第30弾カードパック「
オーダーシフト」にて登場したシルバーのドラゴン・スペル。
シャドバでは稀なコストダウン効果を持たない高コストスペルである。
ドラゴンでコスト8以上のスペルはこれが初めてである。全クラスでもデッキに入れられるコストダウン効果がない8コスト以上のスペルはほかにわずか三枚しかない(ORS時点で
白銀の矢、
邪魂の流出、
テミスの粛清)。
肝心の効果だが、
- EP1回復
- 相手フォロワー2体を攻撃不能
- 3枚ドロー
- 自分のランダムなフォロワー一体を+4/+4
- ライフを5回復
と綺麗に数字を並べつつ、直接的な火力以外のやりたいことをドカ盛りしたような派手なアド稼ぎ+妨害効果。
相手の盤面を止めつつ、次のターンに暴れる準備を仕込むことができる。特に攻撃不能は、セルフバウンスや自壊効果を介さなければ盤面を圧迫し、除去する以上に相手のリーサルを妨害できる場合もある。
ドラゴンにはAoEを内蔵したファッティが多いので、次のターンにドローで引き込んだ
苦悶の飢餓竜でも
禁牙の執行者・ドラズエルでも投げつけて攻撃不能にしたフォロワーごと吹き飛ばしてしまおう。
ネックは自分のフォロワーの強化効果が活かしにくいことか。ランダム選択なので空打ちはできるが、ドラゴンには低コストや0コストで出せるカードがあまりないため、無駄にしてしまいがち。
アリーナでは打てば大きく試合を有利にできるため、重くて事故の原因になりうるものの使う価値はあるカード。
構築においては、登場当初はこのカードを活かせるデッキが地雷よりのロックドラゴンくらいしかなかったものの、同弾のアディショナルにフォロワー・スペルを一枚ずつ踏み倒しできる効果をもつ
ヴァニティードラゴンが追加され、踏み倒しの恩恵が最大になるこのカードににわかに注目が集まった。
RSL期にて大量のランプ補佐カードが追加。上記のヴァニティーとのコンボがより強力になった反面、
アブソーブドラゴンのガチャや
最果ての竜神でコストダウン出来ないという欠点も発生。
ヴァニティーコンボとの爆発力を狙ってアブソーブガチャを汚すか採用しないでガチャの安定を図るか…まさしく
挑戦の代価と言うのに相応しいカードになった。