インフレとは、「インフレーション(英語: inflation)」の略の経済用語で、簡単に言えば普段買っている日用品やサービスの値段(物価)が上がることを指す。逆に下がっていくのが「デフレ(デフレーション)」である。
物が高くなるとかやべーじゃんと思うだろうが、インフレは必ずしも悪い状態というわけではない。物価が上がることで企業の儲け額も増え、そこで働く社員の給料も増え、社会全体がお金持ちになっていく…と好循環になれば問題はない。いわゆる景気が良いとはこういう状態。
しかしイキすぎると、物価の上昇に比べて人々に落ちるお金が貧弱すぎるだろ状態になり、ただ生活が苦しくなっていくので辛いことになる。
何事もバランスが大事!
ちなみに、自然な経済活動以外で簡単にインフレを起こす方法がある。ずばり「お金をたくさん刷る」ことである。
ホモガキの頃誰しも「国の借金あるなら自分でお金作ればいいのに…」と思ったことはあるだろう。しかしそれをやってしまうとお金の価値がダダ下がっていき、ひいては外国から「お前の貨幣信用できねえわ」ってなってモノを売ってくれなくなるので
絶対にやってはいけない。
残念ながら現実でそれをやってしまった国がいくつかある。上記のジンバブエもその一つ。この札束の山、実はパンを買うために使うお金である。(しかも紙幣の単位が10兆ドルとか)
天文学的なインフレを起こした結果、国庫残高が一時は
日本円で約2万円という超絶貧乏に陥った。
ジンバブエドルの最終的なインフレ率(クソ長いので畳み)
1アメリカドル比で、
6.5×1000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000%(推定・2009年1月)
乗数にすると6.5×10^108%、漢字単位だと堂々の無量大数超えである。どのくらいヤバえかというと観測可能な宇宙が8.8×10^23km先くらいなので天文学というか宇宙の彼方まで行ってしまった。
あまりに急激なインフレだったので、例えばコンビニで商品を籠に入れたら、レジに歩くまでの間に商品の値段が倍になるということが普通に起こった。
こんなんじゃ使い物にならないよ〜ってことでジンバブエ民からも見捨てられ、買い物は物々交換が主流になるなど原始時代に逆戻りした。
そんなこともありジンバブエドルは間もなく廃止になり、その後これをやらかしたムガベって奴が失脚したことでとりあえず落ち着いた。(が、最近またインフレが始まってるとの話も…)