第21弾カードパック「
リナセント・クロニクル」にて登場したシルバーのヴァンパイア・フォロワー。
ファンファーレでコスト1以下のフォロワーを一掃するため、軽いトークンを並べるようなデッキの対策……にするにも、コスト1以下はさすがに範囲が狭い。登場したRSCには久々に機械ギミックが復活したものの、かつての機械ヴァンプのような
プロダクトマシーン量産・強化型のデッキはなくなっていた。
魔界の処刑人と同じ、デッキ内のカード種類数を参照した条件で能力が強化されるため、ハイランダー寄りのデッキでの活躍がメインとなる。コスト3以下の破壊は範囲が非常に広く、また4コスト3/3を置きながら除去できるのであれば一体でも概ね有利交換、二体持っていけば十分なアドバンテージを取れるといえるだろう。
登場時の環境では、ロイヤルやネクロなど横並べ力が高く、また潜伏する新リオード、マンマル裏の新エンネアと仲間たちなど取りにくいくせに取れないとキツい展開をしてくるデッキが少なくないため、それらの展開を一枚でかなり抑え込める強化状態のこいつはかなり頼りになる。
魔界の処刑人はアグロ向きの軽量大型スタッツを獲得する性質から、そのスタッツを頼りにした専用アグロデッキが作られたが、こちらは盤面の一層を得意とする遅延に向いた効果である。
このため、処刑人と違ってこのカードを主軸に置いたデッキを組むより、どちらかというと7ターン目の
享楽の支配人・ボルテオまでをなんとか耐え凌ぎたいボルテオヴァンパイアとの相性がよく、進化を使っての攻防が行われる4〜6ターン目の中継ぎとして活躍が期待できる。