第20弾カードパック「暗黒のウェルサ」にて登場したレジェンドのニュートラル・スペル。

わずか2コストで5コスト以上のフォロワーを全破壊という、恐るべき性能を持つスペル。
ローテーションに限っても死期を視るもの・グレモリーや万華の鳳凰などによってコストを踏み倒しつつ展開される大型を一掃できるため、使い所によっては相手の戦略を折ることができる。

ただ、メタ性能に振り切り過ぎて、対象が出てこない序盤や、そもそも大型を出さないデッキ相手だと使い所がなく、腐ってしまう。10ターン目以降の効果？ 何それ美味しいの？一応10ターン目以降は対象がコストを問わない相手のフォロワーになるが、その時にはもうバトルが終わっていることがあるため、やや扱いづらいか。

ローテーションでは、(今のところ)一切使われていないカードではあるが、骸の王などで5コスト以上のフォロワーを大量展開する手段の多いアンリミテッドでは、逆に採用されることがあり、良くも悪くも環境に左右されるカードであることが分かる。

？？？｢ワールドブレイク、成功です！｣

強いハズの大型が全滅して小型だけ生き残るって何やねん！ デカいのが滅びるような事態で弱っちい連中が生き残れるわけ無いだろ！ いい加減にしろ！！ となるホモの諸氏もお出でだろうが、少し待ってほしい。繁栄を誇っていた大型動物が根こそぎ滅び去り、残った小型動物が後の繁栄の礎となるケースは現実にも存在する。

およそ6550万年前に起こった大量絶滅（K-Pg境界の大絶滅）が解りやすい一例だろう。巨大隕石の衝突が全球にもたらした寒冷化や日光の遮断により、当時全盛を誇っていた恐竜、翼竜、首長竜、アンモナイトetc.が絶滅。逆に小型だった哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫etc.が絶滅を免れ、後に絶滅種のニッチを占める存在となったのである。