邦画のように見えるがアメリカのケーブルテレビの企画で三池祟史が呼ばれて作られたドラマ映画。なおその内容から放映禁止にされた模様。タイトルのぼっけえ、きょうてえとは岡山の言葉で「とても怖い」の意味。
原作者は「五時に夢中」「有吉反省会」などで自称・岡山の黒アワビ、コスプレエロおばさんとして知られる岩井志麻子女史。このおばさんの小説は耽美で美しくてグロテスクなホラーなのでネタキャラと侮ることなかれ。個人的には「岡山女」もおすすめ。
映画の内容としては原作通りの日本のホラーにアメリカホラーのテイストがねじ込まれたまるでブラックレインのようなトンチキ日本の風景が真っ赤な視界に広がっていくかのよう。
女の話を聞きながら展開していくオムニバス的な作りだが、そのうちのメインキャラには目立ちたがりの原作者も参加している。なかなかの熱演で役にぴったりの演技なので安心。
ただ怖いよりもグロが前面に出されているので個人的には日本ホラー大賞、山本周五郎賞を受賞した原作もおすすめしたい所。