アンキロサウルス(Ankylosaurus)とは鳥盤目、曲竜下目、アンキロサウルス科に属する現北アメリカ大陸にいた恐竜である。
体長約5.5 - 10.7メートル、体重4.5 -7トンであったとされ最大の鎧竜である。
名前は連結した(ankylosis=癒合)トカゲ(=saurus)という意味があり、多くの骨が複合して形成された装甲部分から名付けられた。
頭部から胴体を覆い尽くす硬い装甲はワニ等に見られる皮骨板で楕円形の一つひとつ微妙に形の異なる板が首から尾まで並んでいて、その隙間を鱗状の骨辺が埋めている。
皮骨板は内部組織はスパイクからハンマーまで繊維が複雑に絡み合ってるため非常に硬くなっている。
また表には低い山状の稜線が、裏には窪みが存在しており軽さまで重視された構造である。ただし頭部部分は重厚になっており眼窩も最小限のものだった。
尻尾は根元部分のみ曲がるようになっており、先端のハンマーは骨の塊でできているため、襲われた際はこれで強力な反撃が出来たとされている。
しかし幼体を見るとこれらの装甲はほとんど発達しておらず、十分成長するまでは身を守る術が無かった模様。
食事は顎や歯の形状から固いものを食べるのは不向きとされ嘴のようになっている口で植物をかき集め丸呑みするように食べていたとされる。