元ネタは『狂えるオルランド』などのフランスの武勲詩に登場するパラディン・アストルフォ。
同人誌に出がちな男の娘ではない
騎士としてはむしろ弱い部類であるが、「突いた相手を確実に落馬させる魔法の槍」や「音を聞いた人物を倒す角笛」、「すべての魔法を無効にする魔導書」などのマジックアイテムを活用して武勲を立てていた。
作中では理性が蒸発していると形容されるほどのブッ飛んだ人物であり、『狂えるオルランド』で失恋して発狂した
ローランを正気に戻すために月に行った際に自分の理性も取り戻している・・・が、地上に戻ってほどなくしてまた理性は蒸発してしまったという。
ちなみに彼が乗っているのは幻獣・
ヒッポグリフ。
今日においては様々な作品に登場するヒッポグリフだが、ヨーロッパの文献において、初めて詳細な描写が描かれたのはこの『狂えるオルランド』に登場したアストルフォが騎乗するヒッポグリフであるとされている。
それまでは「ヒッポグリフ」と言う概念は存在していたがそれはあくまで「グリフォンと馬を交配するようなもの」という「不可能なこと
*1」を意味する比喩として用いられた程度であった。
なお、某ゲームのイメージが強すぎるため、「失恋したローランを励ますために女装した」という設定があると勘違いされがちだが、それはあくまで型月設定であり、
原典にそのような描写はない。