さて、金や財宝を喰らうとあるが実際に金を食べることは出来るのだろうか。
答えはYES、金箔がのせられたケーキなどがあるように食用として存在する。
食べられるとはいったものの栄養になる、といったことはなく素通りしてうんちになって排出されて終わり。
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ほなら食べる意味ないやん!そうだよ。きっとゴールデンインセクトは食料で争わずに済むため金を食べ始めたのだろう。
ゴールデンインセクトが金を消化して栄養にしているとなると王水やヨードチンキ、濃セレン酸などを体内で生成しているということになる。ここまでならなんとかなりそうなものであるが金が溶解すると金イオンというものが生成され、そこから金化合物となるのだがこの金化合物、クッソ猛毒である。もう一度言おう、クッソ猛毒である。一般的に無機金塩類と呼ばれる
塩は酸化作用と腐食性が強く、劇物に指定されているほどである。こんなのが体内にあるということは潰したら王水や濃セレン酸並のクッソ危ない酸が飛び散るわけである。どうやって駆除してるんですかね…?
進化後イラストでは金ぴかになっているが、このことから吸収後に金化合物を還元して金にしているはずである。実は還元は光にあてたり他の金属を用意してやれば単体の金となりやすいためこれを利用していると考えられる。
なお我々の現実世界には(必須成分として)金を食べる生物は存在しないが金を取り込んで排出する微生物としてCupriavidus metalliduransというものが存在する。詳しいことは検索してどうぞ。