第24弾カードパック「
天象の楽土」にて登場したレジェンドのドラゴン・フォロワー。
今弾の
宴楽シリーズでは
人を騙くらかして遊んでるだけとか
人を本にしてコレクションしてるサイコとかいる中で、こいつは人の部位の再生まで行うとんでもない効能の温泉を供し、小さな命を愛でている随一のぐう聖。
その割には回復系の効果は一切持っていないんだけど。
本体性能は突進持ちのでっかい
心優しきエルフ・フィト。
とはいえ出るのが進化権を使って除去ができるタイミング以降で生存は期待できず、重くて同ターンにあれこれ使えず、エルフほど強化カードもないのでドローソースとしては微妙。プレイしたターンにおまけがもらえる程度と考えていいだろう。
ファンファーレで置くアミュレット「竜山温泉」が本体で、
天空城のようにフォロワーを出すたびカウントを進める効果、ターン終了時に残りカウント数に合わせてバフする効果、カウントが0になると5点の顔面バーン+AoEをぶっ放す効果を持つ。
カウント5以下になると+2/+2という破格のバフ性能を誇るため、強烈な盤面を築いて、それを捌いても5点AoEが控える板挟みの状況を押し付けられる強力なアミュレットだ。また、破壊によって処理されないように耐性もついており、ほとんど狙ったとおりに効果を使えるだろう。
宴楽タイプを持っているのでサーチがしやすく、デッキの中核を任せる効果が手札に加えやすい点も非常にありがたい。
……という夢を見たんだ。
実際のところはあまり活躍できておらず、厳しい状況にある。
育てた盤面を押し付ける動きは、環境内に返せるカードが多い上に、ドラゴンには横展開カードも、連携などの横並べを活かせるカードも他クラスほど充実していない。
盤面を並べて強化・カウント加速する動きとバーン+AoEが噛み合っておらず、うまく盤面強化できた→相手が盤面を捌くのに必死→AoE発動時に対象フォロワーが誰もいないとか、相手の盤面展開があったのでAoE狙いで展開→相手の場は吹っ飛んだが強化をもらってない雑魚フォロワーの群れがぼっ立ち、みたいな状況が発生しやすい。
カウントの条件も簡単すぎるため、これ以上フォロワーを置いたら爆発しちゃうので強化したいのに場を埋められない、みたいな状況も頻発する。
また本体が重く、出てくるころには相手が多面展開のキツい盤面を展開している率が高く、1面しか取れないこのカードを出してる隙がない試合も多い。
今弾のドラゴンの宴楽関連カードにはバフを受けたときに発動する効果を持つカードが多数あるが、正直なところ最近デッキバフばかりにかまけてたから盤面バフを行うカードが足りておらず、かつての
烈覇のアルチザン・レジーのような凶悪な効果もないので、まだデッキとしてのまとまりが完成していないと言えるだろう。
ケツバフ軸のように次弾以降・上方修正が入って以降、形になることを祈るばかりである。
......結局最後まで使われませんでした。
次弾では
マーメイドソングによるバフ手段の増加や、バフで強力な効果を発揮する
堅殻のドラゴスネーク、
黒翼の覇者・フォルテが追加。しかしバフ効果を重ねなければ効果が薄いため、温泉+αの動きをしてようやくフルパワーを出せるという状態だった。
要求値が高いにしてもそれで強ければ良かったのだが、そこまでしても大して強くない...というか弱い。ドラゴスネークは序盤に出さなければ横並べしても容易に処理されるし、フォルテもフルパワーを発揮してなお、割と処理されることが多かった。
結果、RGW期のドラゴンは環境で戦えるデッキがほぼ無い状態にまで追いやられ、
アルティメットバハムートを最速で出すアルバハドラゴンしか頼れないという悲惨な状態に。
しかし、不遇な温泉竜に更なる追い打ちがかかる。
温泉竜さんが何をしたって言うんだ
続くCDB期にて
0コストバフを有する
武装ドラゴンが登場したのである。武装もCDB期は悲惨だったのだが後に強化が入り、環境でもちらほら見かけるようになった。
ドラゴスネークやフォルテも武装のほうがデッキに合っているということでそちらで採用。ここに来てNTR被害ってこれマジ?
せめて部下の
送迎の走竜や
釜焚きの竜人が使われればまだ良かったのだが、武装のアグロ性質に合わず不採用。
部下共々要らないという目も当てられない結末になってしまった。
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