おんJシャドバ部 - ヨルムンガンド

人であることを捨てたくば、
さぁ、飲み干すがよい。
――『忘れ去られた戯曲』、魔女の言葉
ヨルムンガンド
コスト:5フォロワー
クラスヴァンパイア
レアリティレジェンド
タイプ-
パック星神の伝説
CV-
イラストレーター
進化前
攻撃力5体力5
ラストワード このバトル中、自分のリーダーは「自分のターン毎に1回、自分のリーダーがダメージを受けたとき、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに3ダメージ」を持つ。リーダーはこの能力を重複して持たない。
進化後
攻撃力7体力7
進化前と同じ能力。

フレーバーテキスト

〜2020/3/30

プレミアム版

概要(修正前)

第6弾カードパック「星神の伝説」にて登場したレジェンドのヴァンパイア・フォロワー。

何故か第10弾の頃までページが建たなかったかわいそうな奴。
能力はいわゆる「リーダー付与効果」で、自傷するたび相手の場と顔に1点ずつバラまくというもの。効果の重複もあるので、これとヴァルプルギスナハトを複数発動させているともう相手の場がボッコボコになっていく。使用するときは専用構築にするとよいだろう。

相性の良いカード(修正前)

  • ゾディアックデーモン
    • 事故要因になる、発動ターンが遅くなる、ノーコンなど扱いにくい点はあるが、確実にヨルムンガンドの効果を通すことが可能。
  • 絡み付く鎖
    • リーダー付与能力が発動していれば、2コストのストームレイジとなる。またヨルムンガンド設置ターンはどうしても隙ができるが、序盤の露払いにも有用。邪眼の悪魔のアクセラレートも凡そ同じような使用感である。
  • 血の取引
    • ヨルムンガンドありきのコンボデッキであり、自傷回数を稼ぐのにデッキが低コストに偏りがちなので、効果が噛み合うドローソースはとても有用である。
  • 鮮血の花園
    • たった1コストで、4回に分けて自傷することができる。CGS以降のローテーションフォーマットでは使用不可能。
  • デビルシープ
    • 自傷のリスクを大幅に軽減できる。特に速度が速いデッキに対しては、このカードでどれだけ体力を稼げるかが鍵となる。
  • 闇喰らいの蝙蝠
    • フィニッシャー。ヨルムンガンドの除去効果で耐えて、このカードのリーサル圏内に相手を押し込むのがメインの勝ち筋となる。BOS後期には、除去役に邪眼の悪魔黙示録を据えたこのカード特化のデッキが使用されたりもしたが…(後述)
    • 見ての通り相性が良い。前述の闇喰らいの蝙蝠とも…

活躍(修正前)

上述の通り決まればクッソ強いのだが、総じて言えば微妙なカードだったりする。理由はいくつかあるが最大の要因は発動トリガーがラストワードであること。こいつ自身のスタッツが5/5と微妙に高いので出したターンでは死にきれず、返しで消滅や変身させられることもしばしば。
同じ弾のゾディアックデーモンと組み合わせて即割りを狙うのも手だが、1ターン遅くなる上に安定性が著しく落ちる。

そんなヨルムンガンドではあったが、自傷カードは弾を追うごとに増加していき、ローテーションでは少しづつではあるが着実に強化されていった。
ヨルムンガンドの効果発動後の盤面制圧力から少ないながらも愛用者はおり、BOS環境では中堅レベルの立ち位置にまでなった。

しかし、OOTでの自傷軸の強化によって状況は一変する。
BOSので追加された邪眼の悪魔、そして7回自傷すれば3コストのエメラダとなる姦淫の絶傑・ヴァーナレク、4回自傷するとデッキから出てくるフラウロス、そして優秀な自傷カードの追加…
これらの新カードによって、ローテーションでの自傷ヴァンパイアも、アンリミテッドで流行していた闇喰らいの蝙蝠に特化したタイプにデッキも変わっていった。
残念ながら闇喰らいの蝙蝠が7ターン目に即座に10点近いダメージを叩き出すようになり、このカードの出番は全くと言っていいほどなくなってしまった…

結局闇喰らいはナーフされるほどに大暴れした。強化されてこのカードが抜けた途端に環境級のデッキになってしまうというのは、なんとも皮肉な話である。

能力修正


2020/3/30のメンテナンスで修正され、スタッツはそのままにコストが5に下がり、自傷するたびにエンジェルバレッジを飛ばす能力から、1ターンに1度自傷した時に相手にデモンストームを飛ばす能力に変更された。

コストが軽くなると単純に早期に出せ、1回の自傷で非常に強力なAoEを放てる。

その反面、何度も自傷して相手を削ったり、同じ効果を重複させたりできなくなったため、使い勝手は大きく変わっている。
なお、コストが5になったため、バンダースナッチラストワードで場に出せなくなった。使う際は覚えておこう。

これまでのヨルムンガンドが採用されていたデッキは、自傷回数を多く稼ぐタイプであり、闇喰らいの蝙蝠邪眼の悪魔狂乱カードなどと競合していたが、能力変更後は手数を稼がずとも最大限のパフォーマンスを発揮できるため、自傷効果を持たないカードとも組み合わせやすくなった。

このように強くなったように見えるが、元のヨルムンガンドを愛好していたプレーヤーからはロマンが無くなってガッカリしたという意見も多く見受けられた。ダメージ減ったし実質ナーフだろ補填しろとの怒りの声も。しかし実際のところは…(下記)

修正後の活躍

めちゃめちゃ強くなった。
自傷連鎖のロマンは無くなったとはいえ、自傷1回とかいうクッソゆるい条件で3点AoE飛ばせるんだからそりゃ強い。5コストになったことでアンリミのスピードにもついていけるようになった。
特化しなくても雑に使えるので、アグロ〜コントロール問わず採用されるパワカとしてWUP期は環境トップで活躍している。

余談

ヨルムンガンドは厨二御用達北欧神話に登場する毒蛇の怪物。「ミドガルズオルム」「世界蛇」とも呼ぶ。

最初は小さい怪物だったらしいが、ヨルムンガンドがいずれ神々の脅威となることを予見した主神オーディンが海に捨てた。しかしヨルムンガンドは海の底に横たわったまま、そのまま地球を一周するまで成長して、自分の尾をくわえるほど巨大な姿になった。デカすぎィ!
最終的には雷神トールが差し違える形で何とか退治した。ちなみにシャドバならおでんの効果で一発で消し去れる。

また、蛇が自分の尾をくわえて円環になった意匠の事を「ウロボロス」と言う。よってヨルムンガンド=ウロボロスではないし、そもそもウロボロスという怪物がいるわけではないので注意。

神撃のバハムートやシャドバでは特に絡みはないがロキは父であり、フェンリルは兄である。さらに妹にヘルがいる(神撃にはいるがシャドバ未実装)。強化された現在はレアリティにおいても採用率においても兄に勝っている。

甘いぞ、世界蛇スネーク! 兄に勝る弟などいない!!