〜狂乱組内部〜

デモンディーヴァ幹部：す、すごい人だかりだな......
煉獄のダークナイト幹部：今宵は組長が直々にお話をしてくださるのだ。皆集まるのは当然だろう
魔狼：ワンツ、ワンッ！！
闘志の人狼幹部；よしよし、今日は組長がお見えになるの。だから良い子に少し静かにしてもらえるかしら、ね？
魔狼：ワフッ！
ヴァ―ナレク幹部：ああ、我が愛しの主よ。その可憐なお姿をもう一度私に......
ユリアス幹部：ふむ、だとすると貴様は白なのだな？フラウロス幹部
フラウロス幹部：当然だとも。私は嘘以外口にしない。ところでユリアス幹部、背中がガラ空き......言葉なくして語ってやろう
ユリアス幹部：ほう。やはり貴様がインポスターだったか。覚悟はできているのだろうな？
デモンディーヴァ幹部：噂には聞いていたが、ほかの幹部はなんというか、個性的な奴らが多いな

百獣の大幹部：みんな静かに！組長がお見えになったよ。さあ、組長。こちらへ

夜天の組長：......
一同：ざわ......ざわ......
闘志の人狼：あれが狂乱組の組長、夜天の吸血鬼！
ヴァーナレク幹部：嗚呼、なんと美しきお姿！
ユリアス幹部：ほう――
フラウロス幹部：ふむ――
デモンディーヴァ幹部：(一見小柄な少女だと思ってたけど、分かる。この威圧は只者じゃない！)


???：おどれ長生きしすぎニャアッ！夜天の組長ッ！

組員A：な、なんだァ！？
組員B：か、カチコミだァッ！！
夜天の組長：皆の衆、落ち着きなさい

一同：ざわ......

夜天の組長：誰かと思えばナテラ組のムニャールじゃない
ムニャール：アニエス幹部の仇ニャッ！大人しく死ぬニャッ！
夜天の組長:ふうん。なら、早く引き金を引きなさい。殺したいんでしょう？
ムニャール：ム、ムニャッ......！
夜天の組長；はあ――時間の無駄ね

──落ちよ、古き牙

ムニャール：ムニャアアアッ！！ムニャールの、ムニャールの大切な銃がッ！
デモンディーヴァ幹部:(い、一瞬で銃が粉々に！？全く見えなかった……！)
夜天の組長：ヴァーナレク幹部。ソイツを牢屋にでも入れておいて
ヴァーナレク幹部：御意
ムニャール：放せ、放すニャッ！ニャアアァッ――

夜天の組長：さて、邪魔者が消えたところだし本題に入りましょうか
百獣の大幹部：ヒソヒソーー
夜天の組長：そうね。まずはアダマンタイト市警が私たち狂乱組に攻撃を仕掛けてきた話をしようかしら
組員C：な、アダマンタイト市警が！？
組員D：畜生奴らまだ諦めてなかったのか！
夜天の組員：そうよね？アクセルマイザー警部？

アクセルマイザー警部：ーーアチャ〜、やっぱりバレちゃってたか。しっかし想像以上の実力だな、狂乱組の創立者、夜天の吸血鬼
夜天の組長：あら、一つ勘違いしてるようね
アクセルマイザー警部：なに？
夜天の組長：確かに私は狂乱組の組長だけれど、この組を創ったのは私じゃないわ
アクセルマイザー警部：それはどういう――

殺気を感じ取ったマイザー警部は咄嗟に後ろへ移動する。

アクセルマイザー警部：あっぶな！！
フラウロス幹部：ほう。この斬撃をかわすとは
煉獄のダークナイト幹部：主に一歩も近づかせはせん。ここで死ね
アクセルマイザー警部：血の気が多い輩ばかりだな。だけど、ここにいるのは俺だけじゃないぜ！
ユリアス幹部：ほう。シャドバか
夜天の吸血鬼：いいわ。受けてたとうじゃない。けれど、手加減はしないわ
アクセルマイザー警部：当たり前だ！行くぜ！シャド――

組員E：え、謁見中のところ失礼しますッ！！

百獣の大幹部：ちょっとちょっと、今いいところなのに空気読もうよ
組員E：申し訳ございません！ですがどうしても耳に入れておいていただきたく......！
夜天の組長：構わないわ、話しなさい。悪いけど少しまってもらえるかしら
アクセルマイザー警部：ちぇっ......
組員E：有難うございます！早速ですが、株式会社ジェネシスが我々狂乱組に戦線布告をしてきたことをお伝えします！！
夜天の組長：なんですって？
アクセルマイザー警部:おいおい組長さん、流石に恨みを買いすぎなんじゃないか？
夜天の組長；確かにそこら辺の企業をいくつかは潰した憶えはあるけど、ジェネシスのような大企業に手を出した覚えはないわ

組員F:だ、誰か、助けてくれぇぇぇぇぇえーー

アクセルマイザー警部:なんだ今の悲鳴は！？

「ドゴォォォォォォォンッ！！」

ドアを思いっきり突き破る謎の物体

夜天の組長：これは――
百獣の大幹部：あ、アーティファクト！？そんな、見張りはどうしたんだ！？

???:ああ、それならアーティファクトの実験台として少し遊んでもらったよ

アクセルマイザー警部：お、お前は......！
夜天の組長：株式会社ジェネシスの代表取締役、レオン・オーランシュ。大企業のお偉いさんが狂乱組にわざわざ何の用かしら
レオン：言っただろう、ただのお遊びだと。ああそうだ、道中にいた氷獄やらヨルムンやらだが、もう少し手ごたえあってもよかったのだがね。つい殺してしまいそうになってしまった
夜天の組長：......ッ！！
レオン：これならまだ超越教とかいう過激派組織の方がまだ手ごたえあったよ。それとも、もしや君たちはそれ以下だったのかい？
ユリアス幹部：――随分と言ってくれるな小僧
フラウロス幹部：聞く耳を持たないものは我が武、我が知、我が栄誉を以て言葉なくして語ってやろう
闘志の人狼：私も助太刀するわ！
魔狼：ワンッ！！
レオン：威勢はいい。だが、残念ながら君たちの相手はこっちだ

ユリアス、フラウロス幹部：ッ――！

レオン：ほう。いい判断だ
???：チキチキ......
アクセルマイザー警部：なんだァあの気持ち悪い虫！？
???：レオン様、ご無事ですか？
レオン：ああ、おかげで助かった。感謝するよ、リザ
リザ：えへへ...///
レオン：おっと、紹介が遅れて申し訳ない。彼女たちは私が鍛え上げた部隊――その名はRNSUS。瞬きをする間もなく敵の首を刈り取る精鋭部隊さ
リノセウス：チキチキプゥーン！！
アクセルマイザー警部：は、はえぇ！？
レオン：当然だ。なにせ我々ジェネシスが作り出した加速装置を組み込んでいるからね
夜天の組長：フラウロス、ユリアス、人狼、魔狼はRNSUSの無力化に専念してちょうだい。レオンの相手は私がするわ
幹部一同：御意！
レオン：一人で立ち向かうとはいい度胸だ。賞賛しよう
アクセルマイザー警部：待て待て！俺もいるぞ！
夜天の組長：別にアナタの助けなんていらないわよ。さっさと失せなさい
アクセルマイザー警部：いやいやいや！そもそもお前、大企業だが取締役だが知らないけど器物損壊罪および殺人未遂で逮捕だ逮捕！
レオン：やれやれ、これだからおんJの警察は。賃金が低いからって人員すら選べないのか
アクセルマイザー警部：ああそうだよ、手取り12万でアパートに住みながら毎日ひもじい生活をしてるよ畜生！！
夜天の組長：自分で言ってて悲しくならないの？
アクセルマイザー警部：と、とりあえずお前みたいな横暴な奴は見過ごすわけにはいかない！大人しくお縄につけ！
レオン：フッ、できるものならやってみるといい
アクセルマイザー警部：それじゃあ全力で行くぜ！シャドウハース！！

レポートno4545
機動部隊RNSUSはリザをリーダーとして構成された部隊。豪風のリノセウス部隊、ロキサス部隊と数多く存在しており、準備期間が長い代わりに次のターンには猛烈な攻撃を仕掛けてくることが確認されている。有効な手段としては--
・早期に体力を削りきる。
・ダメージカットや守護で防ぎながら逆転を狙う。
などの対策法が講じられている。場に出てくることが少ないため、土を割る手段が兵器オリハルコンやマギサ警部やファウスト警官、禁約の警視庁などで割り、スタック消費を急ぐ必要がある。

レポートno810
セラやアルベールを主軸とした帝国騎士団。連携を稼ぎながら後半には強力な盤面を築くことが特徴とされている。後半になればなるほど我々アダマンタイトが不利になってしまうため、早くても7ターン目には討たなければならない。有効な手段としては--
・ファウスト警官で守護をすべて破壊しながら体力を削る。
・敵兵を無視して体力を削っていく。
などの対策法が講じられている。ビクトリーブレイダー団長や兵器シュヴァリエを出されてしまうとほぼ無力化されてしまうため、早期に削りきる必要がある。

水晶の教祖、ルーニィ教祖を主軸とした教団。

ケルヌンノス所長を主軸とした裏社会で生きる研究機関。

墓守やデッドメタルスターなどで構成される一種の裏組織。

夜天の吸血鬼を主軸とする巨大な組織。

ジャスティーを組長としたアニエス幹部やムニャール副幹部など平和的な組。しかし、最近はアニエス幹部がやられ壊滅状態に陥っている。

現社長のレオンが取り締まる世界的有名な大企業。

鉄の壁で覆われた薄暗い部屋の中で、一人の少女がポツンと座っていた。
彼女は人間ではなく、遥か昔に天人と呼ばれる者たちの手によって造られた人造人間。
しかし、どういう経緯か人間の血を色濃く持った彼女は「心」を持ち、感情を知るようになる。
だが、彼女が感じたものは楽しい、嬉しいといったものではなく、孤独による「サビシイ」。
いつしか彼女は「タノシイ」といった感情を探すため、今日も孤独に生きていく。
彼女は薄暗い部屋の中でうずくまり、ポツリとつぶやいた。

「誰か、私のサミシイを消して――」


「さあ、飛ぶわよ！さあ、飛ぶわよ！さあ、飛ぶわよ！この魔法にひれ伏しなさい、この魔法にひれ伏しなさい、この魔法にひれ伏しなさい！」
「んあぁぁぁぁぁくそげーッ！！くそげーだねッ！！」

アンリミテッドのフリーマッチにて、超越ウィッチに次元の超越と煽りエモートを連打され、あまりのイラつきにスマホを床に叩きつける男の姿。

彼の名前はワイ。おんJ高校に通うシャドバとおんJが大好きな男子高校生。
日課のフリーマッチ周回で秘術ウィッチを握っていたところ、あえなく超越に引かれてしまったところだ。

「どいつもこいつも狂乱AF超越、フリーマッチくらいガチじゃなくてもっと面白いデッキ持ってこいや！」

苛立ちを露にして部屋の中をくるくると回るワイ、するとスマホからピロンと通知音が鳴った。

「お！そういえば今日はスピネたんの完成版フィギュアが届く日やんけ！三万円もしただけであって画像からでも分かるこの光沢！素晴らしい！」

ワイはスマホに表示された画像をぼんやりと眺めながらフィギュアが届くのを待った。
そして時が経ち、数十分後――

ピンポーン

部屋の中をインターホンの音が駆け巡った。

「きちゃあああああ！！」

ワイは奇声を上げながらハンコを持って玄関へ走り、ドアを思い切り開けた。
そこには顔を引き攣らせながら巨大な荷物を支えている男性が立っていた。

「お、お届け物です……」
「どうも！」

ワイは用紙にハンコを押して荷物をそそくさと受け取った。
部屋の中に戻り、ワイはカッターを握ってさあさあと開封しようとした時、おかしいことに気づく。

「ん？こんなデカいフィギュアなんて注文したっけ？」

ワイが頼んだのはティッシュ箱ほどの大きさのフィギュアだったはず。
しかし、目の前にあるのは玄関のドアギリギリのサイズのダンボール箱。
フィギュアにしては大きすぎる。

「もしかして等身大だったり？」

ワイは内心わくわくしながらテープをカッターで切り、ダンボールの蓋を開けた。
すると、そこにはーー

「……え？」

静かに寝息を立てながら眠っている少女が入っていた。
ワイは驚きながらも少女をマジマジ見つめ、あることに思い付く。

「スピネ、たん？」

そう、見た目が完全にスピネと一緒だったのだ。
瓜二つの容姿はワイの思考を加速させ、やがて停止した。
しばらく眺めていると、目を覚ましたのか少女はゆっくりと体を起こし、ワイの顔を見つめた。

「ーー誰？ここは、何処？」

キョロキョロと辺りを見渡し、ワイの顔を再度見つめるとーー

「敵、確認。アーティファクト、キャノン、ジェネシス、起動」

危険を感じたのか、少女の合図と共に背後から巨大な機械生命体が姿を現した。
流石のワイもこれには驚いて、少女を落ち着かせようと言葉を紡いだ。

「ま、待て！ワイは、そうだ、ワイと楽しいことしないか！？」

すると少女はピタリと止まり、ワイの言葉に疑問を漏らした。

「タノシイこと……本当に？タノシイの、くれるの？」
「も、もちろん」
「じゃあ、タノシイってどんなことするの？」

少女の言葉にワイは考える仕草をし、頭に浮かんだものを口にしてみた。

「シャドバ、とか？」
「やっぱりアナタは敵」

すると少女はまたも機械生命体を召喚し、ワイに矛先を向ける。

「な、なんで！？」
「シャドバは人間に精神的苦痛、ストレスを与える邪悪なプログラム。それをタノシイって感じるアナタは敵……」