悪名高い第5弾カードパック「ワンダーランド・ドリームズ」で実装されたネクロマンサー・フォロワー。

標準スタッツ？なにそれおいしいの？とでも言いたげな高スタッツが売りだが、登場以降ほとんど使われていない。その理由としては、

• 他のネクロ・フォロワーを全滅させる効果が、展開を得意とするネクロの特性と噛み合わない
• ラストワード能力を発動させるために使うなら、低コストな上にドローできるソウルコンバージョンやデーモンイーターの方が遥かに使いやすい
• ニュートラル軸で使おうにも、ネクロのニュートラル関連カードは微妙で果ての果てまで行進していた方が強い

などが挙げられる。

第10弾カードパック「十禍絶傑」では冥界の番犬・ケルベロスが登場。
5コストでトークンを含めた合計スタッツはこのカードと同じ12。それでいてデメリットは無く、強力な能力を兼ね備えている。
ケルベロスの進化では体力6以上のフォロワーを倒せないので、このカードの上位互換というわけではない。しかし、どちらが扱いやすいかは明白である。

ジェド・マロースとは、ロシアの民間伝承に登場する霜の精。ジェドは「老爺」、マロースは「吹雪」や「寒波」を意味する。

彼の登場する物語の一例は、以下のようなものである。

継母に虐げられる娘がいた。継母は連れ子を溺愛するあまり娘を家から冬の野に追い出してしまった。悲嘆する娘の前にジェド・マロースが現れ冷たい風を吹き付ける。ジェド・マロースは娘に「暖かいか」と問い、娘は「暖かい」と答える。問答を何度か続けた後ジェド・マロースは毛布や食料を与えた上で娘を生かす。生還した娘を見て継母は連れ子にも同じ幸運を受けさせるべく連れ子を外に放つ。先と同様ジェド・マロースが現れるが、性格の悪い連れ子は「寒い」と一点張り。連れ子は凍死する。

Wikipediaより引用

正直に「寒い」と答えると死ぬのは理不尽にも感じるが、正直であることよりも従順であることを美徳とする当時の価値観が反映されているらしい。