非常に難しい問題である。
なぜなら、先ほど述べた定義には、明確な基準が存在しないのだ。「遊び心」のとらえ方など人によってまちまちで、例えば
冥府への道を軸としたデッキで過去、また現在主流となっているのはエルフ(冥府エルフ)、ネメシス(AFネメシス)およびネクロマンサー(ハデスネクロ)であるが、基本的にこれ以外のクラスで
冥府への道の条件を達成しつつ勝利するのは難しく、ゆえにこれら以外のクラスで冥府デッキを作成するのは、人によっては「あえて主流でないクラスで冥府を組むのは遊び心がある」と捉えるし、人によっては「どのクラスであっても冥府なんてガチで運用できるカードは遊び心がない」と捉える。これはその人の感じ方の問題であり、どちらが正しいとか間違っているという話ではないのだ。
また、環境で通用しないから「ネタデッキ」とみなすのも危険である。
スパルタクスを軸としたスパルタクスロイヤルや
封じられし熾天使を軸としたセラフビショップは現在(UCL期)のアンリミテッドではとても通用するほどのデッキパワーを持ち合わせていないが、かつて非常に猛威を振るったデッキであり、またその特性上嫌うプレイヤーが比較的多いデッキだった。ゆえに「ネタデッキ」として持っていくと相手次第ではトラブルに発展しかねない。
特定のギミックやカテゴリーを達成するために、いわゆる
パワーカードを採用することについても様々な議論がある。ガチデッキにも採用されるようなカードを多く採用していると、そのカードのパワーで勝利しているだけであり「遊び心がない」とみなす人もいるし、パワーの低いカードばかりではそもそもギミック成立までたどりつけないので、パワーカードを使用するのはやむを得ないとみなす人もいる。(実際、ここのホモのネタデッキルムマにおいて、
豪風のリノセウスが採用されてることでトラブルが発生したとかしないとか)
どの問題にしても、「ネタデッキ」という言葉の定義の曖昧さから起因する問題なので、自分の「ネタデッキ」の定義が絶対である、と信じるのは
非常に危険である。