳も、そして苦しみもあっという間に消し去ってしまった
「なんで……?」
「……?」
「なんで……ムニャールを助けたのニャ?」
絞り出すようなその訴え。イリスは柔らかな微笑みを浮かべ、続くムニャールの言葉を待った。
「ムニャールはお前に……酷いことをしたニャ。砂もかけたし襲いかかったりもしたニャ……ワイディさまも……マーナガルムのみんなももう居ないニャ……!もう……もうっ!」
極度の疲労とストレスからか、上手くまとまらない言葉を吐き出すムニャール。壊れてしまいそうなその心と体を、そっと抱きしめ支え、イリスは優しく呟く
「貴方は貴方の使命に従って戦っただけです……尊敬こそすれ恨む事など絶対にしません」
それに、イリスはムニャールを優しく撫でると続けた
「ワイディさんも、マーナガルムの皆さんも、そしてこの世界も、私が救います……必ず」
「うっ……ううっ……!イリスしゃん……!」
確固たる意志で告げられたその言葉が、ムニャールを取り囲む絶望の檻を溶かしていく
安堵と共に身を包む柔らかな胸は、幼い頃好きだった母の胸毛に何処か似ていた
視界が闇に落ちる瞬間、なにか柔らかいものがムニャールの頭を支えた
「…て酷……。今は……寝……」
ぼんやりとした意識を、甘く暖かな香りが包んだ
「……ニャッ!?」
ふと意識が浮上をする。
確かに自分は……死ぬはずだった。ガツンと襲った衝撃はなんだったか、幸せであり痛みも伴っていた気もする
しかしどうした事だ、確かに生きているし全身の痛みや痒み、腫れは収まっているのだ
「ムニャールさん!……良かった」
「お、お、お前はイリッ!?ゴホッ!」
「まだ体は弱ったままでしょう……癒しを」
暖かく柔らかな光がムニャールを抱擁する。咳も、そして苦しみもあっという間に消し去ってしまった
「なんで……?」
「……?」
「なんで……ムニャールを助けたのニャ?」
絞り出すようなその訴え。イリスは柔らかな微笑みを浮かべ、続くムニャールの言葉を待った。
「ムニャールはお前に……酷いことをしたニャ。砂もかけたし襲いかかったりもしたニャ……ワイディさまも……マーナガルムのみんなももう居ないニャ……!もう……もうっ!」
極度の疲労とストレスからか、上手くまとまらない言葉を吐き出すムニャール。壊れてしまいそうなその心と体を、そっと抱きしめ支え、イリスは優しく呟く
「貴方は貴方の使命に従って戦っただけです……尊敬こそすれ恨む事など絶対にしません」
それに、イリスはムニャールを優しく撫でると続けた
「ワイディさんも、マーナガルムの皆さんも、そしてこの世界も、私が救います……必ず」
「うっ……ううっ……!イリスしゃん……!」
確固たる意志で告げられたその言葉が、ムニャールを取り囲む絶望の檻を溶かしていく
安堵と共に身を包む柔らかな胸は、幼い頃好きだった母の胸毛に何処か似ていた
とある昼下がり、ムニャールは一人路地裏を歩いていた。
「ウーガウガウ!」
甲高く、人が真似たかのような犬の鳴き声が鼓膜を揺らす。はた、と止まって視線を向ければ、そこには継ぎ接ぎだらけの不気味な犬がこちらを見ていた
「なんなのニャ、ムニャールは忙しいのニャ。餌はないからあっち行くニャ」
犬を追い返そうと揺れる手。犬の目線がそれに惹き付けられるのは当然であった……
「ニ゛ャッ!?」
「ウウウ!」
鋭い痛みと牙が肉を貫く感触。
「は……なせッ!離すニャ!!!」
必死に頭を殴りつけるが、ギシ、ギシ、ブチ……ブチ……とめり込んで離れない
「あ゛ぁ゛っ!は、はっ……ひう゛ぐぇ……っ!」
「ガウッ!」
ついに離れた肉に貪りつくコープスドッグ
−−−殺されるニャ
なんでっ、なんでこんな化け物がここにッ……!ワイディさまっ……助けて……
ズリズリと這いながら必死に逃げるムニャール、血の跡を残しながら何とか横倒しになった木の穴に飛び込む
そっと顔を出して確認すると、犬は辺りを見回し視界から外れていった。辺りは暗くどうやら夜目は効かないらしい
助かったニャ、そっと安堵の声を漏らすとふと気付く。……今は昼のはずだ、それにやけに目が霞む
さっき噛みつかれたところも何故かあまり痛まない
ペロっ
背後から生暖かいものが顔を舐める
初めから助からなかったのかもしれないニャ
大顎が顔を噛み潰す直前、ふとそう思った
「ウーガウガウ!」
甲高く、人が真似たかのような犬の鳴き声が鼓膜を揺らす。はた、と止まって視線を向ければ、そこには継ぎ接ぎだらけの不気味な犬がこちらを見ていた
「なんなのニャ、ムニャールは忙しいのニャ。餌はないからあっち行くニャ」
犬を追い返そうと揺れる手。犬の目線がそれに惹き付けられるのは当然であった……
「ニ゛ャッ!?」
「ウウウ!」
鋭い痛みと牙が肉を貫く感触。
「は……なせッ!離すニャ!!!」
必死に頭を殴りつけるが、ギシ、ギシ、ブチ……ブチ……とめり込んで離れない
「あ゛ぁ゛っ!は、はっ……ひう゛ぐぇ……っ!」
「ガウッ!」
ついに離れた肉に貪りつくコープスドッグ
−−−殺されるニャ
なんでっ、なんでこんな化け物がここにッ……!ワイディさまっ……助けて……
ズリズリと這いながら必死に逃げるムニャール、血の跡を残しながら何とか横倒しになった木の穴に飛び込む
そっと顔を出して確認すると、犬は辺りを見回し視界から外れていった。辺りは暗くどうやら夜目は効かないらしい
助かったニャ、そっと安堵の声を漏らすとふと気付く。……今は昼のはずだ、それにやけに目が霞む
さっき噛みつかれたところも何故かあまり痛まない
ペロっ
背後から生暖かいものが顔を舐める
初めから助からなかったのかもしれないニャ
大顎が顔を噛み潰す直前、ふとそう思った
496 :名無し:20/07/22 01:50:50 wv.vx.L17
「にゃっふっふー♪」
マーナガルムの参謀であるムニャールは、今日も陽気に森を歩く。
戦いが収束したナテラで、教会の力も合わさり態度のでかくなった害獣。それを駆除せんと一人の男が立ち上がり、クソ猫の前に姿を表した。
「なっ、何なのニャお前!?」
マッシブなボディ、染め上げたように黄色い表皮。
当然その腕には巨大なバットが握られており、ギョロついた目玉は獲物を見逃さない。やきう民が、ナテラにやって来たのだ。
「おーおー対面は初めてやな、害猫ムニャール」
苛立ちを隠しもせず、手のひらにバットをペチペチとぶつけるやきう民。
毎日毎日目に物見せるニャ!!!!を聞き過ぎてストレスマッハになった彼は、ムニャールを物理的に分からせようと、次元の壁を突破してきた。
「なんなのニャおまえ!覚悟するニャほげええええ!?!?」
「この間抜けがァァァァァァッ!人を殴る時は黙って殺れとマッマに習ってこんかったのかァァァァァァッ!!!!」
全力フルスイング!!!!
ブレ無く美しい弧を描いた一撃は、ムニャールの頬に突き刺さり見事にぶっ飛んでいく!
「なーにが目にもの見せてやるじゃ!毎回毎回教会で顔面タコ殴りにしやがって同人誌のヤケに強いメスガキか手前はよおおおおおお!!!!!ぶち転がすぞ毛玉ぁぁぁぁぁぁぁあ!!!?!!!?」
「ほぎょ!??!へぎょ!?とびょ!!?」
「舐め腐った声上げてんじゃねええええええええええ!!!!!!!!」
「ぼげえええええええっ!!?」
乱舞するバット、飛び散るムニャールくんの毛
一撃ごとに腑抜けた声を上げ、それが一層やきうの逆鱗に触れる。
「ぶにゃ……もっ、モスコの実やるから許してくれニ゛ァ!?」
「許して下さいだろ間抜けがァァァァァァッ!!!!!!!!!」
「ぼにょおおおおおっ!?ゆっ、ゆっ、ゆるひてくたひゃい……」
「ダメです!!!!!!!!!」
「ぼげぇえええええっ!?」
ムニャールの達人、ナテラ編の開催だ!!!!!!!!!!!!
両手に握りしめた金属バットは今流行りのマイバチ!勿論太鼓はお前だドン!!!!!!!!!!!叩き鳴らせ魂のビート!!!!
「なーにがモスコの実じゃ!!!!!お前のムスコの実を叩き潰してくれるわッ!!!!!!!!!オラ気持ちええやろ!!!!!!!!!おおん???!???!!!?!」
「ピギィ!!!!!んほぉぉおおおおおおいっぐううううううううううううう!!!?!??!」
「にゃっふっふー♪」
マーナガルムの参謀であるムニャールは、今日も陽気に森を歩く。
戦いが収束したナテラで、教会の力も合わさり態度のでかくなった害獣。それを駆除せんと一人の男が立ち上がり、クソ猫の前に姿を表した。
「なっ、何なのニャお前!?」
マッシブなボディ、染め上げたように黄色い表皮。
当然その腕には巨大なバットが握られており、ギョロついた目玉は獲物を見逃さない。やきう民が、ナテラにやって来たのだ。
「おーおー対面は初めてやな、害猫ムニャール」
苛立ちを隠しもせず、手のひらにバットをペチペチとぶつけるやきう民。
毎日毎日目に物見せるニャ!!!!を聞き過ぎてストレスマッハになった彼は、ムニャールを物理的に分からせようと、次元の壁を突破してきた。
「なんなのニャおまえ!覚悟するニャほげええええ!?!?」
「この間抜けがァァァァァァッ!人を殴る時は黙って殺れとマッマに習ってこんかったのかァァァァァァッ!!!!」
全力フルスイング!!!!
ブレ無く美しい弧を描いた一撃は、ムニャールの頬に突き刺さり見事にぶっ飛んでいく!
「なーにが目にもの見せてやるじゃ!毎回毎回教会で顔面タコ殴りにしやがって同人誌のヤケに強いメスガキか手前はよおおおおおお!!!!!ぶち転がすぞ毛玉ぁぁぁぁぁぁぁあ!!!?!!!?」
「ほぎょ!??!へぎょ!?とびょ!!?」
「舐め腐った声上げてんじゃねええええええええええ!!!!!!!!」
「ぼげえええええええっ!!?」
乱舞するバット、飛び散るムニャールくんの毛
一撃ごとに腑抜けた声を上げ、それが一層やきうの逆鱗に触れる。
「ぶにゃ……もっ、モスコの実やるから許してくれニ゛ァ!?」
「許して下さいだろ間抜けがァァァァァァッ!!!!!!!!!」
「ぼにょおおおおおっ!?ゆっ、ゆっ、ゆるひてくたひゃい……」
「ダメです!!!!!!!!!」
「ぼげぇえええええっ!?」
ムニャールの達人、ナテラ編の開催だ!!!!!!!!!!!!
両手に握りしめた金属バットは今流行りのマイバチ!勿論太鼓はお前だドン!!!!!!!!!!!叩き鳴らせ魂のビート!!!!
「なーにがモスコの実じゃ!!!!!お前のムスコの実を叩き潰してくれるわッ!!!!!!!!!オラ気持ちええやろ!!!!!!!!!おおん???!???!!!?!」
「ピギィ!!!!!んほぉぉおおおおおおいっぐううううううううううううう!!!?!??!」