おんJシャドバ部 - 輪廻の統治者・ゼラエル

咎無きこの世が 理想郷
輪廻の統治者・ゼラエル
コスト:8フォロワー
クラスニュートラル
レアリティレジェンド
タイプ八獄
パック八獄魔境アズヴォルト
CV井上和彦
イラストレーター虹原
進化前
攻撃力9体力9
直接召喚 自分のターン終了時、このバトル中に、自分が元のコスト1、2、3、4、5、6、7、8のカードをプレイしていたなら、これを1枚、自分のデッキから、「受けるダメージを0にする」を持たせて場に出す。その後、自分のデッキの輪廻の統治者・ゼラエルすべてを消滅させる。
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他のカードの能力(攻撃力/体力への能力は除く)を受けない。(例えば、「破壊する」能力や「消滅させる」能力を受けない)
進化後
攻撃力18体力9
進化前と同じ能力。

フレーバーテキスト

概要

第27弾カードパック「八獄魔境アズヴォルト」にて登場したレジェンドのニュートラル・フォロワー。

新たなタイプ「八獄」を持つフォロワー。
他のカードの能力を一切受け付けない8/9/9。ただし攻撃や能力のダメージは普通に通るのでそのままでは耐久性はイマイチ。
コイツが本領を発揮するのは直接召喚の条件である「元のコスト1,2,3,4,5,6,7,8」のカードをプレイしてターンを終えたとき。

そうすると「受けるダメージを0にして」デッキからコイツが出てくる。簡単に言えば条件さえ満たせば9/9のイージスがノーコストで出てくるというわけだ。しかし代償としてデッキに残っているゼラエルはすべて消滅する。
一応いれば2体目の召喚もできたりする。手札に2枚目を用意する必要はあるが

8コスト払ってポン置きでは割に合わないので、直接召喚が前提のカードといえる。似たような直接召喚効果を持つアイツと同じく、召喚の際に参照するのは元のコストなので、コストダウンを持つカードや、スペルブーストを有するウィッチとは相性がいいだろう。ランプしてガンガン展開していくドラゴンにも採用できそうだ。
同弾のニュートラルだけを見ても、円環の看守エンジェルパニッシャー神秘の探索者とサポートできるカードが揃っているのが嬉しい。
なお条件はやや厳しいが、アルティメットバハムートとの同時着地を狙えなくもない。さらに終焉の地があれば、相手はデッキ5枚かつほぼ盤面更地の状態からイージス耐性持ちの9/9と13/13を叩かなければならないので非常に苦しくなる。

そして進化時のスタッツ上昇が驚異の+9/+0。もし召喚したコイツを相手が処理できなければ進化権を使って18点パンチという何を言っているのかわからないことができてしまう。

ここまでゼラエル君の強い点ばかり語ってきたが、前述の通りほぼ直接召喚が前提なので、採用するには今までのデッキとはまた違う構築が求められる。世界(環境)を理想郷に創り変えることは果たしてできるのか。

また、各種のコスト踏み倒しで場に出すカードとしても有力視されており、骸の王幽魂の棺や各種リアニメイトから早出しするデッキがたまにある。
疾走持ちのような即効性こそないものの、進化すれば一枚で18ダメージを叩き出せるためリーサルを期待しやすく、また破壊や消滅を用いず体力9を削り切るのは困難で、相手が用意した破壊除去札をすかせるなど刺さるときには刺さる。

余談

フレーバーテキストを読むと執行者及びアズヴォルトを創ったのが彼であることがわかる。
咎人カードに対して特別ボイスがあり、ストーリー的にも彼が執行者側のラスボスということであろう。
しかし、フレーバーテキストの書き方が咎人側のフレーバーテキストの書き方になっている。
また、第三階層の勅令の咎人・イステンデッドが自分の墓場を+3する、第八階層の羅刹の咎人・ガロダートの進化後攻撃力が8など咎人達が投獄された階層の数字に関連した能力・ステータスを持っているのと同様に、ゼラエル君は攻撃力・体力と進化時の攻撃力上昇値が「9」と数字に関連したステータスを持っている。

思えばゼラエル君がアズヴォルトを創ったのは神に反逆してのことなので、彼は咎人を裁く執行者であるのと同時に神に反逆した咎人即ち9人目の咎人であることが示唆されている。
一番の咎人はゼラエル君・・・ってコト?!

まあ各咎人のバックボーンとか無視して自分の主観で悪と決めつけたりカニとして食われたほぼ私怨みたいな理由で投獄しているわけではあるが・・・

余談2

ちなみにパック名である「八獄魔境アズヴォルト」の「魔境」は仏教用語らしい。(コメント欄より)
魔境とは、仏教の用語では「禅の修行者が中途半端に能力を覚醒した際に陥りやすい状態」であり、神格と一体感を得たことで「自分はすごい人間だ」というエゴが肥大化した自己肯定感のバケモノみたいになった状態のことをいう。
臨済はこれを防ぐため、「瞑想により仏陀や如来が現れたときは(瞑想内のイメージの)槍で突き刺せ」「仏見たなら仏を殺せ」と説いているほど危険な状態である。
つまり上述のゼラエル君の経歴に当てはめるとゼラエル君自身がこの魔境という状態に陥っているのではないかと予想される。