第19弾カードパック「
十天覚醒」の
アディショナルカードにて登場したレジェンドのヴァンパイア・フォロワー。
【脅威の毎ターン3枚追加ドロー】と【自分のターン終了時に全ての手札を捨てる】というユニークでハイリスクハイリターンなリーダー付与効果がまず目に付く。4コストで継続的に手札を確保できるところから、主にアグロデッキの息切れ防止や、
背徳の狂獣デッキの継続火力として採用されていた。一方、手札をキープできなくなる都合上、手札にフィニッシャーやコンボパーツを抱えておきたいコントロールデッキなどとは相性が悪い。
また、彼女は進化時に【場のフォロワー全てを破壊する】効果も持つ。この効果は
煉獄のダークナイトの
直接召喚との相性がかなり良く、進化効果で全てのフォロワーを破壊しそのターンに
狂乱を達成できていると、
煉獄さんが直接召喚されシェムハザを守ってくれるという形が成立する。相手が多面処理できない状態であればシェムハザのデメリット効果の発動を遅らせることも可能になる。
ETAアディ前のヴァンプでは相手の大量盤面展開へ主に8PP
アラガヴィで対処しており、5
ロキサスや6〜7
クオン、7
グレモリートリモンが厳しく返せないということがあった。それらを全てシェムハザ1枚で解決できるようになった事も大きな強化と言えるだろう。
EOPでは
デモンズグリード・パラセリゼを筆頭とした「手札がX枚以下なら〜」という効果持ちのカード郡が登場。
パラセリゼを確実に直接召喚できるようになるこのカードにお呼びの声は……あまりかからなかった。
確かにパラセリゼや
ルームサービスデビルとは相性が良く、
月下の跳躍も他の手札次第では有効に使えるのだが、手札が0枚で真価を発揮する
ドアマンバットとの相性が悪かった。
このカードのリーダー付与下であちらの効果をフル活用するには、手札が全て1コスト以下であるか、パラセリゼの進化時効果にドアマンが巻き込まれないようお祈りしつつ進化を切るしか無かったのである。
とはいえドアマンのナーフ後は、持久戦を見据えてシェムハザを採用する例もちらほら見受けられた。
転機が訪れたのは
AOA期。
逆ギレお姉さんが帰ってきた上に、
エンペラーフィスト・ガロムや
韋駄天のパシリ・マロンといったアグロ向きの復讐効果持ちカードが実装された。
そのためセクヴァンを早期に引き込み、復讐効果持ちカードの打点で一気に相手を削り切る【復讐ハンドレスヴァンパイア】が登場。大量にデッキを掘りつつパラセリゼを呼べるようになるこのカードにもお呼びの声がかかった。