おんJシャドバ部 - ガルグイユ

あの外道の首にをォッッ!!
ガルグイユ
コスト:7フォロワー
クラスドラゴン
レアリティゴールド
タイプ-
パック十天覚醒
CV檜山修之
イラストレーター
進化前
攻撃力4体力6
疾走
必殺
守護
進化後
攻撃力6体力8
進化前と同じ能力。

フレーバーテキスト

概要

第19弾カードパック「十天覚醒」のアディショナルカードにて登場したゴールドのドラゴン・フォロワー。

持つ能力は疾走必殺守護のみと小さめのゼウス沸騰させる。アクセラレートだの結晶だのの最近流行りの能力を一切持っていないという非常にシンプルなカード。カードゲーマーらしく言い換えればフレンチバニラ
最近のカードの能力の盛りように逆行するがごとくのシンプルさであり、運営の原点回帰と言える。

とまあ冗談はさておき解説。
単体のスペックは強い部類に入るが、たかが4/6の盤面への影響度は知れている。
そのため、このカードのシンプルな強みを十全に生かすには他のカードによるサポートが必要だろう。

竜喰らう禁忌で融合できる7コストなので、庭園ドラゴンでは禁忌のエサに使える他、どんな状況でも走ってくれる強みを活かして最後の詰めに使えたり、乗り物ドラゴン(ライドドラゴン)では乗り物に乗せてぶん殴りつつ相手にプレッシャーを与えたりでき、シンプルな能力に反して多くの使い道が考えられるカードである。

余談


ガルグイユ(仏:gargouille)とは、怪物の頭の形をした雨どいである。英語読みだとガーゴイル(gargoyle)になり、こっちは先輩が2人いる
雨どいの雨水を吐き出す部分に怪物やドラゴンの類の顔を模した彫刻がついたもの。フランスの古い建築で多く見られ、かのノートルダム大聖堂にもガーゴイルがいくつもくっついている。
その名の語源は「喉」であり、「うがい」を意味する単語と近縁な所からもこれがそもそもは「雨どい」だったことがわかる。
言っちゃえばガーゴイルはガラガラうがい

そして、これを下敷きにした伝説には「ガルグイユ」という名の竜が登場するものがある。
あらすじを述べると、
昔セーヌ川のほとりにはガルグイユという竜がいて、度々洪水を起こして住人を困らせていた。
ルーアンという町にやってきた司祭ロマヌスは、着ていた帯を使ってこの竜を捕らえ、ぐるぐる巻きにして薪をくべて燃やし退治した。
ところがガルグイユは火を噴くので、燃やす炎を中和してしまい頭だけが燃え残ってしまった。
そこで残った首を屋根に飾り魔除けとしたところ、以降町は平和になったとさ。めでたしめでたし。
といったもの。よくあるキリスト教聖人の伝説の一篇である。綺麗な起承転結は伝説の特権

ところが、このフォロワーのフレーバーテキストはこの伝説を捻り、そのに隠されたストーリーを想像したものになっている。

セーヌの竜人。詭計に堕ちた、ルーアンの守り竜。
旅のロマヌスに街を焼かれ、慕う子らは縊り殺された。
怒りの炎と、嘆きの氷……竜人は我を失い、駆けだした。
ガルグイユは、本来ルーアンの町を守る竜人だった。セーヌ川のほとり、守り竜として人々にも慕われていた。
ところがある日、ロマヌスという旅の男が現れた。彼は突然ルーアンの街々に火をつけ、通りを焼いた。ガルグイユを慕っていた子供たちは、布で首を絞めて殺された。
竜人は怒る──ロマヌスの首に牙を!
竜人は哭く──生きたまま焼く!焼きながら縊り殺す!
一度は動揺して逃げ出したガルグイユだが、すぐに怒りが沸々と湧いてくる。自分が守っていた街とその人々を殺されたのだから当然である。
彼はその怒りに任せて故郷に戻り、ロマヌスに襲い掛かった。ちょうど故郷と人々がそうされたように、生きたまま焼いて絞め殺そうとした。

しかし、これはガルグイユを騙す詭計だった。おそらくは、彼を邪竜として殺す大義名分を得るための。
ガルグイユはもう守り竜ではなく、街で火を吐き聖人を惨殺せんとする、退治されるべき邪悪な竜人でしかなかった。そうとしか映らなかった。
転落せしは修羅の道。ルーアンの守り竜は邪竜に堕ちた。
かわいそう

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