おんJシャドバ部 - 先攻/後攻


概要

先攻とは、先に行動するプレイヤーのことであり、後攻とは、先攻の後に行動するプレイヤーである。
ただし、そのほかにもいくつかの差異が存在しており、先攻が有利になりすぎないようになっている。
また、プレイヤーは基本的に先攻か後攻かを選択することはできないので*1、先攻でも後攻でも戦えるようなデッキ構築が求められる。
先攻後攻
1ターン目のドロー枚数1枚2枚
EPの数23
進化可能ターン5ターン目4ターン目

2016年8月15日までは、後攻1ターン目に2枚ドローするルールは存在しなかったが、先攻勝率が約60%もあったためにルール変更がなされた。

ルール変更の意図(公式サイトのお知らせより引用)

対戦環境における先攻と後攻



基本的には先攻が先に行動できるため、シャドウバースに限らず先攻の方が有利である。
そのため、多くのカードゲームでは先攻1ターン目の行動に制約が設けられていたり、後攻に何かしらのメリットが用意されていたりする。
シャドウバースもその例に漏れず、主に進化権関連で優遇されている。

例えばお互いにロイヤルデッキを使用している場合、海底都市王・乙姫を先に場に出せるのは先攻だが*2フローラルフェンサーの進化時効果を先に使用できるのは後攻側である。

12貴公子123アリスなどは、盤面にフォロワーが残りやすい先攻で決めやすい動きとされているが、レヴィルーン紅蓮などのEPを使用した動きは、先に進化可能になる後攻の方が決めやすい。

また、ROG以降は自分の残りEPが相手より多いなら○○(進化可能でないターンの残りEPは0)といった類の効果が登場しており、事実上初期EPの多い後攻支援の能力となっている。中でも、ラミエルメタトロンはほぼ後攻4ターン目限定でランプする能力も持っているため上記の同じコストのカードを先に使えるという先攻の優位点すらも奪える強力な効果となっている。

このように、先攻と後攻それぞれにメリットが存在している。

ちなみに、Shadowverse運営事務局は、「良いゲーム環境」の例として、先攻後攻の勝率に極端な偏りがないことを挙げている。
実際に、能力修正のお知らせの際には同時に先攻勝率を開示することも多く、運営も環境の指標の一つとして、先攻勝率を重視していることが分かるだろう。

公式に発表された先攻勝率の一覧

ローテアンリミ
2016年8月約60%
2016年9月約49.6%
2017年6月51.9%
54.2% (ミッドレンジネクロマンサー、アグロネクロマンサー)
2017年7月54.1%
2017年8月52.8%
55.5% (アグロヴァンパイア)
2018年9月51.7%
2018年10月53.6%
58.7% (アグロロイヤル)
2018年11月51.3%
2018年12月51.4%
2018年1月52.0%
54.1% (ミッドレンジネクロマンサー)
52.3%
54.6% (カラボスヴァンパイア)
2018年2月50.4%51.4%
2018年8月53.2%51.3%
2018年9月52.8%52.2%
2018年10月51.8%53.7%
2018年11月52.2%53.3%
2018年12月51.9%53.1%
2019年1月51.8%52.1%
2019年2月51.9%52.7%
2019年3月51.3%52.5%
2019年5月51.8%53.5%
2019年6月52.2%53.2%
2019年7月上旬49.2%50.5%
2019年7月下旬48.5%51.5%
2019年9月50.2%52.6%
2019年10月53.3%52.6%
2019年11月52.9%50.6%
2019年12月53.8%51.9%
2020年1月51.4%52.9%
平均51.9%52.9%
52.5%
*3*4

余談

他ゲームの事情

基本的に他のゲームでも根本的に先行有利な事情は変わらないため大抵のカードゲームで格差是正ルールがある。
以下は有名なもの。

後攻は初期手札が多い

TCGの元祖MtGから始まり、ほとんどのカードゲームで採用されている後攻有利ルール。
シャドバは「後攻は1T目のドローが2枚」となっているが他にも「先行は1T目のドローが無い」とする形も多い。
HSは前者、MtGや遊戯王やデュエマは後者。DCGは前者、紙のTCGは後者が多いか。

後攻に1ターン限定のマナブーストを配る

シャドバでいうなら0コストのスペル。
効果はそのターン限定でPP最大値を1増やし、さらにPPを1回復する。
これを後攻にだけ1枚、初期手札に加えるというルール。
HS(コイン)、ウォーブレ(MEMORY)、ドラライ(まほうのせいすい)などで採用されている。サ終多くない?
使用タイミングが自分で判断できるというのが優秀で、例えば後攻1ターン目からキューンを出せたり、先3フラレンを後3マーウィンで一掃するみたいなことができる。
ちなみにシャドバでこれを実装するとあいつが絶対悪用するので多分来ない。スペルじゃないにしても調整は難しそう。

その他特殊ルール

先行は1ターン目攻撃できない(遊戯王)
遊戯王はコストという概念が無いのでカードが連鎖する限りいくらでもプレイができてしまう。
そのため先行1ターン目が攻撃可能だと先1Killの可能性があるためこんなルールがある。
後攻は1ターン目から攻撃できる、じゃぁ後攻有利なのかというと全然そんなことはなく・・・。
先行は攻撃以外ならできるので、罠や妨害モンスターを比較的楽に展開できる。
後攻はそれらを妨害したり*6、妨害できなかったらそれらをかいくぐりながらモンスターを除去したり自分のモンスターを展開しないといけない。
もし除去できなければ先行2Tで死ぬのでやっぱり先行有利環境だったりする。
先攻にするカードが存在する(ポケカ)
ファーストチケット
このカードは、対戦準備のジャンケンで先攻と後攻の順番を決めるとき、1枚だけ使える。

あなたの先攻で対戦をスタートする。
相手も「ファーストチケット」を使った場合、ジャンケンで先攻と後攻の順番を決める。
初手で握っていると先攻になるとんでもカード。ここまで来るといっそ清々しい。
なおこのカードの登場時は初手カードの確認→じゃんけんの順だったが、その後のルール変更でじゃんけん→初手カードの確認に変わったので、使うタイミングの存在しない文字通りの紙切れになってしまった。

関連項目