第22弾カードパック「災禍を超えし者」にて登場したシルバーのドラゴン・フォロワー。ケツ(体力)が小さいと出ると同時に引っ込んでしまう恥ずかしがり屋さんの精霊。

ファンファーレで自身の体力を参照してそれ以下の相手フォロワー1体を消滅させる。ただし場に出た時点で自身の体力4以下だと自身も消える。
体力参照効果持ちのため、【バフドラゴン】に入れることを想定された1枚だろう。

たったの1コストで中型〜大型フォロワーの消滅が狙え、あわよくばケツデカ守護を出すことすら可能なためコスト比でいえば相当なポテンシャルを秘めている
……のだが、肝心の【バフドラゴン】自体の手札事情がカッツカツなためなかなか採用が難しい。
1コストなためコストのくっ付きはいいものの、それは1ターンに2枚も3枚もカードを使っても大丈夫なくらいのドロー力があっての話。

さらに、序盤に引いてしまうと1点除去にしかならない事故要因なのも厳しいところさん。

総じて、大きな可能性を秘めているもののそのポテンシャルが発揮できるかはデッキのドロー力とバフの安定性次第という非常にピーキーなカードといえるだろう。

バフドラゴン待望の軽量守護として追加された彼女だが、しばらくはあまり採用されなかった。

理由としては

• ドロー力が貧弱な【バフドラゴン】でデッキバフをしない1コストを採用するのは厳しい
• 基本設計の時点で事故のリスクが高い【バフドラゴン】に、さらに事故率を上げるこの娘を採用している余地はない

といったところだろうか。

さらにその後空中戦主体へと環境が移っていくにつれ【バフドラゴン】自体も打点重視のデッキへと変化していったため、盤面戦用の彼女の肩身はさらに狭くなっていった。

転機となったのはEOP期。

トロピカルマーメイドという、マーガライトに突進と進化時のおかわりバフとドロー、更にはケツ+2時の無料進化まで付いたヤケクソな性能の追加札によってバフドラのバフの安定感が段違いに。
更に同時に追加された天使の恩寵という最強ドロソを、天威と上述のトロピカルの無料進化組のおかげで強く使えた【バフドラゴン】は念願のドロー力問題も克服した。

こうしてこの娘を採用する上での大きなネックだった「バフの安定感」と「ドロー力」が解決。
加えて十天覚醒のスタン落ちで空中打点がデフレしたことで環境が盤面よりにシフトしたことも追い風になり、晴れてオーシャンスピリットちゃんはスタメン入り。

相手の中〜大型フォロワーを取りながら1/6のケツデカ守護として立ちはだかったり、ウィンディやブルータルなどの疾走打点の露払いをわずか1コストでこなしたりと三面六臂の活躍を見せた。(過去形)

活躍したのも束の間、若、炎熱、コーラルといった主要パーツのローテ落ちに伴い【バフドラゴン】は大きく弱体化。
そのためオーシャンスピリットちゃんも海の底ストレージへと逆戻り。かなしぃなぁ…

続く天示す竜剣、ローテ期間最後の弾だったがやっぱり【バフドラゴン】の補填は来ず、海の底ストレージから浮上することなくローテ落ちしていった。

それでも可愛いので、愛のある方はぜひとも使ってやってください。(他力本願寺)

なんと第6回人気投票に出馬。なかなかに珍しいシルバーレアからの出馬である。この時期のドラゴンさんの女キャラの層が薄すぎたとも言う

結果はなんと3位。シルバーレアとしてはなかなか健闘したと言えるだろう。