SOR開始当初から、AFネメシスにおいてはグッドスタッフとして、おおむね事前評価通りの働きをしてくれている。
やはり1PPから動き続けるのは強力であり、リソースを切らさないならなおさらであった。
普通、序盤からカードを切りすぎると手札が薄くなり事故ってしまうという問題があるが、イルガンノであればとりあえず自殺させて1PP分連携稼ぎとイルガンノのケツバフ分に使用できるためそこが補われている。
この時点でもまあまあ強力なのだが1/3になったイルガンノがまた非常に厄介であり、放置すれば次のターンにはヴォイドリアライズが飛んでくるが、ではケツを少し削ってから破壊してはどうか…と考えると1コス相手に複数手消耗することになりテンポ面でのロスが激しい。
そうでなくとも、ヴォイドリアライズの入手を妨害しようとすると必然的にイルガンノを繰り出される回数も増えるため、やはり相手にテンポを握られやすくなってしまう。
イルガンノを絡めたAFはかなりテンポを取りやすいデッキであるが、それ相手に「ヴォイドという強力にテンポを取ることが出来るカードを与える」または「イルガンノに何手か消費して自分がテンポを失う」のどちらかを選ばねばならないという凶悪な2択になっている。
進化から大型フォロワーに当てるとケツ2の状態からでも不意撃ちでヴォイドリアライズできるのも強力であり、これはファッティに対する回答となりうるムーブ。
進化効果では雑魚を薙ぎ払えるので、縦に伸ばされても横に伸ばされても1枚で対応できる計算。便利ィ!
20破壊も割と現実的に9Tくらいに達成できたりするので、フィニッシャーとしても十分。
ヴォイドリアライズ握られた相手が展開の手を緩めようものなら、その隙に破壊数稼いで今度は12点疾走をくれてやることだって可能。
ここまではヴォイドリアライズのことばかり取り上げていたが、繰り返し場に出せることから本体も連携や破壊数を稼ぐのにも有用であり、逆に進化当たりなどで体力を減らし、このカードのプレイ回数を稼ぐといった戦法もまた強力だった。
意図的に体力を増やさなくとも、
天覇風神・フェイランや
夢の使者・アメスなどで直接バフをかけてしまえば、ヴォイドリアライズも簡単に入手できてしまう。
本体が繰り返し出てくることによって、
天覇風神・フェイランや
カオスルーラー・アイシィレンドリングの直接召喚を狙いやすくなるため、間接的にも大きなアドバンテージを稼いでいける。
そのあまりの強力さから、当時は2コストの
漆黒の法典は勿論、
3コストの
パペットボックスなどを
1コストのこのカードにぶつけるのも、当然のプレイングとなっていた。
総合して、能力の一々が「ケアは簡単だがケアしたらしたで別の方向から刺せる」というイカサマのようなカード。
相手の動きへの依存度も大きいが、盤面やリソースや横並べの処理など、1枚で様々な面からデッキをサポートでき、ローテーションの全てのネメシスデッキで3積み推奨の、とても強力なカードだった。
しかし、ポテンシャルを十全に引きだすには自分のプラン立てと相手の動きの読みが高精度で必要になってくる。
自分にも相手にも多くの駆け引きを生むので
自分が使う分にはシャドバが楽しくなるだろう。