イズニア国に着いた一行は離れ離れになってしまっていた。
そんな中一人になったイリスの下に現れたのが彼であった。少しのやり取りのあとマーロンはイリスにどこから来たのかを訊ねる。別の世界から来たことを告げたイリスに対し、直前の出来事を見ていたマーロンはそのことに納得する(知り合いに似た人がいるという事も決め手になった)。少し険悪な雰囲気になりながらも打ち解けて和解し、マーロンはイリスをエスカマリに招待する。
エスカマリの教会でイリスはこの国についてマーロンから教えてもらう。そんな中マギス高潔会の作成した失敗作の人工生命体が現れ2人に襲い掛かる。マーロンはその時にけがを負いイリスが応戦、これを撃退する。その後エスカマリの信徒が現れたときにイリスは「マーロンが自分の力を測るためにけがをしたふりをしていただけなのでは」と考え問いただす。その推察は当たっており、「マーロンが信用されないのは顔のせいではなく行いのせい」だと呆れながら言った。
他の仲間を探すためにイリスとマーロンはいったん分かれた。
その際に、マーロンはルナとニコラに出会う。マーロンは乱暴ばかり働くニコラを諭し、怯えるルナを宥める。魔導生物との戦闘もあったが、お腹が空いているというルナにお手製のサンドイッチ(味は普通)とスープを振る舞う。ルナのことを心配しつつもマーロンは2人と別れる。
一方、あまりいい結果を得られずにイリスはエスカマリに戻る。その後、
セタス・ロウと
メイシア・ラフォージが先ほどのマギス高潔会が起こした事件についての報告書を持ってきて何かしらの処分をするように進言するが、報告書に不備があることからマーロンはそれを退ける。このやりとりももう数えきれないほどやっているが、セタスはいい加減に業を煮やしてマーロンに襲い掛かり庇ったイリスと戦闘になった。
2人を退けた後にイリスとマーロンは少し話し、過去について悔やむ彼女にマーロンはこう告げた。
殺めた分だけ、生かせばいい。
滅ぼした分だけ、救えばいい。
世界を凍り付かせたのなら、温めればいい。
イリスと別れたマーロンだったが、強者の匂いを感じ取ったユリアス・フォルモンドと戦闘になる。何とか退けた後イリスが駆けつけ、話の流れでマーロンはイリスにニコラ・アデルの事を話す。しかし、またもや魔導生物が現れ戦闘に。戦闘後にマーロンは己の過去を話し、イリスは自分が彼に似ていると言った。その後、また2人は分かれることになるのだが一人になった彼が意味深長なことをつぶやいた。
…似てませんよ、イリスさん。
私の覚悟とあなたの覚悟は、
きっと方向性が違いますから。
もう、「また」はいりませんね。
イリスさん。
どうか、前へ。前へ進んでくださいね……。
その後何とブレイドライツ騎士団と無暁による戦闘が勃発し、町は戦火に包まれてしまう。イリスがエスカマリに着いた時にもマーロンは無暁と戦闘していた。
戦火がさらに広がる中、エスカマリにはブレイドライツ騎士団員が無限に現れる。そこにローウェンとルナが合流し教会から脱出しようと意気込む。しかし、その時マーロンが魔力を開放し3人を圧倒。裏切ったかのように見えたが実はそうではなく、自身の事情を考え、3人を教会から逃がすために魔力を開放したのだった。ニコラのことを気遣いつつも、3人と言葉を交わした後マーロンは最後の一撃を放ちその人生に幕を下ろした。
イリスさん、私とあなたは違いますよ。
あなたは進む。私は、終わる。