第22弾カードパック「災禍を超えし者」にて登場したレジェンドのニュートラル・スペル。

エクスキューションから脈々と続く対象制限無し確定破壊ニュートラルスペルも、遂に素撃ち3コスとなった。インフレというのはかくも恐ろしきものである。

レアリティがレジェンドだけあって、それだけで終わらずおまけ付き。破壊された自分のフォロワーの数を条件に、メインストーリーで戦ったネクサスの眷属が場に出てくる。

まず10体破壊されていた場合には出てくるのはシャドウアサルト。
5/5のサイズと守護無視によって顔面を狙い、場を離れても1/1潜伏のシャドウソルジャーを残すアタッカーで、顔への殺意が高い攻撃役といったところ。
無視するには厳しいサイズなので相手に処理を強要でき、見た目の脳筋っぽさに似つかず嫌らしい。

20体破壊されていると追加でシャドウジェネラルを出し、更にEPを1回復する。
アサルトが攻撃役ならジェネラルは防御役。小型大型問わず攻撃をがっちりと止め、更に進化したなら2回攻撃が付与されたシャドウコマンダーが付いてくる。
コマンダーは突進持ちで攻撃時ファントムデュオ・バニー＆バロンのように確定破壊しその攻撃力分自身の攻撃力を上げる。それが2回攻撃してくるので、単純に2面除去しつつかなりの攻撃力を得る事が出来る。
2/10守護必殺の裏に隠れているため取りづらく、残せばそのまま返しでリーサルまで見えるかなり凶悪な組み合わせ。ちなみにコマンダーも場を離れる時ソルジャーを残す。

フルスペックで撃った場合、たった3コストで凄まじい盤面を築く事が出来る。
環境次第では3コスエクスキューションとして使っても十分だが、やはり狙えるなら狙いたいところ。

10破壊ならともかく20破壊はデッキをかなり選ぶ。ローテなら同じく被破壊数をトリガーとしたカードを有する【操り人形ネメシス】は第一候補だろう。

クラスによってはもっともローコストで確定除去を撃てるカードであり、メタゲームに応じて投入された。
次弾で荒天の雷神が出るまでは、結晶ギガスファクトリーを破壊できる数少ない手段であった。同期に有力な仮想敵であるビクトリーブレイダーがいたことも大きい。

だが同じ同期にスケルトンレイダーが存在。長く環境にいたこのカードはシャドウアサルトを破壊→出てきたシャドウソルジャーを切り裂くというムーブでシャドウ軍団を逆に打点に変えてしまうという天敵っぷり。
また、スケルトンレイダー相手でなくとも勝手に湧いてくる1/1潜伏のせいでしばしば盤面ロックを受けるなど微妙な融通の利かなさがあった。
「EP回復付きの除去は助かるけどなんか出てくるやつらが邪魔」とまで評価されてしまい、総合的にはシェアはあまり伸びなかったと言える。

最後の任期ではスケルトンレイダー有する進化ネクロが弱体化したが同時に串刺しの罠が登場。
対象こそフォロワー限定とはいえ、同じコストで無条件の2点バーンが入るあちらの方が使いやすいデッキが多く、汎用除去としての枠をバトンタッチするように枠を譲っていった。

フレーバーテキストは災いの樹編のイントロダクションから直接引用したもの。*2
シャドバ誕生から長年の時を経てついにカード化されたと思うとなかなかに感慨深いものがある。

・エクスキューション
・唯我の一刀