おんJシャドバ部 - ジェムオブフォーチュン


旧ジェムオブフォーチュン

概要

クラス問わず「ジェムライト」および「クリスタルブライト」の2種のみで構成されたデッキを選択し戦う、期間限定の特殊フォーマットの一種。
ここでは2024年2月4日に発表された仕様変更後のジェムオブフォーチュンについて扱う。
仕様変更前のいわゆる「旧ジェム」については、上の折り畳みの内部を参照のこと。

カード説明

ジェムライト
コスト:2スペル
クラスニュートラル
レアリティブロンズ
タイプ-
パック-
CV-
イラストレーター
融合ジェムライトすべて
これに融合したとき、これは消滅する。自分のリーダーのクラスのカードX種類を1枚ずつ手札に加える。Xは「これに融合する直前の自分の手札のジェムライトの枚数」である。
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カードを2枚引く。
クリスタルブライト
コスト:4スペル
クラスニュートラル
レアリティゴールド
タイプ-
パック-
CV-
イラストレーター
このターン中にクリスタルブライトに融合していないなら、融合できる。
融合 ; カード(ジェムライトを除く)
これに融合したとき、これは消滅する。自分のリーダーのクラスのカード(これに融合したカードを除く)X種類を1枚ずつ手札に加える。Xは「これに融合した枚数」である。自分のリーダーのクラスのレジェンド・カード1枚を手札に加える。
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カードを自分の手札が8枚になるまで引く。

細かいルール

デッキはジェムライトが25枚、クリスタルブライトが10枚*1で、全クラス共通。これらから生成されるカードがクラス別に異なる。
カードプールは17弾FOH31弾RSLに収録されたクラスカードのみであり、出禁として以下のカードがある。
推測される出禁理由該当カード
リサージェントカードが存在し紛らわしいカード群盗賊の奇襲マーガライトマーメイド光翼の天上竜ダークネスフュージョン欲望の観察者・ファウスト
↑のようなカードをトークンとして生成するカード群ホーネットユーザー蜂の襲来スマッシュミイラブルームドワーフ
クラスを跨いだカードプールでのプレイを可能にしバグの危険性が高いと思われるカード《吊るされた男》・ローフラッド
デッキを改竄しフォーマットのコンセプトを著しく破壊するカード時空の掌握者
プレイしたらほぼ負けてしまうカード最果ての竜神

旧ジェムとの違い

クラス間の格差の是正

旧ジェムは「0コススペルをプレイしてクラスカードを生成する」という仕組みであり、仕様上プレイ数・墓場数・スペルブーストが増え、その恩恵をそれぞれ受けるエルフ・ネクロマンサー・ウィッチの3クラスが優遇される形となっていた。
実際その3クラスがそのまま最強というわけではない*2ものの、ドラゴンやロイヤルにとっては少し厳しいルールと言わざるを得なかった。
新ジェムはクラスカードの排出に融合を利用するようになっており、融合された枚数を参照するカードなどの限られたカードのみがジェムの開封で恩恵を受ける形となっている。これも恩恵を受けるカードが特定クラスのみに存在するとはいえ、クラス特性単位で恩恵を受けることはないのでマシになったと言えるだろう。
ついでにジェムの仕様と関係なくデッキを塗り潰してフォーマットを破壊する時空の掌握者も出禁となり、ネメシスも若干弱くなった。

カードプールの制限

旧ジェムではベーシックカードから開催時に実装されているすべてのパックまでがジェムから排出されていた。
これはただでさえカードパワーが低い古いカードばかり引いてしまう下振れを生むだけでなく、ワンドリ産のルール上活かしようがないNシナジーカードなどどうしようもないゴミを引いてしまう事態を生んでしまった。
また実装が遅かったネメシスのみ最初の6弾のカードが排出されないため、若干カードパワーが高くなるクラス格差を生むという問題もある。
新ジェムではカードプールが運命の神々以降に制限されており、ちょうど機械自然タイプシナジー重視のナテラ崩壊を避け、現代にカードパワーが近くなって以降のカードしか引かなくなっている。
さらに出禁カードとしてプレイするとデッキが全て消えてしまう最果ての竜神が指定されており、弱すぎるカードを除外する措置もしっかり取る方針ではあるようだ。

ジェムライトおよびクリスタルブライトの効果の変更

旧ジェムのジェムライトとクリスタルブライトは、手札1枚を消滅しカードを2枚生成するというところまで完全に一致し、違いはクリブラだけ排出カードが金虹に限定されているという点のみであった。
新ジェムはこの点が大きく変更されており、全くの別物になっている。

まずジェムライトは要約すると「融合のボタンを押すと手札のジェムライトをすべて吸い込み、吸い込んだジェムライトに1(自身)を足した数(X)だけ別種のクラスカードを生成する」「融合しなければ2コス2ドローのスペル」となっている。
クリスタルブライトを消すことが出来なくなったほか、今まで1回ずつプレイして消すカードを選んでいた過程がなくなり、「(X-1)×2枚のクラスカードから残すX枚を吟味する」という今までから、「種類が被らないこと完全にランダムなX枚が生成される」という形になった。

もう一方のクリスタルブライトも全く異なる効果になっており、「複数枚引いても1ターンに融合を使えるクリブラは1個」「まだクラスカードに変換していないジェムライト以外のカードを好きな数融合でき、融合したのと同数の別種のクラスカードを生成し、加えてレジェンドを1枚生成する」「融合しなければ4コスで8枚になるまで引くスペル」となっている。
旧ジェムと違い1枚ではなく好きな数を変換するスペルとなっており、手札のジェムライトをすべて変換→クリブラでいらないものだけを変換というのが1ターンの流れになる。

手札に加えるトークンを変換できるのがクリスタルブライトだけだったり、クリブラ融合で引いたゴミの処理が難しくなっていたりと、ランダムなカードで戦うという本質は変わっていないものの、総じてプレイ感が大きく異なる仕様に変更されている。
またドロースペルとして扱うことも可能になっている。ジェムライトですら2コス2ドローと現代でも条件付きでしか許されていない効果であり、リソース回収として悪くない性能と言える。どのクラスでもリソースに困ることはなさそうか。

ジェムで強いカード

グッドスタッフのカード

ある程度制限されているとはいえそれでも広大なカードプールの中からランダムで手札に加わるため、コンボに依存するよりも単体で強いグッドスタッフと呼ばれるカードの価値が高くなる。
pickでは強い」カードとおおむね一致するが、クリスタルブライトの仕様上レジェンドが手札に加わる確率が高いため、「レアリティの割に強いが、レジェンドには及ばない」というようなカードの価値は少し下がったりする。

手札を捨てるなどして交換するカード

仕様上、コンボ依存だったり効果を発動できなかったりするカードが手札を圧迫することがあるが、これらをディスカード融合によってアドバンテージに変換できるカードは強い。
旧ジェムと違ってジェムによりゴミを変換する機会が1ターンに1回のクリスタルブライト融合しかないため、この類の効果の価値は高まっているか。

トークンを手札に加えるカード

なんでも融合できるクリスタルブライト依存ではあるが、どんなに使いにくいトークン(フェアリーナテラの大樹輝く金貨等)でも、手札に加わるならランダムな別のカードに変換できるため、実質1ドローになる。
ただし強いトークンを手札に加えるカードもあるので、そのようなトークンを変換してもただのアド損になる。注意。

デッキの枚数が少ないと強化されるカード

デッキが35枚という見たことのない数字になっているが、それでも構築の40枚より少ないので、pickと同様U20カードが活躍しやすい。
ただし最近出た酷虐の悪魔・ミルナードなどはジェムで直接生成されてもバフされないのでいったん埋めなければならなかったりするし、そもそもU10がそこそこ遠いのがどうにも評価しがたい。

ジェムの仕様の恩恵を受けるカード

旧ジェムと違ってスペルをプレイすることの恩恵を受けるのは難しくなったものの、融合や消滅といった仕様から恩恵を受けることができるカードも多少ながら存在する。
融合した枚数を参照するカード
自分が融合した枚数ではなく、バトル中自分がした融合の回数を参照するカードは、ジェムが融合を経由することの恩恵を受ける。
ただし楽園妖精・アイリスはデッキのコストを減らせず限界があったり、アニマステイマーはニュートラル・フォロワーを手に入れるのが限りなく不可能に近い上にそれすらロクな性能でもないなどの事情がある。
実際恩恵を受けれるのは前述のアイリスが手札の高コストを使えるようにしたり、グランドリッチ・ヘリオのリアニメイトが高コストにできることと、財宝の融合枚数が稼ぎやすくなるくらいか。
手札の消滅を参照するカード
旧ジェムのように手札のジェムの数だけ消滅回数を稼げたりはしないが、融合を起動したジェムが勝手に消滅する仕様は存在するため、若干の消滅回数を稼ぐことはできる。
相変わらず警策の翼人清めの間千箔百面ノ邪神の3枚しか存在しないものの、カードプールが狭まったことで使える機会が増え、相対的に強くなったと言える。
融合されることで効果を発動するカード
支配の魔女カースドキングは融合されることでカードを引くことができる。これらをクリスタルブライトで融合するだけで簡単に手札が1枚増えてしまう。
手札に加わるのがランダムとはいえあまりにも簡単に引けてしまうので手札管理に気を付ける必要すらある。

ジェムで弱いカード

サーチするカード、リクルートするカード

デッキの中身はニュートラル・スペル35枚で固定された状態で開始するため、特定カードをサーチしたりリクルートするカードは基本的に弱くなる。
ジェムも対象に入るサーチ*3は非常に少ないので、サーチなどを働かせるにはデッキに戻す・加えるなどの効果を先に使っている必要がある。
デッキを増やすカードを持っているクラスは限られ、さらにその種類数も限られていたりするので、例外的に強く使える場面があっても基本弱くなるわけである。
この点、ネメシスはAF等を山札に加えてサーチ対象を生成する能力に優れており、サーチも活かしやすかったりする。

ケツドラのカード

テンペストドラゴンに始まり最新弾も天駆の聖竜などが追加され、リサージェント前を除き全てカードプールに含まれている「デッキのフォロワーをバフして恩恵を得る」ドラゴンテーマだが、ゲーム開始時にデッキにあるフォロワーが0枚なのでバフに意味がないし、生成されるカードも0バフでカードパワーが低い。
手札に来ても竜の模倣熱血の竜教師・ジョー結晶でバフを開始できるが、そんなことを要求している時点で非常に弱い。
この問題は旧ジェムの時代から指摘されていたが新ジェムでも全く改善されなかった。フォーチュンマーメイドなどの手札バフでどうにかしよう。

ニュートラルシナジーを持つカード

ジェムから手に入るのはクラスカードであり、ニュートラルは絶対に手に入らない。
「手札のニュートラル・カード」を参照するミリオンガンズ・アンタニタ闇夜の斥候・トロイアなどはジェムを参照して効果を使うことができるが、山札のニュートラル・フォロワーはもちろん、場のニュートラルを参照する善導の騎士などは活かすことができなくなっている。
とはいえ旧ジェムよりカードプール内のNシナジーが少なくなっているのと、死都の支配者すらプロダクトマシーンで無理矢理活かせたりするので、そこまで深刻な問題ではないか。

その他シナジー依存のカード

上記以外にもXの数を要求したり、土の秘術のように特定タイプを要求したりするカードは基本的に構築どころかpickよりも弱くなりやすい。
pickは直近4パックしか掲示されないので要求されるカードを多くpickできたりするが、ジェムでは15パックあるカードからランダムに排出されるのでバラつきが大きくなりやすく、達成には運の影響が強く出る。
もちろん引きによっては達成が不可能ではなかったりするのでケースバイケースだが、パワカのイメージがあっても使うタイミングが訪れないということはザラにあるので切り捨てる選択は重要になる。
それに加え旧ジェム自体とシナジーしていたプレイ枚数、スペルブースト、ネクロマンスあたりも達成が難しくなっているので、取捨選択はよりシビアになっているだろう。

景品

第4回


開催はRSL期なのだが、何故か報酬は1年以上前のEAA期に公開された応援イラストのピアシィである。

バグ

2024/2/6にルームマッチが開放されたが、しばらくするとノーコンテストバグが頻繁に報告されるように。(公式のポスト)
部員の検証によるとどうやら、ジェムライト・クリスタルブライト以外の融合を使用した同じターンにクリスタルブライトの融合を使うと、クリスタルブライトの同名ターン1融合制限に干渉するのかノーコンテストの可能性が高くなるようだ。
融合には気を付けよう。
ちなみに翌日には修正が完了したのでワサリには間に合った。よかったね。

また修正と同日ブルームドワーフの出禁が決定した。この速さから見るに出禁されていなかったのは見落としだったようだ。