スタン期から存在するウィッチのスペル。場のフォロワーを全て1/1の貧弱なスノーマンに変身させてしまう。耐性がほぼ無い変身効果、なおかつ対象を取らない全体効果なのでこの効果を防げるカードはヘヴンリーイージスくらい。ビューティ＆ビーストも開闢の予言者も一瞬で雪だるまにしてしまう。厄介なラストワードも無効化でき、オズの大魔女のデメリットを踏み倒すのにも使える。
非常に万能かつ強力な擬似AoEとしての運用が可能だ。

…とここまで書くと強そうなのだが実際はほとんど採用されることがない。変身させるとはいえ1/1のフォロワーが残ってしまうので、アグロ相手だとそのまま顔面を殴られてしまい抑止力にならない。
また5コストはスペルとしてはかなり重めで、そのままだとスペルウィッチを回す際はかなり邪魔になる。効果が派手なので愛好家はいるが基本的にマイナーなカードだ。

しかしそんなこのカードが脚光を浴びた環境が1度だけある。
2017年7月。シャドバ界は頭ワンダーランドの炎に包まれた。世はまさに倉木バースであり、無慈悲な16点パンチが環境を蹂躙し尽くしていた。
そんな暗黒期に一陣の涼風を巻き起こしたのがこのカードである。
このカードは倉木に対してほぼ唯一の完璧に除去できるカード*1であり、多くのウィッチのデッキに採用されたのだ。上述の通りオズとの組み合わせも良好ということもあり、冬の女王を満載した秘術ウィッチはNヴァンパイアに敢然と立ち向かっていった。

まあ完全に焼け石に水だったんですけどね