「何かに食べられる悪夢」から目が覚めたセッカは、送られてくる念話と彼女から貰った自らの名前をはげみにに
ははさまの元へと向かう。
しかし、セッカに眠る九尾の狐の力を狙う人狼やその長
ギドが幾度と道を阻む。
セッカをまるで勝手に動く道具のように扱い、さらには喰われる運命だと罵る彼らに憤りを感じつつも、アルザードの助言を受けてセッカは逃げ延びることに成功する。
そしてついにははさまの元にたどり着くセッカだったが…。
真相
「お前は私の娘じゃあない。
九尾。 私の尾の残り五尾だ。」
その正体は
九尾の狐の千切られた尻尾に意志が宿った存在。
獣人族がやけにセッカをモノとして扱っていたのはこの経緯が知られていたから。
また、ははさまから貰った名前の本当の意味は「
雪華」。いずれ消えてしまうありもしない幻、という意味を込めた蔑称同然のものであった。
大好きだったはずのははさまから全てを否定されたセッカは、絶望に打ちひしがれながら九尾の狐に喰われていく…。
…という悪夢から再び覚めたセッカ。ははさまが自分を喰うなどと信じられるはずもなく、同じようにははさまを求めて歩きだす。
しかし、今回は途中で出会った
なんかやけに悪辣な態度のお姉さんの助言によって現実のははさま…否、九尾の狐も夢と同じであることを確信。対立する道を選ぶ。
分け身でしかないはずのセッカは
九尾からの激しい煽りに乗せられて最初こそ押されていたものの、
九尾が自分をおびき寄せることにこだわったこと、尻尾の数が自分の方が多いことから
実は自分のほうが今の九尾より強い事を看破。真っ向勝負レスバも完全にセッカ有利に傾く。
最終的に下手な泣き落としや醜い命乞いに終始する九尾を
第五の尾の炎狐火・極彩で焼き尽くした。
本物の九尾の狐となったセッカは自分の名前の意味を改めつつ、この世界を生き抜くことを誓うのであった。
「私はセッカ。九尾の狐。
石で散った火のように
誰よりも疾くこの世を駆け抜けるんだ。」
結末
かくして少女は目覚めるのでした。いやぁ、悲しい話ですよね。自分の分身に乗っ取られてしまうなんて。あの本体、賢いフリして愚かなんですよね。もう少し頭が回れば、暗黒の王に近づくことだって出来たかもしれないのに。ま、どうでもいいですけど。どう転がったってウェルサは滅びるんですから。セッカちゃん。可愛らしい子。ようやく自分を掴めたみたい。でも、残念ですね。この子は本体ほど冷酷じゃありません。人狼の長に襲われ、戦い、手心を加えてしまって……。……フフ。隙ってつまり、死ですからね。かくして物語はおしまい。退屈極まりありません。
ふざけるな!!(声も迫真)
セッカちゃんの戦いはこれから…というところで
フローゼスがセッカちゃんの今後を語りだけで終わらせるとんでもない暴挙に出る。
これにより、せっかくの新編の一人目が
主役なのにナレ死してしまうこととなった。ふざけるな!!(二度目)
始まる前から終わっている暗黒世界編の住人は、フローゼスからしたらつまらない玩具程度のものでしかないようだ。
セッカちゃんにひどいことしないで。