元ネタはフランスの作家アレクサンドル・デュマ・ペールによる小説『三銃士』である。
三銃士なのに4人いるやん!って思うかもしれないが少し待って欲しい。
『三銃士』において、三銃士とはアトス、ポルトス、アラミスの3人のことで、ダルタニアン(ダルタニャン)はそんな三銃士に憧れる新米銃士であり、彼を主人公として彼と三銃士を取り巻く物語が『三銃士』なのである。
ちなみに、『三銃士』はあくまで物語の第1部に過ぎず、分量も全体の物語の4分の1以下でしかないらしい。続編に第2部『二十年後』と第3部『ブラジュロンヌ子爵』があり、3部作をまとめて『ダルタニャン物語』と呼ばれている。
ちなみに、諸説あるがラグビーのチームワークを表す標語や『ともだちはいいもんだ』の歌詞なんかで知られる「一人はみんなのために、みんなは一人のために(one for all, all for one)」という言葉は『三銃士』が出典であると言われている。
ボイスでこのセリフが出てくるのはこのあたりが元ネタなのだろう。
ときに諸君、この「一人はみんなのために、みんなは一人のために」というセリフ、もちろん "one for all, all for one" の和訳なわけだが......
...実はこれは誤訳じゃないかとする説があるんだ。
それによると正しくは「一人はみんなのために、みんなは一つのために」。この「一つ」というのは「勝利」のこと。
つまり、この言葉はみんなで一丸となって勝利を目指すことを指してるわけだね。
ここらへん、みんなで協力し合うのが当然な日本と、生まれも育ちもバラバラでかなり個人の主張が強い欧米との文化の違いが表れているのかもしれないね。
(...まあ「みんなは一人のために」で合ってる可能性も普通にあるんだがな。)