聖ゲオルギウス(ゲオルギオス/Georgios)はキリスト教における聖人の一人。
竜殺しの伝説で知られる。
またドラゴンクラスにドラゴンスレイヤー来てるじゃないか
現在のトルコ・カッパドキアの国のある村(ボイスにもある「ラシア」)の近くには毒の息を吐く竜が住み着いていた。
人々は毎日2匹の羊を生贄とすることでその竜の災厄から免れていたのだが、ついに生贄にするべき羊がいなくなってしまい、人間を生贄とするしかなくなってしまった。
くじ引きで生贄を選んだ結果、選ばれたのは王の娘であった。王は宝を差し出すことで何とか免れようとしたがもちろんごまかせるわけもなく、代わりに8日間の猶予が与えられた。
そこに偶然通りかかったゲオルギウスはこの話を聞いて、竜を退治することになった。
生贄の列の先頭に立ち竜と対峙したゲオルギウスは、毒の息を吐こうと口を開いた竜に槍を突き刺し倒した。(殺したわけではない)
その後、ゲオルギウスは娘の帯を借りて竜の首に括り付け、犬のように
村に連れて帰ってきた。
大騒ぎになる村人達だったが、そこにゲオルギウスはこう言い放った。
「キリスト教を信仰すると誓いなさい。
そうすればこの竜を殺してあげましょう」
こうして異教の村はキリスト教を信仰するようになったという。
(引用元:
Wikipedia)
わざわざ竜を生かして連れて帰ってきて要求を呑ませているので
「ファッ!?聖人どころか人間の屑やんけ!」と思ってしまうホモもいるかもしれないが落ち着いて欲しい。キリスト教(というか多くの宗教)では「布教=神の教えを広める善行」だとされているので、キリスト教の立場では竜退治のおまけでいいこともしてるくらいの認識なのである。
というかこの伝説はギリシアなどの古い神話、例えば『
ペルセウスwith
アンドロメダvs
メドゥーサ』のような話が変化したものであり、メインは「竜を退治して村を救った」ところなので、布教できなかったら竜を放すとかそういうのではない。半ば脅迫めいた話になってしまっているのは事実だが。
またゲオルギオスは「竜に槍をブッ刺してる馬上の騎士」というモチーフで良く描かれるが、これも元は「トラキアの騎士」というローマ時代の図像が変化したものである。
お前の伝説ツギハギだらけじゃねーか