第15弾カードパック「アルティメットコロシアム」にて登場したブロンズのネクロマンサー・フォロワー。同弾で登場したいわゆる「妖怪軸」カードの1枚。

実はネクロ史上初の攻撃されない効果を持つフォロワー。加えて攻撃時に条件を満たすことで相手フォロワーを一方的に消滅させられ、これもネクロ史上初の相手への消滅効果。更にエンハ6で自動進化。ブロンズとしてはかなり豪華な効果の持ち主。

特色としてはまず攻撃されないフォロワーとしてはかなり体力が高い。メジャーな3点除去カードで落とされないのは強み。基本はその除去しづらさを活かしてアタッカーとして活用することになるか。消滅効果も墓地を使うが、不可侵の死霊・ヘリオなどをピンポイントで狙えば十分元が取れる。…ここまで見ていて感じただろうが、他ならぬネクロミラーにぶっ刺さるカードだったりする。

ただ妖怪軸としては、火車とコストが被っていたり、攻撃1で酒呑童子のサーチが薄まったり、それほど噛み合いが良くないのが欠点か。攻撃されないケツデカということでいつまでも盤面に残り続け、大妖狐・ギンセツの一ツ尾狐展開の邪魔になることもある。一方で簡単には除去されないことを活かしてグールやイグジストソード・ギルト を使いやすくしてくれる利点もある。3コスト帯は激戦区になりつつあるので、この子の採用もデッキタイプと相談になる。

いっそ妖怪ギミックを外してしまって、月の刃・リオードよろしく運命の泉などでひたすら座敷童を強化して殴る、通称『陰キャネクロ』なる特化デッキも存在する。地雷の域は出ないが、除去手段をフォロワーに頼るデッキは要注意。

　旧家にはザシキワラシといふ神の住みたまふ家少なからず。この神は多くは12〜13ばかりの童児なり。をりをり人に姿を見することあり。
柳田國男『遠野物語』より

座敷童(ざしきわらし・座敷童児とも)は、東北の民間伝承に伝わる妖怪である。妖怪好きにはお馴染み柳田國男先生の「遠野物語」をきっかけに有名になり今では知名度も高いか。
文字通り家の座敷に住み着く子供の姿の妖怪であり、年恰好は家によって異なるが5〜15歳くらい、おかっぱ頭で頬は赤く、小袖やちゃんちゃんこを着ているという。特に人に何かするわけでもなく、座敷でウロウロしたり遊んでたりするらしい。

この妖怪の最大の特色は「縁起がいい・吉兆」とされているところだろう。
座敷童が住み着いた家は福が舞い込み栄えるとされ、そのため家の人も座敷にお膳を供えたりおもちゃを置いたりしてして、座敷童が出ていかないよう厚く祭った。
ただボイスを聞く限り、シャドバの座敷童では｢出ていくと家が滅ぶ｣という負の側面の方がフィーチャーされてる感はあるか。

転じて客人でも「座敷童を見ることが出来ればお金持ちになれる」という話も生まれ、座敷童が見れると評判の旅館が大盛況してたりする。(上の写真はその座敷童部屋)