おんJシャドバ部 - 死の舞踏

その舞踏に喝采は上がらない。
死の舞踏
コスト:5スペル
クラスニュートラル
レアリティブロンズ
タイプ-
パックダークネス・エボルヴ
CV-
イラストレーターN.A
相手のフォロワー1体を破壊する。
相手のリーダーに2ダメージ。

概要

みんな大好きダークネス・エボルヴで追加されたニュートラルの単体除去スペル。
フォロワー破壊のついでに謎顔面を飛ばすエボの中でもトップクラスに優秀なカード。
シャドバプレイヤーならこのカードに1度は救われ、1度は掬われた経験があるだろう。
カードの除去の点に注目するなら、アミュレットも壊せるエクスキューションに劣っているのだが、相手リーダーへのダメージ効果が評価され、当時は様々なデッキに投入されていた。
今でも各種アグロやバーンメインのデッキに搭載されることがある有能ブロンズ。魔法の言葉「はい舞踏」で粉砕されたフォロワーは数知れない。
シャドバ界の伝統芸トップ解決を狙える上に、妖怪イチタリナイも裸足で逃げ出す決定力もある。切断対策もバッチリ

真面目な解説をすると、アグロだと守護を剥がしながら総攻撃を仕掛けることができたり、各種OTKでは中盤を支えるダメージソースとなったりする。
他にもバーン寄りのウィッチでは除去兼フィニッシャーとしての役目も果たす。

今となっては騒がれることは減ったものの、アグロデッキで守護はがし用・最後の一押しにたまに採用されている。安定した強みを持つ1枚として今後も使われていくだろう。















余談1

このカードの元ネタは神撃のバハムートレッドシューズガールというキャラである。
ある少女が路地に落ちている美しい赤い靴を拾う。履いてみるとピッタリなうえに、少女の知らない踊りを軽やかに舞えるように。
少女は人気者になるが、何故か彼女と踊った人・踊りを見た人が倒れていくように。止めようにも足がひとりでに動いて止まらず、誰もいなくなったダンスホールで少女は踊り続ける…
そしてフレーバーテキストに戻る。"その舞踏に喝采は上がらない。" 

更に言えば元ネタはヨハン・アンデルセンの童話『赤い靴』である。言いつけを破って買った赤い靴を履くと、少女の足が勝手に踊り始め、靴を脱ぐことも出来ず昼夜踊り続けることになったのでついには両足を切断した…という童話界きってのホラーで知られるが、その後その少女が悔い改めて残りの人生を慈善活動に捧げたことはあまり取り上げられない。

余談2


このカードとの直接関係は無いが、「死の舞踏」という有名な絵がある。これは14世紀にヨーロッパで流行した集団ヒステリーを揶揄したものである。
この頃のヨーロッパはかの有名な黒死病が蔓延し、凶作も重なり一説には100年間でヨーロッパの人口が3割〜6割減少したという暗い時代だった。
原因不明の病で老いも若いも、王侯貴族から乞食に至るまで皆平等にバタバタ死んでいき、死の恐怖と隣り合わせになった人々が半狂乱になり集団で踊りだすという現象が各地で起こったのだった。
ちなみに原因は違うが日本でも似たようなことがあった。(「ええじゃないか」事件)人間やけっぱちになったら踊りだすのは本能なのだろうか。

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