・王の財宝(ゲートオブバビロン)
かつて世界の全てを掌中に収めた彼の宝物庫にして、彼の代名詞たる｢武器飛ばし｣。

｢この世の財宝、人類の叡知の産物すべては我(オレ)の物だから｣というジャイアンも真っ青な理屈によって、当時の物のみならずそれ以降の人類によって産み出された宝具も取り出せる。それは、一部例外こそあるが現存する宝具を｢ほぼ全て｣使えるということである。サーヴァント一騎につき普通1,2個くらいしかない切り札をである。しかも複数同時に。チートと言わずに何と言う。

一つ一つ手にして使うことも出来るが、彼は普通蔵から呼び出した宝具を直接相手に向かって撃ちまくる。強者の威風のイラストに描かれているのがそれである。単純無比であるが、出てくるのは由緒も魔力もたっぷりの強力な宝具(しかも誰かさんと違って出てくるのはコピーではなく品質劣化してないモノホン)ばかり、しかもそれが文字通りの｢無尽蔵｣に飛んでくる。やろうと思えば相手に有利な宝具をサーチして使うことも出来るし、防具や相手を拘束する鎖なんかも出せるので防御面にも隙はない。

fate界でも有数のぶっ壊れ宝具で、こんなのを使えるうえに彼の｢切り札｣はまた別にあるというのだから恐ろしい限り。…逆にこんなのを使えておいて死んだりするんだから、慢心王と呼ばれるのも納得の話である。

・乖離剣エア
ギルガメッシュが神界と人界を分ける時に用いた宝具。｢先が尖ってない三段のギガドリル｣というべき形状。王の財宝で出てくる他人のを借りパク自らの権限のもとに用いる宝具とは違う、正真正銘の｢ギルガメッシュの宝具｣。

三段がめいめい逆方向に回転して、魔力の暴風を創り出す。名を天地乖離す開闢の星(エヌマ･エリシュ)といい、世界そのものに亀裂を入れることができ、本気で放てば原典通りに世界が真っ二つ、というとんでもない威力を秘めた対界宝具である。というか、かの｢約束されし勝利の剣｣と互角以上なので現状ではfate界最大威力の宝具。

無論こんなものを食らったらサーヴァントなど塵にされてしまう。初めからこいつを使えば負けなど万に一つもないのだが、もちろん慢心王がこいつをホイホイ格下に使うわけがないんだよなあ…