シャドバを始めて3週間ほどでULC期が終了し、シャドバに不慣れなまま環境トップの機械ヴァンプを使うもいまいち勝率が伸びず惨敗続きだった
アルティメットコロシアムに響くファンのため息、どこからか聞こえる「今期はグラマス無理だな」の声
「どうすりゃいいんだ…」ホモは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ホモははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいフィルレインの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってルムマをしなくちゃな」ホモは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、ホモはふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出したホモが目にしたのは、コロシアムを埋めつくさんばかりのゴブリンだった
千切れそうなほどに王家の御旗が振られ、地鳴りのようにソレクレヨーが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするホモの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「キキィィ…」声の方に振り返ったホモは目を疑った
「ご・・・豪風のリノセウス?」 「森に侵入?歓迎するよ〜」
「き・・・機械樹の番人?」 「わたくしが、サポートさせて頂きます」
「コッコロママ・・・」 ホモは半分パニックになりながらデッキを確認した
1番:豪風のリノセウス 2番:機械樹の番人 3番:荒野の休息 4番:森を彩る者・エルフクイーン 5番:追い風の妖精 6番:アクティブエルフ・メイ 7番:アリアの旋風 8番:幻想の妖精竜 9番:アウェイキングガイア
暫時、唖然としていたホモだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
アリサからデッキを受け取り、ランクマへ全力疾走するホモ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った