ROGで登場するビショップ・アミュレット。前任者があまりに微妙だったので長らく空気だったアダマントバードさん待望の詠唱アミュレット。実はエボ以降ずっとトークンとして出せるカードがなかったのである。手札の枚数が相手より多ければカウントが1下がるので後攻なら実質カウント2、ハンドアドを稼げる黄金都市との相性も良いので安定して4ターン目には割ることが可能だろう。バロンのように飛躍できるか。

…という解説、というか実装前の感想を前任者は書いているのだが、
実はこの記事の初稿では抜けていた部分があり、このカードの効果は自分の他の手札の枚数を参照するのだ。もちろんこのカードを場に出してファンファーレが働いている時点で手札を参照するのだから厳密にはこの一語が無くても効果の内容は変わらないのだが…

それで一体何なのかというと、一言で言えばこのカードは単に後攻で使っても意外と条件を満たせないのである。よく考えてみてほしい。
このカードを場に出した時点で手札の枚数は-1枚される。そのうえで相手“より多い”手札を実現するためには元々の手札枚数は相手より2枚多くないといけないのだ。

なのでこのカード、最短の2Tでファンファーレ条件を満たす場合などでも相手が2T目にただフォロワーを置くのならいいがトークンを生成するカードやドロソ、キャントリ持ちをプレイすると割と簡単に計算が狂ってしまうのである。
もちろん先攻だったり、最短でないその後のプレイでもビショップには手札を減らさずデッキから呼べる黄金都市や機械フォロワーなどに多いファンファーレでトークンを生成するカード、ドロー効果を持つアミュレットなどがあるのでこれらを駆使して条件を満たすのは難しいわけではない。

だが相手のデッキもトークン生成が多かったりとかすると途端に難しくなってきたりもするので使いたい場面で条件を満たせない場合というのも割と普通にあるのである。
そうなるとこのアミュの性能は2コスト+3カウントで5コストフォロワーを生成することになり、昔の詠唱アミュレットの基準と何ら変わらない。
カウント3は教理では割れないしこのカード、はっきり言ってしまえば条件を満たせないとイマイチ弱いのだ。もちろん出てくるのが体力振りの突進フォロワーなこともあり、条件を満たせばなかなか使えるアミュレットではあるのだがそのためには割と構築から工夫が必要なことに十分注意しよう。

VEC期にて似たようなカードとしてジャッジメントスピアマスターが登場。結晶でプレイした場合は2コスでカウントダウン3、ラストワードで突進フォロワーを出すといった点で共通する点が多い。違いとしてはトークンとして出されるフォロワーのスタッツや攻撃時効果、5コスト払えばそのまま出せるといった点である。詳しくは個別ページで

• 黄金都市

直接召喚でハンド枚数を維持して条件を満たしやすくしつつ置くときのカウントも加速してくれる。

• 壊れたる神・チェキババ

アミュレット即破壊効果を持つフォロワーなら条件なんか気にせず使える。即3/5突進が出てくるのはなかなか強い。

• 欺瞞の偽神

相性がいいというほどかは正直微妙だが、ファンファーレを持つアミュレットなので偽神から出ると普通にこれが働く。偽神からこれが出るということはだいたいもう一枚もこれなので、手札が多ければ両方条件を満たした状態にはなる。　強い。　　　…だろうか

詠唱：