UCLのアディショナルカードとして登場。出た当初は
土喰らいの蝙蝠なんて呼ばれていた。このカード1枚で秘術ウィッチは復権…とまではいかず、このカード自体は強かったものの、当時環境に跋扈していた式神ウィッチ、妖怪ネクロ、進化ロイヤルの盤面を返すことができず、非常に苦しかった。しかし自然ウィッチの遅延策として積まれるなど、まずまずの働きをしている。
WUPで引き続き秘術が強化された。強力なAOEを持つ
境界の魔道士、最大2コスト4ドローできる
大地の魔女、0コストの土
グラウンドサークル、2コスト3点土
エーテルゴーレムが追加された。実装当初は機械エルフが環境を牛耳っており、その機械エルフにアグロで勝てるということで秘術ウィッチは比較的良い評価をもらっていた。
しかし、当時の秘術は進化権を使わず1枚で大量に土の印を割るカードが
滅拳の魔女・マギサしかいなかったので、土事故が頻繁に起こるなど安定感はなかった。
機械エルフがナーフされてからは機械ヴァンパイア、自然ドラゴン、機械ビショップ、AFネメシスの盤面形成能力、処理能力、バーン能力、回復力全てで劣っており、禁約が活躍することはなく、アディショナルで機械ヴァンパイアに
背徳の狂獣が追加され、禁約結晶を貫通してくるヴァンパイアには敵うはずもなかった。
時はFOH期、前弾に引き続き秘術の超強化が行われた。男になって帰ってきたルーキーアルケミストこと
形成の魔術師、1/2/2のリソース確保
猫の奇術師、土の秘術2で2ドロー4ダメの
エクステンドマジック、土を緊急召喚に変換する
魔導の君臨者、チラ見せで0土・強力な秘術効果を持つ
アダマンタイトゴーレムなど進化権を使わずに土の秘術を使えるフォロワーが増えた。また土の秘術と相性の良い
でたらめな接合が追加され、体力最大値を減少できる
猫耳の魔法使い・キャルと
《愚者》・リンクルと力を合わせて環境を荒らすことができた。やったね。
しかしアディショナルで強化された式神ウィッチ、背徳バアルヴァンプなど、秘術ウィッチが苦手とするデッキが増え、相対的に禁約が活躍する機会も少なくなった。悲しいね。
SORでは秘術の強化も少なく、他カードのパワー不足も相まって、このカードを見る機会も少なくなってしまった。
ETA期では、結晶効果のダメカがコントロールデッキと相性が良いため、現状リンクルキャルウィッチやコントロールウィッチなどの秘術以外のデッキに入ることも多い。
総じて、
【秘術ウィッチ】を牽引しただけでなく、ウィッチ全体を陰ながら支えた、優秀なカードであったと言える。