【進化前】
絶望の中に舞い降りた、貴方はきっと天使様の贈り物。
遥か離れて、見守るだけで。どうか綺麗なままでいて。
嗚呼、それでも。離れがたい温もりに、溺れてしまうの。
──イディス聖導院詩集・最愛の妹キーラへの詩

【進化後】
貴方との再会は、望ましくありませんでした。
大切だから、昔のまま素直な心でいてほしかったのです。
それでも……貴方はわたくしを諦めないでくれた。
もうこの手は離しません。ずっと共に咲き続けましょう。

実装前の評価は高かったが、残念ながらあまり使われなかった。4コストと重いのと進化権を必要とする点が非常に弱く、進化時に一面処理しかできないのが致命的。序盤の動きが不退転の乙女・キーラや祈願の聖遺物でやや固定されていたのもあり、序盤に横展開されるだけで捌ききれずに顔が持たなくなってしまうことが多かった。
特に先行の場合キーラ→聖遺物と置いても4ターン目に上手く繋がらないのが痛い。またデッキ全体の問題として盤面処理能力が低かったため劣勢から巻き返す手段に乏しかったのも逆風。一度優勢に立ってしまえば相手に凄まじい圧とリソース消費を吐かせられるのだが、序盤の弱さと相まって優勢を取ることも、巻き返すことも難しいという難儀な状態が続いた。
とはいえデカスタッツを即座に形成できる点は強力で、八極フォロワーを戒律の諜報員に絞ってサーチ効果を使い2体同時に出し、取れなかったらそのまま殴り勝つという構築が誕生。数は多くなかったものの回復ビショのスタンダードとなった。

新たに清浄の噴水、神託の旅立ち・ジャンヌ、白翼の慈愛・アイテールを獲得したことでドローやフィニッシュが安定。特にアイテールは先5進化の隙を埋める役割を担い、ジャンヌは回復ビショに明確な勝ち筋を与えた点が大きい。
諜報員に頼る必要が無くなったため他の八獄カードが再投入される構築も出てきており、ん？
大幅に強化されたと言って良いだろう。現状はジャンヌとより相性の良い結晶軸が幅を効かせているが、ここから巻き返しとなるか。