十禍絶傑の八、簒奪腐食。
形あるもの、形ないもの、全てを奪うため、
世界に簒奪の試練を与える。
蛇腹剣・「アヴァリティア」に絡め取られたものは
彼女に全てを奪われてしまう。


第10弾カードパック「十禍絶傑」にて登場したレジェンドのロイヤル・フォロワー。

事前評価ではラストワードの簒奪効果が目玉のように扱われていたが、いざ実装されると、エンハンス・進化時効果の便利さが周知されることとなった。本人より部下や剣の方が有能なのではないかという人もいる。

ラストワードを奪う能力は相手によっては全く刺さらないこともあるが、エンハンス8がそこそこ使い勝手がいいので腐りはしない。なお、輝く熾天使・ラピスのアレはラストワード扱いではないので簒奪不可。

このカードの登場でロイヤルはラストワードに対する使いやすい対処法や回復手段（確実ではないが）を手に入れた。そして、エンハンス効果やチョイス効果を持ったカードを多く積み、コントロールロイヤルの要素を色濃く持ったミッドレンジロイヤルが台頭することとなる。

実装直後では強力なラストワードがあまり多くはなく、エンハンス効果や進化時効果の方が優秀とされることが多かった。

しかし、このカードには大体のミッドロイヤルに搭載されるカードパワーがあり、各クラス（ロイヤルも含めて）はラストワードを使用するにあたって常に彼女のことを考えなければならなくなったのである。

Shadowverseに初めて登場した明確なメタカード*1ということもあり、その存在感は大きなものとなっている。

ラスワを奪う関係上ロイヤルよりもむしろネクロ関係の話で出てくることが多く、ラスワ持ち新カード実装のたびに不毛な使える使えない論争が始まるのはこいつのせい。ただこのカードがどんなに強力であろうとデッキには3枚しか積めない上に確定サーチもされないし*2そう毎回引けるものではないのでこのカードがあるからラスワを持つカードは全てゴミというのはやめようね！*3。こいつのせいで上位互換論争が余計ややこしくなる

まず大前提として、ロイヤルとあまり相性が良くない効果でも、テンポロス無しに相手の妨害が出来ているので基本的に強い。以下はそれにプラスアルファの評価。

八番目だからオクトなのかと思ったりもするが、ラテン語の接頭辞がついてる絶傑は他にいないので、別に関係ないのかもしれない。他の言語は知らぬ。武器のアヴァリティア(Avaritia)とはラテン語で「強欲｣の意。

また、各絶傑はモーセの十戒が元ネタにされていると思われる。
オクトリスの場合は第八の戒律。
男の絶傑は十戒を極端に守り、女の絶傑は十戒を極端に反転させているのでは？と考察されている。
1.主が唯一の神であること
2.偶像を作ってはならないこと（偶像崇拝の禁止）
3.神の名をみだりに唱えてはならないこと
4.安息日を守ること
5.父母を敬うこと
6.殺人をしてはいけないこと（汝、殺す無かれ）
7.姦淫をしてはいけないこと
8.盗んではいけないこと
9.隣人について偽証してはいけないこと
10.隣人の財産を貪ってはいけないこと

絶傑は序列と関係した効果を持っている。例えばルルナイのコスト+3、エズディアのライフ6化、ライオのスペブ9回など。皆手の込んだ効果なのだが、オクトリスはエンハンス8とかいうクッソ適当な効果なのでネタにされることがある。