おんJシャドバ部 - デッキが20枚以下なら

概要

ウィッチクラスとヴァンパイアクラス、ニュートラルクラスに存在する、「デッキが◯◯枚以下なら〜」という条件で追加効果を発揮するカード群のこと。初出は蒼空の騎士で登場した暗黒の召喚士才能の開花の「デッキが20枚以下なら〜」であることから当記事名になっている。その後もポツポツとカードが追加されている。そのうち渇望狂乱のようにキーワード化するかもしれない。

初期状態では全40枚なので条件は半分以下ということだが、10枚程度のドロー加速が必要となるため、それらを多用するスペブ構築でもなかなか満たしづらい。安定して適用するには専用構築が必要となる。だがその分条件を満たせば、コスト比で破格の威力を発揮するカードたちである。
とはいえ専用構築を組んでも安定した発動は困難であり、環境での立ち位置はあまり宜しくない・・・のはあくまで構築戦の話。

このカード群の真価は2pickでめちゃめちゃ強いことにある。pickではデッキが30枚しかなく、通常ドローだけでも6ターン目くらいには発動条件が満たせるのでただのぶっ壊れパワカとして存分な力を発揮することが出来る。長年2pickで低迷していたウィッチを次元歪曲期ではトップメタまで押し上げた立役者*1でもある。
pickで出やすいブロンズ・シルバーレアが多いことから、ウィッチのpickでのテコ入れを目的に作られたカード群でもあるのだろう。
近年ではゴールド・レジェンドレアのものも増えてきており、再び構築戦でも活躍するようになってきている。

ウィッチにおける変遷

暗黒ウィッチ

そんな「20枚以下」カードも構築戦で活躍したことがある。蒼空の騎士で登場した暗黒の召喚士を軸に据えた「暗黒ウィッチ」である。
事前評価〜リリース当初ではオモチャという評価でしかなかった召喚士だが、その後研究が進んだ結果、運命の導き精神統一などののドロースペルたちと、魔女の大釜星見の望遠鏡のようなキャントリップ付き土の印を合体させることで、現実的に7ターン目に条件を満たした召喚士が着地出来ることが発覚。さらに大量ドローと相性の良い呼び覚まされし禁忌を組み込むことでテンポロスも克服。暗黒ウィッチが誕生し、Tier1とまではいかなかったがBOS期RAGEでも実績をあげるなど一線級のデッキとして活躍した。
……のだが、これが最初で最後の活躍だった。暗黒ウィッチはこれら微妙なバランスのうえに成り立っていたデッキ。次期ローテ落ちで呼び禁や魔女の大釜が落ちるとギガントキマイラ軸に安定性で大きく劣るようになり、あっという間に姿を消していった。

その後も2pickでは存在感を発揮していたが、ALT期に暴れすぎた結果暗黒の召喚士が7→8コストにナーフ。既にほとんど居なかったが構築戦の暗黒ウィッチにも致命傷となった。その後pick掲示を外れた今もナーフが解除されることはなく……寂しい限りである。→2023/3/8のアズヴォルト崩壊によってナーフ解除された。

無尽の魔像の登場

レヴィールの旋風のアディショナルにて、デッキが20枚になるよう消滅させるという効果を持った無尽の魔像が登場。
これで早い段階で能動的に20枚以下の条件を満たせるようになり、軸として機能しやすくなった。

このカード以降のウィッチの追加カードには、20枚以下達成と相性の良いデッキ消滅カードが登場することとなる。

暗黒のウェルサにて

暗黒のウェルサにて「デッキが20枚以下なら」の先を行く「デッキが5枚以下なら」が登場。条件こそ厳しいが効果は非常に強力なものが多く、特にマナリアクイーン・アンレグニスロード・グレアを筆頭としたカード群はデッキの軸として新たな「マナリアウィッチ」を成立させた。それに伴い、デッキ消滅カードの価値も上がってきている。

ウーラノス

これまではウィッチクラスにしか存在しなかった20枚以下・5枚以下効果だが、天示す竜剣でこの効果を持つニュートラル・レジェンドのウーラノスが登場。
極天竜鳴で実装されたアルティメットバハムートの対策にもなる。

酷虐の悪魔・ミルナード

リサージェント・レジェンズで登場したヴァンパイアクラスのカードは、酷虐の悪魔・ミルナードを筆頭に「自分のデッキが10枚以下なら」能力が働くカード群が登場。一時期の環境にいたU20タイプのマナリアウィッチがまさかのヴァンパイアでリバイバル登場した。
同カテゴリのカードはただデッキを消滅させるカードの他に、
「自分のデッキをランダムに2枚消滅させる。自分の手札1枚を消滅させて、それと同名のカード1枚をデッキに加える。カードを1枚引く。」
長いという能力を持つカードがいくつか登場しており、そちらをメインエンジンとしてプレイしていくことで2コスト7/6の酷虐の悪魔・ミルナードを量産することを目標にするデッキとなっている。
また、10枚以下より緩い条件として20枚以下も同じカテゴリのカード群に存在するが、5枚以下で能力が働くカードは今回は登場していない。

呼称について

現状はキーワード能力がないため、この能力を重きにおいたデッキは20枚以下ウィッチ、U20ウィッチ、ハーフウィッチ、暗黒ウィッチ、アビスウィッチ*2、マナリアウィッチ*3などと様々な呼び方で呼ばれている。残尿ネメシスとかブスエルフとかケツデカドラゴンに比べるとはるかにまともな名前である。

リサージェント・レジェンズにおけるヴァンパイアのカード群についても相変わらず特定のキーワード能力は用意されなかったが、こちらはデッキ消滅ヴァンプかU10ヴァンプのどちらかで呼ばれることが多く、前述したウィッチより表記ゆれは少ない傾向にある。

「デッキが20枚以下なら〜」を持つカード

「デッキが10枚以下なら〜」を持つカード

「デッキが5枚以下なら〜」を持つカード

「デッキが20枚以上なら〜」を持つカード