編集日時:2022年05月02日(月) 00:26:00履歴
AoEとは、「Area of Effect」の略語である。
本来は「Area of Effect(範囲効果)」の名の通り、エリア全体に範囲が及ぶ効果を指すゲーム用語である。
したがって「エイラの祈祷」や「キャプテン・リーシャ」のような強化効果もAoEという括りに入ることになる。
しかし特にカードゲーム界隈においては、全体効果の中でもダメージや破壊などの除去効果を指してAoEと呼ぶ場合がほとんどである。
基本的にはアグロやミッドレンジなどのフォロワーを展開するデッキに対して効果を発揮するが、一部存在するぶっ壊れAoEはそれ以外の場面でも使われる。
AoEには主に「相手の場にのみ影響するもの」「敵味方双方に効果を及ぼすもの」があり、後者の方がダメージや効果に対してコストが低い傾向にある。
したがって「エイラの祈祷」や「キャプテン・リーシャ」のような強化効果もAoEという括りに入ることになる。
しかし特にカードゲーム界隈においては、全体効果の中でもダメージや破壊などの除去効果を指してAoEと呼ぶ場合がほとんどである。
基本的にはアグロやミッドレンジなどのフォロワーを展開するデッキに対して効果を発揮するが、一部存在するぶっ壊れAoEはそれ以外の場面でも使われる。
AoEには主に「相手の場にのみ影響するもの」「敵味方双方に効果を及ぼすもの」があり、後者の方がダメージや効果に対してコストが低い傾向にある。
シャドウバースのAoEはクラスカード、ニュートラルともに性能が様々で、どれが標準的であるかの評価は安定しない。
クラス特性、「味方も巻き込む」というデメリット、コストパフォーマンスなどを踏まえたとき、組み合わせが膨大になることが原因かもしれない。
以下に挙げているカードの評価も、筆者の1意見であることを念頭に入れてほしい。
各パックごとの代表的なAOEを羅列する。これの多い少ないは、逆説的にクラスによるAOEの得意不得意にも現れるだろう。
クラス特性、「味方も巻き込む」というデメリット、コストパフォーマンスなどを踏まえたとき、組み合わせが膨大になることが原因かもしれない。
以下に挙げているカードの評価も、筆者の1意見であることを念頭に入れてほしい。
各パックごとの代表的なAOEを羅列する。これの多い少ないは、逆説的にクラスによるAOEの得意不得意にも現れるだろう。
テミスの審判 CLC
ビショップに実装されたAOE。6コストスペル、味方含む全フォロワーを破壊する。
実装当初から変わらない強いAoE。
これは味方も巻き込むというデメリットがあったとしても、コストに対して効果が強い例。
これが行き過ぎると黒歴史へと繋がってしまう。
実装当初から変わらない強いAoE。
これは味方も巻き込むというデメリットがあったとしても、コストに対して効果が強い例。
これが行き過ぎると黒歴史へと繋がってしまう。
ハンプティダンプティ DRK
Nで実装された3点AOE。発表当時は強すぎるといわれていたが実際はとてもそんなことなかった。
とはいえ4コスでAOEできるのは貴重ではある。
ちなみに6コストでハンプティダンプティとリザを出すと卵もリザも死なないというワザップムーブがある。
そして時は流れて
とはいえ4コスでAOEできるのは貴重ではある。
ちなみに6コストでハンプティダンプティとリザを出すと卵もリザも死なないというワザップムーブがある。
そして時は流れて
サラマンダーブレス ROB
ドラゴンに実装されたAOEスペル。
乙姫に対する完全回答として機能した(乙姫進化置きをすれば回避できるが、当時の進化権は貴重でありそのケアのためにきることはきつかった)
その他単純な2コス3点が珍しく強い他、ランプをした隙を一枚で補えるのも非常に強力。ドラゴンを支えるスペルの一枚であった。
乙姫に対する完全回答として機能した(乙姫進化置きをすれば回避できるが、当時の進化権は貴重でありそのケアのためにきることはきつかった)
その他単純な2コス3点が珍しく強い他、ランプをした隙を一枚で補えるのも非常に強力。ドラゴンを支えるスペルの一枚であった。
風の軍神・グリームニル TOG
ニュートラルで実装された最強クラスのAOE。あらゆるデッキに3投された。
4点AOEは基本的に相手の場を更地にできる。
また単純に当時としては3/2/3守護の時点でオーバースペック。2コスを止める壁として機能。さらに相手のリーダーに止めをさすリーサル手段にもなる。
終盤になるとグリームニルメンコ合戦が始まるのも珍しくなかった。
弱いところが見当たらないハイスペックカード。
4点AOEは基本的に相手の場を更地にできる。
また単純に当時としては3/2/3守護の時点でオーバースペック。2コスを止める壁として機能。さらに相手のリーダーに止めをさすリーサル手段にもなる。
終盤になるとグリームニルメンコ合戦が始まるのも珍しくなかった。
弱いところが見当たらないハイスペックカード。
偉大なる魔術師・レヴィ WLD
ウィッチに実装されたAOE。6コスとのくせに3コスAOEも飛ばせる化け物カード。エンハンスサラマンダーブレスより強いのにそこに4/4スタッツがくっついた。
さらに相手のリーダーにダメージを与えることができるのもなかなかにおかしい。
これまでコントロール寄りだった土デッキがアグロデッキに変貌した、その一端を担ったカード。
さらに相手のリーダーにダメージを与えることができるのもなかなかにおかしい。
これまでコントロール寄りだった土デッキがアグロデッキに変貌した、その一端を担ったカード。
カシオペア SFL
エルフに実装されたAOE。もともと強かった森の意志が1コスト上がった代わりにフォロワーになった。
1ターンの差こそあれ、AOEは強力。またフォロワーになったことでエルフ特有の「バウンス」によって使いまわせるようにもなる。
また3/3のスタッツも十分に強く、放置できないのも強力であった。
1ターンの差こそあれ、AOEは強力。またフォロワーになったことでエルフ特有の「バウンス」によって使いまわせるようにもなる。
また3/3のスタッツも十分に強く、放置できないのも強力であった。
希望導く聖乙女・ジャンヌ CGS
ビショップに実装されたAOE。AOEが強力なのもさることながら、回復効果をもっているのも強力。
相手の盤面にダメージを与えた後、天狐の社によって残ったフォロワーも除去できる。
またAOEとしては珍しく3コストとしても運用でき、これも小回りが利いて便利であった。
相手の盤面にダメージを与えた後、天狐の社によって残ったフォロワーも除去できる。
またAOEとしては珍しく3コストとしても運用でき、これも小回りが利いて便利であった。
ドラゴニュートの威圧 DBN
ドラゴンに実装されたAOE。当初はサラマンダーブレスがローテ落ちする代わりかと思われていたが、このカードもこのカードで強かった。
特に印象深いのはリントブルムデッキであろう。10点まで削ればリントブルムで勝てるデッキであり、相手のリーダーに2点を飛ばせるのがサラマンダーブレス以上に強かった。
特に印象深いのはリントブルムデッキであろう。10点まで削ればリントブルムで勝てるデッキであり、相手のリーダーに2点を飛ばせるのがサラマンダーブレス以上に強かった。
テミスの粛清 BOS
黒き破壊のアーティファクト(破壊の絶傑・リーシェナ) OOT
ネメシスに実装されたAOE。AOEと同時にフィニッシャーを務める。
なんとそのダメージは10。基本的にどんなフォロワーでも倒れる。自分のターン開始時という少し遅いタイミングであるもののAOEは非常に強力。しかも毎ターン発生するため、黒の章を置かれた時点でどうしようもなくなるデッキも少なくなかった。
なんとそのダメージは10。基本的にどんなフォロワーでも倒れる。自分のターン開始時という少し遅いタイミングであるもののAOEは非常に強力。しかも毎ターン発生するため、黒の章を置かれた時点でどうしようもなくなるデッキも少なくなかった。
屍竜・ファフニール ALT
ネクロマンサーに実装されたAOE。盤面の体力を参照し、同数のネクロマンスを支払うことで全体処理を行う。
もともとドラゴンのカードであったファフニールがネクロマンサークラスに歪曲した姿。
9コストというと重そうであるが、永遠の花嫁・セレスの永遠の誓いによって7コストで場にでることができた。その圧倒的な除去能力に加え本体もファフニール同様のクソデカスタッツであるためこれを捌くのは至難であった。
もともとドラゴンのカードであったファフニールがネクロマンサークラスに歪曲した姿。
9コストというと重そうであるが、永遠の花嫁・セレスの永遠の誓いによって7コストで場にでることができた。その圧倒的な除去能力に加え本体もファフニール同様のクソデカスタッツであるためこれを捌くのは至難であった。
破滅のサキュバス STR
ヴァンパイアに実装されたAOE。10コストで3点と聞くとすこし物足りなさを感じるが…このカードはコストが下がる。
進化するたびにコストが下がっていき、火焔の軍神・ヤヴンハールや雷鳴の軍神・フニカル等の存在から一気にコストは下がる。
さらに復讐状態であれば守護を出す能力もあり、当時はさまざまなヴァンパイアから飛んできた。
進化するたびにコストが下がっていき、火焔の軍神・ヤヴンハールや雷鳴の軍神・フニカル等の存在から一気にコストは下がる。
さらに復讐状態であれば守護を出す能力もあり、当時はさまざまなヴァンパイアから飛んできた。
聖弓の使い手・クルト ROG
ビショップに実装されたAOE。回復するたびに2点のAOEを飛ばす。
とにかく強い。めちゃくちゃに強い。強すぎてローテ、アンリミ両方からアグロデッキを死滅させてしまった。
その理由はaoeを放つ条件が回復であること。回復のついでに除去がとんでくるのだから、アグロからしたらたまったものじゃない。
さらに進化を切ることで自分で回復する。よって進化で2点は確定、さらに回復するたびに2点おかわり。
もちろん除去できなければ次のターンもAOE。そのくせスタッツは4/3→6/5と平均値。
圧倒的強さゆえにナーフ候補と叫ばれた。
とにかく強い。めちゃくちゃに強い。強すぎてローテ、アンリミ両方からアグロデッキを死滅させてしまった。
その理由はaoeを放つ条件が回復であること。回復のついでに除去がとんでくるのだから、アグロからしたらたまったものじゃない。
さらに進化を切ることで自分で回復する。よって進化で2点は確定、さらに回復するたびに2点おかわり。
もちろん除去できなければ次のターンもAOE。そのくせスタッツは4/3→6/5と平均値。
圧倒的強さゆえにナーフ候補と叫ばれた。
パイロエレメントソーサラー VEC
ウィッチに実装されたAOE。アミュレットを回収してその種類によってAOEを放つ。
EPも使わず3コス2点AOEはあまりにも脅威。自分自身にもダメージを喰らうが3/2/1として運用すればいいだけの話。
自然ウィッチを縁の下の力持ちとして支えたフォロワーである。
EPも使わず3コス2点AOEはあまりにも脅威。自分自身にもダメージを喰らうが3/2/1として運用すればいいだけの話。
自然ウィッチを縁の下の力持ちとして支えたフォロワーである。
ブーストキッカー UCL
ネメシスに実装されたAOE。残りのPPに応じてAOEを放つ能力を持つ。
構築でも十分に強かったが、その主戦場はPick。なんと強すぎて出禁になってしまった。
他にも出禁になったカードはあるが、基本は強すぎる展開力によって禁止されるなかこのカードの能力は使い切りの除去だけという性能であるのに出禁になった。これははっきりいって異端である。
非常に小回りの利く除去であり、必要な分だけAOEできるのはあまりにも強すぎたのだ。
構築でも十分に強かったが、その主戦場はPick。なんと強すぎて出禁になってしまった。
他にも出禁になったカードはあるが、基本は強すぎる展開力によって禁止されるなかこのカードの能力は使い切りの除去だけという性能であるのに出禁になった。これははっきりいって異端である。
非常に小回りの利く除去であり、必要な分だけAOEできるのはあまりにも強すぎたのだ。
魔獣の女帝・ネレイア WUP
ヴァンパイアに実装されたAOE。進化後に相手の場のフォロワーすべてを-2/-2する能力を持つ。シャドウバース初のスタッツのマイナス能力である。
それだけならばよかったのだか、なぜかキャタラクトビーストを場に出してしまう。先述の除去と非常に噛み合い、キャラタクトのAOEで取られる範囲まで入ることも多い。
このカード自体の体力は5だか、相手の攻撃力をマイナスするため相打ちするには攻撃力7必要であり、また守護裏にでてきてしまうことも厄介。
おまけに渇望という緩い制限で無料進化することができ、AOEできないという状況はあまりなかった。
クルト同様、ナーフを叫ばれたカードの1枚である。
それだけならばよかったのだか、なぜかキャタラクトビーストを場に出してしまう。先述の除去と非常に噛み合い、キャラタクトのAOEで取られる範囲まで入ることも多い。
このカード自体の体力は5だか、相手の攻撃力をマイナスするため相打ちするには攻撃力7必要であり、また守護裏にでてきてしまうことも厄介。
おまけに渇望という緩い制限で無料進化することができ、AOEできないという状況はあまりなかった。
クルト同様、ナーフを叫ばれたカードの1枚である。
《世界》・ゼルガネイア FOH
ニュートラルに実装されたAOE。進化後にリーダー付与で毎ターン4点AOEを出すカード。
ただし自分で進化することができないので、基本的には10Tの直接召喚で能力を発揮することになる。
このカードの恐ろしいところはAOEが自分ターン終了時である点。これがラグナアウェイクや聖なる守り手・ユカリといった様々なカードとコンボし、勝利をもぎ取っていった。
ただし自分で進化することができないので、基本的には10Tの直接召喚で能力を発揮することになる。
このカードの恐ろしいところはAOEが自分ターン終了時である点。これがラグナアウェイクや聖なる守り手・ユカリといった様々なカードとコンボし、勝利をもぎ取っていった。
双砲の神罰・アンヴェルト SOR
ビショップに実装されたAOE。場に出たとき4点AOEが出せる。
このカードは結晶1でカウントダウン10後にこのカードを出せる能力があるのだが、そのカウントダウンを自身で下げられる。
そのため4〜6ターン目に出てきて相手の盤面を更地にしたのち、守護5/6がたつというわけの分からない状況を作れる。
当然そんな序盤に4点も喰らい、さらにアンヴェルトまで除去できるデッキは少ない。
このカードを主軸にした守護ビショップはその制圧力、防御力、爆発力によってティア1に君臨した。
このカードは結晶1でカウントダウン10後にこのカードを出せる能力があるのだが、そのカウントダウンを自身で下げられる。
そのため4〜6ターン目に出てきて相手の盤面を更地にしたのち、守護5/6がたつというわけの分からない状況を作れる。
当然そんな序盤に4点も喰らい、さらにアンヴェルトまで除去できるデッキは少ない。
このカードを主軸にした守護ビショップはその制圧力、防御力、爆発力によってティア1に君臨した。
神魚・ディズレスタン ETA
ドラゴンに実装されたAOE。自分の余っているPP分相手のフォロワーを-X/-Xする。
ついに現れた体力-の最強カード。最大で相手の場全体を-10/-10できる。
ヘヴンリーイージスですら一発で仕留めることができ、除去性能はピカイチ。
ついに現れた体力-の最強カード。最大で相手の場全体を-10/-10できる。
ヘヴンリーイージスですら一発で仕留めることができ、除去性能はピカイチ。
マグナゼロ DOV
ネメシスに実装されたAOE。共鳴回数に応じて除去能力の強さが変わる。
とくに10共鳴以上の能力は強力で相手の場とリーダーに10点を飛ばすことができる。当然耐えられるわけがない。
この後ろにアブソリュート・トレランスが控えていることもあり、明確に8T蓋をするデッキがローテーションで流行した。
またアンリミテッドでも20共鳴20点能力のため、ピン刺しされることもある。
DOVはオミナスタイラントや焦熱の竜翼・ドラーク、サハクィエル&イスラーフィール、ワールドブレイク、雷滅卿・アルベール、クリムゾンウォー・ラウラ、絶望の聖女・ジャンヌとAOEが多い。
とくに10共鳴以上の能力は強力で相手の場とリーダーに10点を飛ばすことができる。当然耐えられるわけがない。
この後ろにアブソリュート・トレランスが控えていることもあり、明確に8T蓋をするデッキがローテーションで流行した。
またアンリミテッドでも20共鳴20点能力のため、ピン刺しされることもある。
DOVはオミナスタイラントや焦熱の竜翼・ドラーク、サハクィエル&イスラーフィール、ワールドブレイク、雷滅卿・アルベール、クリムゾンウォー・ラウラ、絶望の聖女・ジャンヌとAOEが多い。
月光の執行者・リオード RSC
新鋭の花火師・マーヴェラ DOC
ニュートラルに実装されたAOE。ファンファーレで1点、進化で2点を飛ばすことができる。
ハンプティダンプティから20段以上後に現れたその女は、
ファンファーレのみでも仕事をし、味方を巻き込むこともなく、分割なので耐性持ちに強く、みずから倒れることもなければきっちりスタッツも+2/+2される。
やりたい放題やないかい。
また同時に実装された伝統の花火師・フドーも同様、進化でAOEができる。
ハンプティダンプティから20段以上後に現れたその女は、
ファンファーレのみでも仕事をし、味方を巻き込むこともなく、分割なので耐性持ちに強く、みずから倒れることもなければきっちりスタッツも+2/+2される。
やりたい放題やないかい。
また同時に実装された伝統の花火師・フドーも同様、進化でAOEができる。
ベレロフォン OOS
ビショップに実装されたAOE。ついに現れた容易に連打可能なリーダー付与AOE。ついでに相手のリーダーにもダメージ。
回復するたびにダメージは聖弓の使い手・クルトのようだが、ヘイトが高すぎて使い捨ての彼と違い、継続的に試合に影響を与えるのは強すぎる。
手札が尽きない限り、回復札に3コスのエンジェルバレッジを付与できる。
その強さ、ポテンシャルはローテのみならずアンリミテッドにおいても最強デッキの一角である「安息回復ビショップ」の中心カードとなるほど。
回復するたびにダメージは聖弓の使い手・クルトのようだが、ヘイトが高すぎて使い捨ての彼と違い、継続的に試合に影響を与えるのは強すぎる。
手札が尽きない限り、回復札に3コスのエンジェルバレッジを付与できる。
その強さ、ポテンシャルはローテのみならずアンリミテッドにおいても最強デッキの一角である「安息回復ビショップ」の中心カードとなるほど。