EOP期においては、
真理の大文豪・ユキシマ中心のデッキのように手札にカードを揃えやすいコンセプトとの噛み合いによって採用されたり、ランプドラゴンや
混沌の流儀など、単純に7/7疾走という性能に重きを置いて早出しするデッキでの採用も見られた。
ただ、前者はデッキにノイズとなりかねないカードを入れる不安定さからあくまでも採用候補止まり、後者はそもそも使用者が少ないといった感じで、活躍しているとは言い難い状況であったが、その後研究が進むと、
ケルヌンノスの
リアニメイト先として注目を浴びる。
同じ疾走打点の
スケルトンレイダーは自身でコストを踏み倒せ、ファンファーレもあるため素出しで使いたい事情がある上、盤面に依存せず7点を飛ばせるこのカードはリアニメイト先として都合が良かったのである。
こうして従来の進化パーツに加えてEOPで追加された
御宿の幽霊犬や
大腕の沙汰などの強力な
葬送カードを活用し、葬送されたこのカードをケルヌンノスで踏み倒すことで攻撃性能を上げた【フラグラネクロ】が台頭。
目玉のファンファーレを使わず、リアニ10で7コストを出すというなんかもう色々と無視したこのデッキはEOP期を駆け抜け、トップメタの一角となった。
その後、第25弾カードパック「
極天竜鳴」が実装されると、
ローテ落ちによるパワーダウンがほぼなく、相変わらずのパワーを誇るフラグラネクロに加え、
共鳴を重視したカードが多数登場したネメシスで採用され、これがこのカードの運命の分かれ道となった。
共鳴になった回数を稼ぐ都合上ドローを多用するため、パーツを集めやすいのもあるが、
勇気の少年・カシムや
大望のミニゴブリンメイジなどの手札をデッキに戻してドローする能力を持つカードにより、共鳴回数を増やす過程で要らないパーツをデッキに戻せることにより、ユキシマウィッチのようなコンセプトに関われないカードを手札に持っておかなければならない不安定さを克服し、多様なバーンカードで削った相手を、盤面を壊滅させつつ一気にフィニッシュまで持っていくという役割を得ることとなった。